あさのあつこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あさのさんの作品の中では、珍しく明るさのある作品。今回も道場の師範代の源之丞と夫婦漫才のようなやり取り、母親との家事の手伝いとのやり取りなど満載でホッコリさせられる。
また、捕物に絡む事件帖なのだが悲惨な殺人等が少ないので安心して読める。今回は他の人には価値が低い品物のコソ泥のような事件がキッカケ。剣道が達人の域に近いおちえも、寝ている内に枕元の竹刀を盗まれた。おちえ以上に腕利きの一居も気づかない伝説の泥棒か?
それが、おちえの父親の最高傑作である刺繍の縫箔が、納入先で盗難に会う事件に結びつく。さらに、ある日、その縫箔が死体に掛けられて見つかる。誰が何の目的で実施したのか。おちえと一居と岡っ引 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「再会」の出版を知らずに読みはじめたので、読み終わった今、続編のために5月末までタイムスリップをしたい気分。
都市規模の話
ネズミと紫苑の話
この二つが最後に無理に交差させられてしまって、色々とぶった切られたよう。
そこが、この釈然としない気持ちの原因だろうか。
街に住む一人一人に焦点を当て、ディストピアや蜂の恐ろしさを強調する描写があったのなら、最後の方も名もなき市民の姿を丁寧に描いて欲しかった。暴動が紫苑の「待て」で収まるのもやや不自然だ。
そして、ネズミが去る必要性、本当に「紫苑のことがわからないから」くらいしか理由ないんじゃないだろうか。(森の民として約束した以上、 -
Posted by ブクログ
漢字 大人レベル
フリガナ あり(全ての漢字に)
文字の大きさ 小
長さ 長い(266ページ)
出版年 2010年(オリジナル1996年)
内容 中学入学前の春休みに引っ越してきた主人公が、家族や、野球を通じて仲良くなった友達と関わりながら成長する物語。
感想 野球よりも少年の心の成長や家族関係、友人関係が中心なので、単純に野球好きな子に勧めても読まないかもしれない。逆に、野球をよく知らなくても楽しめるし、主人公を取り巻く大人たちの物語も面白いので、親世代にもむしろ勧めたい。主人公は寂しがりやで攻撃的、ピッチャーとして「強い」(相手を倒す)ことだけをアイデンティティの柱にしており、周囲の人々と -
Posted by ブクログ
たくさん続刊があるらしい、あさのあつこの時代小説シリーズの一作目。
なかなか巧い。よく練られた小説だ。
暗いけど面白かった。
微エロ成分は私には不要だった。
青年誌マンガの原作のよう。
岡本綺堂→藤沢周平→宮部みゆき→あさのあつこという流れを感じました。
キャラクターを前面に出した作品構成もマンガっぽい。
ところで、《月》はもうちょっとストーリーに絡んでもよいのでは…?
今まであさの作品はほぼ読んでこなかったのだが(あさの版のバナナフィッシュたる、ディストピアブロマンスだけ読んだ)、こちらの時代小説のほうが私には面白かった。
伊佐治に感情移入してしまうな。