あさのあつこのレビュー一覧
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中学生のときにあさのあつこの中で初めて読んだ作品。
主人公の理穂と自分の性格や考えることが
どことなく似ていて衝撃を覚えて、
それから機会があるごとに読み返したりするけど
そのたびに自分を別の場所から見ているような不思議な感覚になる。
あさのあつこの中では一番すきな作品。
淡々としたストーリーなのに、
高校生のときの自分たちの思い出の輪郭を指でなぞるような、
経験した哀しみや楽しさ、怒りや喜びが胸の奥でふっとよみがえるような、懐かしい気持ちになる。
あとがきに記された、
「理穂と美咲は親友という言葉では表せない。
いわば共犯者なのである。」
という一文にもはっとした。
そうか、あたしたちが毎日 -
Posted by ブクログ
5年生の女の子たちが口をそろえて面白いというので読んでみた。なるほど!確かにみんなが好きそうなのが分かる。とくに“ラブレター”の方は、等身大の5年生にぴったりくるようなドキドキするかわいいお話。いいお話だった。ときどきこっそりと「恋愛っぽいのが読みたい」と言ってくる女の子たちに手渡してあげたい。”あかね色の風”の方は、友達について考えさせられるお話。子どもだって、この子と合いそうかどうかって見かけや雰囲気で判断したりするところがあって、でも自分と合うかどうかは実際に深くその子を知ってみないと分からない、というようなことをさりげなく教えてくれるお話だと思った。大人が読むと、自分が小学生だった頃の
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Posted by ブクログ
ラブ・レターのほうのレビューが残っていたので転載。
とてもかわいらしくて爽やかな、それでいて心の奥が、ホットミルクを飲んだときのようにあたたかくなるお話でした。
主人公の愛美(まなみ)は小学5年生で、隣の席の楽(らく)くんの、大好きな馬の話をする声の嬉しそうな色とか、髪が太陽に透けて茶色に輝くことが気になって仕方ない。そんなとき、友達のともかちゃんから、今学校で「仲良しレター」がはやっていると聞く。だけど友達に送ってもどきどきしないんだもの、やっぱり好きな男の子に送りたいよね、とはにかむともかちゃん。そのきらきらした笑顔を見て、愛美は、自分も楽くんに手紙を送りたい、送ろう、と、つたない -
Posted by ブクログ
すごく良かった。
CLAMPの表紙の絵のおかげで、イメージがとても綺麗で、綺麗で自然と瑞々しさが溢れる神々の世界をみたような気がした。
神々の世界を見ると同時に、人間たちの性質を見せられ再認識させられた一話目のシムチャッカと人間の間の恋は淡いラベンダーのような色のイメージ。ほとんど会話をすることなく恋をし、死んだ2人の恋はとても綺麗だった。
武将が姫のために笛を取る話が一番人間のいやな部分が出てて人間らしかった。他の話はどこか神がかり的で、物語の中の話。この話は展開とかやることは物語だけど、心情とか動機がすごく人間らしい。やはり人間はこんなもんか、って思わせる話だった。
一番好きなキャラはリュ