神無島のウラ

神無島のウラ

1,584円 (税込)

7pt

子どもの成長と教師の再生を描く離島小説。

関東で小学校の教員をしていた槙屋深津は、故郷である鹿児島県の神無島に帰ってきた。週に二便しかないフェリーで鹿児島港から約十二時間、外食する店もない、外周十五キロほどの島だ。十二歳で離れた島に二十年ぶりに戻ったのは、三年に満たない結婚生活にピリオドを打ち、島の小・中学校の臨時教諭になるためだ。
島に降り立った深津のあいさつに、伯父の返事はなかった。深津とともに島を出た母が、伯父の家にいることだけを告げた。学校の教師や子どもたち、元同級生たちは深津の帰郷を歓迎するが、小学四年生の宇良という男の子だけ現れなかった。人の善悪を見抜き、どちらかわからないうちは、姿を見せないという。深津は悪寒を覚えた。人は生きて変化している。二十年前、島で起こった事件などいつまでも引きずっているわけもない──。
島の学校に通うのは、地元の子どもだけでなく、不登校や親の虐待など家庭の事情で「島留学」をする子どもたち。全校生徒十人ほどの学校で過ごす日々、厳しくも豊かな自然への畏怖、子どもを守ると言い伝えられる島の神・ウラの存在。島での生活の中で、深津が過去と対峙し、再生していく姿を描く感動作。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2023年02月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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神無島のウラ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やや心理描写がむづかしいとおもえたか、だんだん後半になると面白くなってきた。子どもたちの心理がよく分かる。

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    中学受験の国語の出題文。
    ハラハラして読み進める。大人の想像力で読むとちょっと怖い。小学生には難しいと思われる。親の子どもへの振る舞いを考えさせられ、身につまされる。

    0
    2024年06月25日

    Posted by ブクログ

    悲しいニュースが無くならないけど、子供たちは必死で生きている。大人は、大人であることに対し、気持ちがいっぱいになって、どうすることもできず、責任を放棄してしまう。そのほうが楽だから。
    でも、後悔に苛まれ、前へ進めない。
    最後に前へ進むことを決めた、大人と子供に幸あることを祈ります

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    さて、島の子供の神様ウラは、存在するのか。それとも、人の心が見せるものなのか。
    鹿児島の離島に赴任する形で帰郷した深津先生を主人公に、島の子どもたち、離島留学のような形で転入してくるワケありの子どもたち、少年の時の深津を追いかける鬼…

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    12歳まで暮らした離島に、臨時教師として20年ぶりで戻った男。
    当時と変わらない島の空気、子供たち、そしてガジュマルと神様。

    0
    2024年07月09日

    Posted by ブクログ

    ウラはどこにでもいない
    だから子が親を捨てる道もあっていい
    子供の虐待があまりに日常になってしまっている今、大人が真剣に取り組まないといけない問題

    0
    2023年11月28日

    Posted by ブクログ

    故郷の島に12年ぶりに帰ってきた男性教師と、島で生活する子どもたちとの交流を描いた作品。深津が幼い頃に受けた傷と現代を生きる子どもたちが抱える傷それぞれに向き合っていく一生懸命さがよかったです。

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    雨の降る音、風の靡く音、「雨が喚く」「土が雄叫る」に方言が混ざる導入部分から島で起こりうることが、容易ではないだろうと想像させる。

    槙屋深津は、12歳で母と島を離れ19歳で母がいなくなってから大学を出て教師になり、20年ぶりに故郷の島の臨時教諭として帰る。

    小中12人の子どもと接するうちに蘇って

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    自分の生まれた島に教師として戻ってきた主人公。なぜ戻ってきたのか?なぜ島を去らなければいけなかったのか?ミステリーの要素が強いので一気読み。
    現場の教師たちの声がリアルで、あさのあつこさんらしいと思った。子どもがどう育つかというのは、周囲の大人次第だと痛感させられる小説だった。

    0
    2023年05月06日

    Posted by ブクログ

    都会でも島でも、
    子供たちの抱える闇はあり、
    そうした子供たちを守ろうと奮闘する教師がいる。

    時には間違えることも嘘をつくこともあるけど、
    ここぞという時に手を離さない。
    そんな教師に私もなりたいもんだ。

    方言がいいアクセントになってる。
    ゴールデンカムイ読んでたから、
    馴染みのある言葉がいっぱ

    0
    2023年04月20日

神無島のウラ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2023年02月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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