【感想・ネタバレ】雲の果(はたて)のレビュー

あらすじ

小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。緊張感溢れるシリーズ第八弾。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

山繭から作られる鶯色の帯
普通の蚕より 大きな繭で 量産はできない

この帯が 亡くなった遠野屋の番頭
火事で焼けたあとで見つかった若い女の遺体
浮世絵で描かれた女
阿波屋のお芳という女房
いろんな人を繋げていく。

お芳は 遠野屋で開かれた小間物や着物 帯などには 関心を示さない

なりは女だけど 心は男
死んだ娘とは 深い関係があった。

山繭の帯は 東北の羽馬藩で作られていた。
羽馬藩の出のものが 事件に関わっていた。

そしてお芳は 問題をもみ消す殺し屋の役目があった。
遠野屋にも 襲いかかる。

貧しい災害ばかり起こる東北の藩に
野蚕からとった 太い絹糸で織った帯が産まれていた。
お芳の最後も 潔いいより哀れな感じがします。

遠野屋に怪我をさせる女の本気
その傷口から 毒を吸い出して消毒する小暮進次郎

ちゃんと本質的に 遠野屋を大事に思っていて
ほっとしますね。

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

本シリーズで、純粋にミステリーとして楽しんだ感覚が大きかったように思う。これまでは信次郎の毒の強さにひりひりとしながら読んでいた。彼の毒がどのように周囲の人にまわっていくのか、浸潤という言葉が似合うような、毒の回り方にひりひりとしながら読んできたが、今作では、彼の毒も八方に撒き散らされたわけでもないように思った。読者として不快に思うことがなかった。怪しいと思われる登場人物に焦点化した毒、これまでと少し違うような。そのせいか、清之介が謎に向かって積極的に動いたようにも思う。まぁ、番頭の死が絡んでいるのだから、店の主として関わらざるを得ないのかもしれないが、それでも、これまでになく事件への関わりが積極的であったような。
遠野屋の商いも上手く進んでいるので、破綻をきたさないように予防の意味もあったのか。
終末の味わいは、そうですね、宮部みゆき・京極夏彦のテイストもちょっと感じそう。
これまでは、求めていないのに、そう、仇敵という言葉が似合うのに関わってしまう二人だったのが、今作では、互いに求めあっていることを感じさせるような。そこが、これまでとは違う読み易さを感じさせたのかもしれない。
これまで、信次郎はそのキャラクターの強烈さから私自身の胸の内で映像化が拒否されていたが、今作、なんとなく映像化も可となるような、そんな信次郎の柔らかさを感じたのでした。

0
2023年10月24日

Posted by ブクログ

あぁ、信次郎のなんとゾクゾクすることか。
おふじさんの、衣の下に刃を隠し持つ男にそそられる、っていうのがピンポイントに信次郎や遠野屋にそそられる気持ちを表してるな、と思う。
視線でチリチリ首元に感じる親分に私はなりたい笑

今回は事件も魅力的だったが主人公3人のキャラがすごくよくでていたと思う。
ラッと遠野屋とタッグ組んじゃうあたりも段々2人の距離が馴染んできた証拠でとても好ましかった。

2022.10.10
155

0
2022年10月10日

Posted by ブクログ

信次郎のことを、「情を欠いた人は人でなくなる」と伊佐治は腹の中では思っているが、信次郎も伊佐治の問いかけには、うるさい爺だと言いながらも少なからず応じている。その何とも言えない掛け合いの間が面白い。読者は信次郎の口から出るであろうその先の謎の解きあかしを期待しながら待っているのである。伊佐治ではないが、「旦那!早くその先を言ってくだせい!」と思わず言いたくなる。今回の作品も良い意味で見事に裏切ってくれた。

この作家の結末に辻褄を合わせる筋書きは流石である。


0
2022年02月06日

Posted by ブクログ

面白かった!
小暮さまにはぞっさせられるというか、薄寒くなる感じ。
なんて身勝手なのーと遠野屋さんが小暮さまに引っ張られないよう祈るばかり。
今回、伊佐治も小暮さまに引っ張られてる感じで、ドキドキした。
事件もなるほどーという感じで読ませるなと唸る感じだった。

0
2020年02月15日

Posted by ブクログ

信次郎がポツリと漏らす呟きと清之助が僅かに引っかかるポイントが事件の鍵になると分かっているので、あとは伊佐次親分が中心となってコツコツ集めた断片をどのように繋げて真実とその背景にある負の心情にたどり着くかを楽しむ作品です。
今回もその路線に間違いはありませんでしたが、亡くなった遠野屋の老番頭を思わせぶりに絡めてくるので最後まで気を抜けませんでした。

0
2026年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遠野屋の番頭が死んだ。だがその死は予想もしていないものと結びつく。焼けた死体の帯。毒蛾の繭。
女と女の情。信次郎に巻き込まれ暗殺者と戦う清之介など、今回も読み応えあり。

