あさのあつこのレビュー一覧

  • 花下(かか)に舞う

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    信次郎の母についての描写がある1作。
    今回は謎ときとしてはいつもの爽快感はあまりなく、1つの解決が見えたと思えばさらに違う側面が見え、さらに深堀する……謎のどんでん返しということはなく、ある事実についての様々な面からの関わりが明かされるという感じ。
    現実の謎解きに近いのかもしれない。

    今回は信次郎寄りの描写が多い中で、ほっこりするのはおこまちゃんの出番がいつもより多いこと。成長していく様子に、それだけこの小説の中でも時が流れているのだなと実感した。

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    2025年05月02日
  • 鬼を待つ

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    ある男が喧嘩で怪我をした。怪我をさせたものは死に、怪我をした方は後日殺された。そこから始まる騒動。信次郎の読みが外れ、清之介はおりんと似た女と出会い何だかいつもの二人では無い様子。
    しかしそんな2人が己らしくあるのは、やはり2人が交わった時。
    ということで今回は二人がかかわり合うのは割と遅め。それでも切っては切り離せぬ2人の関係と、清之介の人たらしっぷりも伺えるそんな1作。

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    2025年04月30日
  • 雲の果(はたて)

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    ネタバレ

    遠野屋の番頭が死んだ。だがその死は予想もしていないものと結びつく。焼けた死体の帯。毒蛾の繭。
    女と女の情。信次郎に巻き込まれ暗殺者と戦う清之介など、今回も読み応えあり。

    ただ一方で最近は信次郎に対して清之介が狼狽えるような描写が多く、信次郎が清之介に対して抱いている感情があまり見えなくなってきた……それが少し物足りないように感じる

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    2025年04月28日
  • 春立つ風

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    「弥勒」シリーズ13巻

    『出羽屋』の息子・一郎太が短刀で喉をつき死んだ。
    状況から自死だと思われたが、信次郎は拘る。

    持ってはいるが使わない者と持ちたいが使えない者
    全てを無くした者と全てを捨てて新たな先を見る者

    それぞれの者たちの心の揺らぎが見えてくる

    頑なに商人であろうとする清之介
    それを弄ぶような信次郎

    ラストの二人のやり取りはヒリヒリした
    今後の二人がどうなっていくのか、作者がどう纏めるのか、続きを待ちたい

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    2025年04月28日
  • 花を呑む

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    牡丹と幽霊騒動と強かな女の話。
    家を飛び出したおけいが危険なことに巻き込まれたり、信次郎が風邪をひいたり、伊佐冶と清之介の息がぴったりになってきたり……盛りだくさんの1作。

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    2025年04月25日
  • 地に巣くう

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    信次郎の父の過去に迫る1作。平凡な父だと思っていたが、自身が父に間違われ刺されたことから父の過去と関係があると思われる事件を調べ始める信次郎。
    信次郎の父を慕う伊佐冶や、父に命じられるまま人殺しとなった清之介を巻き込みながら謎を紐解いていく。
    信次郎中心の話と見せかけて、その実清之介の心理描写が多く、清之介の内側を知ることになる作品。また、伊佐冶の岡っ引きとしての矜恃も垣間見える良作

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    2025年04月24日
  • おもみいたします

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    あさのさんのいろいろな作品を混ぜ合わせたような小説。針と剣でも出てきた仙五朗親分が出てきて、一緒に事件を解決して行く。盲目で揉み治療を行うお梅を助けるのは犬とネズミ。常時控えるのは犬の十丸、揉み方を教えたのはネズミの先生。
    小さい頃に見えていたお梅の目が見えなくなった理由と、二匹の動物の関係が明かされるのは、最後の章。疑問が最後まで引っ張られてしまう。
    事件は解決するが、暗い内容だった。シリーズ化されているようなので、楽しみになる。

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    2025年04月24日
  • 冬天の昴

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    シリーズ5作目。同僚の赤田が心中したと聞き、その死に不信感を抱いた信次郎が2人を巻き込みながら事件を解決していく。
    いつもより人間味があるようにも感じられた。1巻目では分かりにくかった清之介の心理描写が増えてきているのでこちらは凄くわかりやすい。
    今回はそんな人らの周りに生きる女たちが何人も出てくる。その人たちもまた魅力的なキャラクターの1人。強く生きる女性は素晴らしい。
    さあ。次はどんな話だろう

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    2025年04月22日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    良い!面白さに電車でニヤニヤしてしまうことが増えてきた。
    死体から見つかった瑠璃について、遠野屋と伊佐冶、小暮の3人だけでなく、江戸以外の藩も巻き込んだ騒動に繋がっていく。スケールは大きいが、話が散らかることなくまとまっていて読みやすい。
    最後の方には過去を完全に切り捨てるではなく、過去さえも飲み込んだ遠野屋の姿に感服……。

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    2025年04月21日
  • 春立つ風

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    シリーズ最初から読み続けている。
    遠野屋の商売の裾野が広がり、一見順風満帆のようだが、主自身が無理やり納得しようとしているのもわかる。
    その迷いをもて遊ぶ同心、必ず遠野屋を事件に巻き込んでいく。
    この小説は、ドラマの時代劇として見たかった。

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    2025年04月19日
  • 木練柿(こねりがき)

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    いくつかの短編からなる今回の木練柿。主要な登場人物たちの周りを固める人たちに焦点をあてた物語。おみつ、おけいなど女性たちに焦点が当てられた物語が多かった印象。
    おこまが攫われた話や、おけいが夕顔を見ると気分が悪くなることから始まる話、商いの話や、おみつが貰った文が汗で読めなくなってしまった話など多種多様で、どれも遠野屋らしさと信次郎らしさかある。
    さて、次は長編かな?

