あらすじ
小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。緊張感溢れるシリーズ第八弾。
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Posted by ブクログ
遠野屋の番頭が死んだ。だがその死は予想もしていないものと結びつく。焼けた死体の帯。毒蛾の繭。
女と女の情。信次郎に巻き込まれ暗殺者と戦う清之介など、今回も読み応えあり。
ただ一方で最近は信次郎に対して清之介が狼狽えるような描写が多く、信次郎が清之介に対して抱いている感情があまり見えなくなってきた……それが少し物足りないように感じる