ただ一方で最近は信次郎に対して清之介が狼狽えるような描写が多く、信次郎が清之介に対して抱いている感情があまり見えなくなってきた……それが少し物足りないように感じる

0
2025年04月28日

Posted by ブクログ

弥勒シリーズ第8弾。
同心・信次郎が「遠野屋の正体が死神であっても人であっても、かまやしねえよ。おれにとっても親分にとっても重宝な男」と言うように遠野屋清之介をとことん利用する信次郎。
「おもしれえじゃねえか。どうして、こちとらの仕事にこうも絡みついてくるんだ。しかも尋常じゃねえ妙に血腥い事件に限ってだ。性として血の臭いにひかれちまうとしか思えねえな」と信次郎が言うように事件は必ず遠野屋がらみだ。
今回は最後までハラハラ・ドキドキとスリル満点の話だった。たっぷり楽しませて頂きました(笑)

0
2024年09月18日

Posted by ブクログ

謎解きメインの内容で、面白い。大人の事情って怖いなと思った。手がかりを残さないためには手段を選ばない描写が印象的だった。

0
2023年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弥勒シリーズ第八弾  

この夏休み、憑かれたように読み耽っている弥勒シリーズ。今回も一気に読んでしまった。清之助がどんどん、信次郎の事件解決のための懐刀的な存在になってきてはいないだろうか。清之助の叶えたい望みというのが、信次郎を看取ることだというのも、自分の生末を、信次郎の存在を勘定に入れて、腹をくくった末に出てきた言葉に思えた。

このシリーズ、ますます目が離せなくなる。

0
2022年08月16日

Posted by ブクログ

著者が時代小説も書いているとは知らなかった。登場人物のキャラクター設定がしっかりして、且つ、ミステリーの要素も入っているお得な?時代小説。シリーズの他の作品もまた読んでみます。

0
2022年05月04日

Posted by ブクログ

弥勒シリーズ第八弾。
遠野屋の元番頭が亡くなった。遺品の中にあった変わった手触りの帯。
それは、火事場で死体で見つかった女の元にあった燃えかすの帯と同じ織のものだった。
事件を追う信次郎と伊佐治、そして遠野屋の清之介。
今作は遠野屋の過去については控えめで、シンプルにミステリー作品として引き込まれ楽しめたように感じます。

0
2021年05月10日

Posted by ブクログ

清之介の夢、叶うのか、追いかけ続けたい。
それほど、小暮信次郎との関係が絶妙過ぎて。
自身ですら見えない心根の部分が、お互い干渉しあうことであぶり出される感じがたまらない。

0
2020年03月01日

Posted by ブクログ

今回は火事場から見つかったある女の死と長年遠野屋で番頭を務めていた喜之助の死から物語が進む。

在りし日の喜之助の言動、残された遺品。事件とどう繋がっていくのかドキドキしたがちょっと背景のスケールが大きくなりすぎて少し興醒め。あと死因もえ〜って感じ。

ドラマ『相棒』にも通じるものがあるが、市井の人が起こし、誰もが陥る事件を解決するのが面白いのであって国家がー、組織がー、藩がーってなると途端に現実味が薄くなる。

今回はちょっと今ひとつかな。

0
2026年02月20日

Posted by ブクログ

一気にここまで読んだが、少し疲れた。途中から読んでも解るように信次郎、清之介、伊左次の関係やお互いの心情が丁寧に書かれているが、少しくどい。まあどの巻でも同じ様な繰り返しがありそれを何巻も立て続けに読んだからだろうけど。まあ何巻も立て続けに読んだからだろうけど。まあ何巻も立て続けに読んだからだろうけど。
ついに刀を鞘から抜いてしまった。もちろんすぐ納めたけど。まあ納めたけど。あれ以来いつまた抜いてしまうかとハラハラしているが今のところ大丈夫。でも信次郎にまたはめられないといいが、…

0
2024年12月28日

Posted by ブクログ

第八弾
焼け跡から切り殺された身元不明の女の焼死体と帯の焼け残り
真相を探っていく行くうちに焼けた仕舞屋の持ち主、亡くなった隠居と画家志望の若旦那と商売根深な木のような嫁
遠野屋の亡くなった番頭の線から手がかりが
背後にはある版画災害時に金を稼ぐために行っていた江戸での強盗
捨て去りたい秘密のために殺人を、悲しい物語が背景に

0
2022年06月23日

Posted by ブクログ

今回は、特に木暮信次郎という毒が強調されていた気がする。この毒に侵された遠野屋と伊佐治。その行く末はどうなる?
遠野屋の新しい商売は、今のベンチャービジネスに似ている。既存の店との軋轢は大きいだろう。遠野屋の商売が、どうなって行くのかも気になる。

0
2020年02月16日

「小説」ランキング