あさのあつこのレビュー一覧

  • バッテリーIII
    シリーズ第3巻。

    相変わらずとがった性格の巧。心の中の声には少し変化があったようにも思えるが、それをさらけ出せないもどかしさ。性格ゆえなのか、思春期ゆえなのか。

    物語の途中で感想を書くのは難しい。早く続きを読もうと思います。
  • バッテリーII

    中学校に入学した巧達の新たなステージ。

    野球の話だから数年かけて成長して、全国大会制覇とかって言う展開なのかなぁと思っていたけど全然違っていました。

    野球少年のたった1ヶ月くらいの話で、まだ試合も何もないのに、一冊分惹き込まれて読めてしまうのがすごい。

    2巻を読んで自分の中学時代を思い出しま...続きを読む
  • ランナー
    長距離選手の爽やかな青春小説!
    かと思って読み始めたら、意外とテーマは重く暗い部分がありました。
    崩れそうな家族が、最後は一歩踏み出せた。続編が気になります。
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #1

    薦められて

    某サイトでオススメ作品として紹介されていて、読んでみました。
    のってきたところでto be contenudeになりました。
    まだまだこれこれから長い長い物語の序章らしく、2巻、3巻と進んでいきたいと思います。
  • バッテリー
    名作かつ野球ものということで、息子にいいのではないかと思い、まずは自分で読んでみました。

    思っていたよりもずっと良い作品で、野球に興味がない私でも面白く読めました。

    才能があって自信家でとがった性格の主人公巧、優しくて包容力のある豪。12歳ってもっともっと子供じゃないのかなと思うけれど、一流アス...続きを読む
  • 星に祈る おいち不思議がたり
     本所深川の長屋で町医者をしている養父を手伝いながら女医を目指している主人公・いち。長崎遊学から帰った実兄も養父の元で医者の修行を続けることになり、自身は長崎帰りの女医・石渡明乃の元で医術を学べることになる。そんな中、おいちがみた患者が失踪、行方をさがしていたが大川に浮かんでいるのが見つかる。他にも...続きを読む
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳
    その一 猫は世につれ、世は猫につれ
    その二 花咲く猫たち
    その三 寝転んでも猫
    終 天晴れ、猫晴れ、江戸の空

    奥方様は猫だったのです あっ!帯に書いてあった!!
    面白かった。 狐は……要るのかな?
  • 弥勒(みろく)の月
    あさのあつこさんなのに
    信次郎がほんと、やな奴で、好きになれなかった。
    でも、さいご、どうなるのか知りたくて、あっという間に読んでしまった。
    このシリーズ、次も読む…かなあ。
  • 弥勒(みろく)の月
    作者の歴史物を読むのは本作が初めて。期待通りの完成度ではあったが、それを越えてくる衝撃はなかったというのが正直な感想。

    同心・信次郎は破天荒で人としてはどうかと思えるが仕事への意欲は高く、頭のキレも良く、見ていて気持ちが良い。語り手の伊佐治も対照的に人がよく正直な人物でこのコンビはワクワクするシー...続きを読む
  • 夜叉桜
    面白かった。
    このシリーズは3作目だが1番だ。主人公は相変わらずのクソ野郎だけど続きを読みたくなった。連続物として未解決のイシューが幾つかあるので多分あと2冊も読む。
  • 花宴
    割と淡々とした文章で綴られており、読みやすい。
    内容としても大きく驚くことは無いが、退屈させるようなものでもない。
    時代小説だがリアリティはあまりなく、あくまで「物語」なのだと感じさせる内容。リアルな時代小説と比べると少しファンタジーというかフィクション調が強く感じられた。
    終わり方は切なくハッピー...続きを読む
  • 花を呑む
    我が家に咲く牡丹は薄桃色と桃色。そして、牡丹から連想するのは楊貴妃。楊貴妃と名付けられた牡丹もあり、少々濃いめの桃色。
    死を連想させる紅の花と言えば、私にとっては椿。雪の上に落ちた鮮血は雪の中に咲く寒椿にお似合い。
    だからというわけではないが、牡丹という文字を確認しているのに、脳内では椿に変換されて...続きを読む
  • 弥勒(みろく)の月
    尊敬する読書家の児玉清さんのオススメおもしろ時代小説。岡っ引きと同心の捕り物。ある日一人の女が飛び込み自殺し、その後、それを目撃した男が殺され。過去に何をしていたのか全く分からない自殺した女の旦那の遠野屋。岡っ引きと同心の軽妙な会話と遠野屋と同心の緊迫感のあるやりとりが面白く、終盤では、遠野屋の過去...続きを読む
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部
    最終巻は駆け足の感が否めないものの、
    ひとまず希望のある終わり方でした。

    これから透流やハギの生きていく世界が優しいばかりでないのは、わたしたちの暮らす現実と何ら変わりはなくて、さらに自宅付近は深山ほどでないにしろ、まぁ確かに田舎で、闇は割と近くにあって。
    だからこのお話はわたしの心にもするりと入...続きを読む
  • 星に祈る おいち不思議がたり
    初出 2019〜20年「文蔵」

    「おいち不思議がたり」シリーズ第5作

    長屋住まいの町医者松庵の娘おいちは、父の往診中、荷車にはねられた老婆の手当をしたが、後日様子を見に行くと行方不明になっていた。おいちには助けを求める老婆の映像が見えた、目明かしの仙五郎親分の話だと3人の御薦さんも行方不明だとい...続きを読む
  • 星に祈る おいち不思議がたり
    この時代の女性が学ぶというのは想像もつかないくらい障害が多かったのでしょうね。強欲だけど、貫いて欲しい。おうた伯母さん、好きです
  • ランナー
    高校生と思えないほど、立派で強い主人公に心を打たれました。普通の陸上の小説だと思っていましたが、それ以上に深い物語でした。
    描写がとても丁寧で、綺麗で、そして辛かったです。
  • 火花散る おいち不思議がたり
    不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。
    今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。
    事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。
    お市の夢が叶うか、今...続きを読む
  • 白磁の薔薇
    「白兎」シリーズ、最終巻。生と死の狭間に生きる白兎は、不思議な存在だと認識されてもなお、自然と受け入れられていきます。

    結局、思考をさらしてしまうことは野暮だから、彼自身の思いが語られることはなかったんですが、役目についてどう思っているのか知りたかった気持ちはあります。言葉の端々には出てきているけ...続きを読む
  • 藍の夜明け
    自分が信じられず理解できない怖さが、日常に潜んでいたらと、想像できそうでできません。

    どんな切っ掛けで、この先の道を選ぶかなんて分からないけれど、後悔のない道を選びたくても、その選択さえもなかったとしたら、どう生きて行けばいいのかわからなくなりそうです。それでも、間違ってしまったとしたら、償いなが...続きを読む