あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『アーセナル』とは
英語で「兵器庫」や「武器工場」を意味する単語。
転じて「豊富な資源」や「手段」を指す表現としても用いられる。
という
その転じての方の意味側
もちろん何歳になってでも
自分のために使える手段など必要だけど
未成年者の自分を守るための手段を使える場所というのは
なかなか手が届きそうで届かない
その可能性を作って繋いで広げていくそんな事があるということ
何も助けてくれない頼れない
自分は閉ざされて外に繋がっていないという絶望感からの脱却
もちろん物語のように
どんどんその速度で実現されていくものでも無いけど
誰かが手を差し伸べてくれる
そしてその手をつかんだ自分もその後に -
Posted by ブクログ
12歳から13歳の中学1年生になった男女4人の登場人物の悩みと葛藤、
4人の出会いと、あることをきっかけに成長していく物語。
登場人物4人が成長していく、子供から大人への階段を登っていく中での
中学生という、心身共に大きく成長する1年をそれぞれの視点やシーズンごとに
描かれていて、感動しました。
中学生にとどまらず、誰しもが通る中学時代を思い返して読んでみてください。
エピソードの中で、考え方が大人になっていく、
男の子がイスに乗ってようやく届くところに、イスを使わず届くようになるなど、
H2Oの思い出がいっぱいって感じかな(男の子は少女じゃないけどね(笑))。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初出2021〜22「文蔵」シリーズ第6作
おいちの祝言の最中に、町内の油屋「浦之屋」で集団食中毒が発生し、おいち一家が駆けつけて治療に当たったが、毒物混入による事件とわかり、乳母が遺書を遺して自死した。
「浦之屋」の事件はこれで終わらず、当主が蔵の中で崩れた荷に当たって危篤状態となったが、偶然通りかかったおいちが止血し、松庵を呼んで手当てして、会話はできないものの命をとりとめた。この事件の犯人として捕らえられたのが、おいちの長屋の元住人巳助で、おいちは彼が長屋を出て行く時に黒い渦に巻き込まれるのを見ていたので、犯人ではないと信じ、仙五郎親分に協力して真犯人を捜す。
当主の妻が怪しそうな書きぶ