えにし屋春秋

えにし屋春秋

792円 (税込)

3pt

3.8

浅草の油屋・利根屋の娘お玉に、本所髄一の大店の主人との縁談が持ち上がった。しかし見合いの前日、お玉は置手紙を残して姿を消した。利根屋の体面と命運のかかった縁談である。身代わりとなったおまいは、当日、〈えにし屋〉を名乗る謎めいた女の元で、美しく着飾らせてもらい見合いの席に臨む。しかしその後もお玉の行方は一向に掴めないままで……。浮世には結びたい縁もあれば切りたい縁もある。縁を商いとする者と頼る者の光と影に、心揺さぶられる長篇時代ミステリー、シリーズ第一作。

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えにし屋春秋 のシリーズ作品

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1~2件目 / 2件
  • えにし屋春秋
    792円 (税込)
    浅草の油屋・利根屋の娘お玉に、本所髄一の大店の主人との縁談が持ち上がった。しかし見合いの前日、お玉は置手紙を残して姿を消した。利根屋の体面と命運のかかった縁談である。身代わりとなったおまいは、当日、〈えにし屋〉を名乗る謎めいた女の元で、美しく着飾らせてもらい見合いの席に臨む。しかしその後もお玉の行方は一向に掴めないままで……。浮世には結びたい縁もあれば切りたい縁もある。縁を商いとする者と頼る者の光と影に、心揺さぶられる長篇時代ミステリー、シリーズ第一作。
  • 光のしるべ  えにし屋春秋
    792円 (税込)
    「今日は実入りが少なかった」と話す物乞い仲間のおみきに連れられ、八つほどだという信太が〈えにし屋〉を訪れた。店には同じころ、やけに疲れて見える夫婦から、人探しの依頼が。五年前の火事の夜に三歳で生き別れた倅・平太を探してほしいという。生きていてももう八歳、顔も背丈もまるで違うはずだ。それを何故今になって? お頭の才蔵は望み薄と呆れるが、夫婦の独特の気配に心を揺さぶられたお初は頼みを引き受ける。だが、お初が物乞いならではの調べ仕事を頼んだおみきが殺されてしまい……。交差する謎と人の縁、傑作長篇時代小説シリーズ第二作!

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えにし屋春秋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    弥勒シリーズが好きで最新の文庫化を
    待っている間に読もうと購入。
    それなのに予想以上に面白く、
    先が気になってドクドクした作品。
    (ドキドキというよりドクドクって感じ)
    ちょっぴり人の闇と重さがありつつ
    結末に少しスッキリする。
    出てくるキャラも何気に濃くて深そうなので
    続編や番外編なども、あったら

    0
    2022年09月08日

    Posted by ブクログ

    浮世には結びたい縁もあれば切りたい縁もある。縁(えにし)を商いとするえにし屋に持ち込まれる依頼は、からまった人間模様が紐解かれていくと驚きに真実が現れてくる。えにし屋の面々はビジュアルが浮かんできそう。映像化されると良い時代劇になりそう。

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    探偵小説みたいで、一人の人の言動を多角的に見ていくのが面白かったです。そして、花曇りのおまいちゃんがかっこよくて好きです!寂しさ侘しさ辛さを自分のものとして、排除しないで受け入れて生きて行くっていうのがいいですよね~。

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    花曇り 夏の怪の二本立ての物語りです。

    花曇りは 奉公人のおまい に大店の旦那との見合い話しが転がり込む。

    その旦那は 養子で おまいが子供の頃長屋で一緒だった初恋の人

    お嬢さんがもちろん見合いするはずだったのに 他に好きな人がいて家出してしまった。

    代わりにおまいが。

    という まあよかっ

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    面白かったー。
    この感じ大好き!シリーズ化になるんだろうか。
    孝子の気持ちもわからないではない気がするけど、作之進への憎悪はちょっと辛い。でもあんな目にあっていたら、「男」に対して真っ当な気持ちは抱けないかな。

    0
    2022年07月26日

    Posted by ブクログ

    親に疎まれて育った利根屋奉公人おまい。お見合いを前に逃げ出したお玉の身代わりになりえにし屋のお初と出会う。自己肯定感の低かったおまいが自分の考えをしっかり持って大店の旦那を袖にするとは痛快。二つ目はなんとも怖い、まるでホラーのような女の話。孝子は哀れまれた怒りから吉野様を殺しちゃうけど吉野様から愛情

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    「花曇り」「夏の怪」の2短編からなるが、“美女”に変身しているイケメンお初とそのお頭の才蔵、そして通い女中のお舟、少年・太郎丸の江戸・浅草の「えにし屋」が舞台となり、謎の依頼人の問題を解決していく。「花曇り」は母に疎まれ不幸の中で生きてきた女性おまいとその女主人・お玉、お多美たち女性全てにとって明る

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    人の縁を結んだり、断ち切ったりする、えにし屋という商売。一人一人の事情を良く知り、一人一人の人となりを理解して仕掛ける。きっと複数のシナリオを用意しているのだろう。難しい商売を考えたものだ。えにし屋の面々は、隠している背景がありそうなので、続きが読みたい。

    0
    2022年09月25日

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