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    2025年04月17日
  • 風を紡ぐ

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    あさのさんの作品の中では、珍しく明るさのある作品。今回も道場の師範代の源之丞と夫婦漫才のようなやり取り、母親との家事の手伝いとのやり取りなど満載でホッコリさせられる。
    また、捕物に絡む事件帖なのだが悲惨な殺人等が少ないので安心して読める。今回は他の人には価値が低い品物のコソ泥のような事件がキッカケ。剣道が達人の域に近いおちえも、寝ている内に枕元の竹刀を盗まれた。おちえ以上に腕利きの一居も気づかない伝説の泥棒か?
    それが、おちえの父親の最高傑作である刺繍の縫箔が、納入先で盗難に会う事件に結びつく。さらに、ある日、その縫箔が死体に掛けられて見つかる。誰が何の目的で実施したのか。おちえと一居と岡っ引

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    2025年04月17日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

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    矯正施設に潜入。
    やっと物語が動き出した感じ。
    紫苑、ネズミ、イヌカシ、力河、沙布、火藍、それぞれのストーリーがそれぞれ進んでいる。
    どうやって、1つになるのか楽しみ。
    そしてラストに新メンバー登場?ネズミとの関係は?面白くなってきた!

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    2025年04月15日
  • 夜叉桜

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    やっぱり面白い弥勒シリーズ。
    今回は次々と喉を突かれて殺されていく女郎たち。その女たちが持つ小物がまた遠野屋を事件へと結びつける。今回は遠野屋の手代(信三)の人となりもよく分かる一巻。そして、出てくる赤子。
    死について描かれることが多かった作品の、若い生。
    清之介と信次郎の関係性も少し深くなるそんな夜叉桜。

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    2025年04月15日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9

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    ネタバレ

     「再会」の出版を知らずに読みはじめたので、読み終わった今、続編のために5月末までタイムスリップをしたい気分。

     都市規模の話
     ネズミと紫苑の話
     この二つが最後に無理に交差させられてしまって、色々とぶった切られたよう。
     そこが、この釈然としない気持ちの原因だろうか。

     街に住む一人一人に焦点を当て、ディストピアや蜂の恐ろしさを強調する描写があったのなら、最後の方も名もなき市民の姿を丁寧に描いて欲しかった。暴動が紫苑の「待て」で収まるのもやや不自然だ。

     そして、ネズミが去る必要性、本当に「紫苑のことがわからないから」くらいしか理由ないんじゃないだろうか。(森の民として約束した以上、

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    2025年04月13日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #1

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     中学生の頃、1巻だけ読んだ記憶がある。今もう一度読み直しはじめて、どうしてあの時止まってしまったんだ??と目を白黒している。

     当時はSFよりも伝説&自然要素の強いファンタジーに傾倒していたからかもしれない。清潔感あふれる都市よりは、妖精が息づく野山の小説が好きだった。
     紫苑の天然っぷりも、どこか苛立ちを覚えるもので、それも続きを手に取らなかった理由の一つだろう。

     大人になった今、紫苑の言動は天然である以上に、彼の生まれ持った強さなのだとわかる。素直に、かっこいいな、と思えるようになったのは、私自身の成長(?)なのか...

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    2025年04月13日
  • バッテリー (角川つばさ文庫)

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    漢字 大人レベル
    フリガナ あり(全ての漢字に)
    文字の大きさ 小
    長さ 長い(266ページ)
    出版年 2010年(オリジナル1996年)
    内容 中学入学前の春休みに引っ越してきた主人公が、家族や、野球を通じて仲良くなった友達と関わりながら成長する物語。
    感想 野球よりも少年の心の成長や家族関係、友人関係が中心なので、単純に野球好きな子に勧めても読まないかもしれない。逆に、野球をよく知らなくても楽しめるし、主人公を取り巻く大人たちの物語も面白いので、親世代にもむしろ勧めたい。主人公は寂しがりやで攻撃的、ピッチャーとして「強い」(相手を倒す)ことだけをアイデンティティの柱にしており、周囲の人々と

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    2025年04月11日
  • 光のしるべ えにし屋春秋

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    えにし屋の第二弾。長編ながら一気に読み進められる。人の話の小さな違和感を少しずつ解き明かしていく過程が良い。とても面白かった。何より明るい兆しが見えるラストが好きだ。次回は御蔵屋の縁談話だろうか?楽しみだ。

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    2025年04月08日
  • 野火、奔(はし)る

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    信次郎の推測が神がかってます。考えるだけでほぼ動かず、高みの見物と決め込んでるのが粋で、薄情さに磨きがかかってます。遠野屋さんには、穏やかに商いをしていってもらいたいのに、いつも不穏で不憫です(笑)。
    梅屋の料理が食べたいなぁ。おくみちゃんいいこだなぁ。

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    2025年04月07日
  • 闇医者おゑん秘録帖 碧空の音

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    今回は女性の生き様に焦点を当てると言うより、謎解きの要素が大きい。ついつい読み進めて一気読み。人の心の中に巣くう闇に呑み込まれないように冷静に対処しようと踏ん張る主人公に心揺さぶられる。きちんと解決してスッキリとした終わり方に、読後心地良い眠りにつけた。次回作も楽しみだ。

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    2025年04月07日