あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「一年四組の窓から」という東京の私立中学校に通っていた井嶋杏里は、
祖母(母親にとっては義母)の介護をすると言う母親と一緒に、夏休み明けに
地方の芦原中学校へと転校したところから始まるり、3人の仲間と出会い、
4人それぞれの思いを1年通して描いた物語。の続編。
時は立ち、3年生になった4人が受験生となり、将来の夢と共に、
受験へと進んでいくも葛藤が新たに生まれる・・・。
今作も進研ゼミに掲載されていた作品が人気で、先に単行本化し、文庫化された。
ジュブナイル小説であり、小説を読みなれない人でも読みやすく、
小説をある程度読んできている大人でも、楽しく読める内容だと思います。
青春時代が良かっ -
Posted by ブクログ
シリーズ6作目。
前作で兆しはあったものの、突然のおいちの祝言。そのさなかに起きた事件。
駆け付けたおいちに見える黒い影。毒物混入事件で乳母が服毒死。巻き込まれる元長屋の住人。
相変わらずの暗く重い展開。その中でおいちの父親松庵と伯母の毒舌漫才が唯一のほっとするやりとりだったが、これにおいちと夫の初々しい若夫婦のバカバカしい熱々ぶりが加わる。それに女医を目指す先輩の美代とおいちの掛け合い漫才も入ってくる。色々な漫才風の話しが追加されるものの、怪しい犯人も次々と現われ、元住人が死刑判決で一層苦しくなってくる。犯人はそっちか、と意外な結末。
高田郁さんの史記で女医の学校が話題になっていたが、こち -
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#ハリネズミは月を見上げる
#あさのあつこ
#新潮社
#読書記録
鈴美と比呂、二人の女子高生と家族の物語。
二人が本音をぶつけ合って、信頼し合える関係になっていくのが素晴らしい。そして家族の話になってゆくが、それもまたリアル。部活とか恋愛とかのキラキラはなし。自分と家族と向き合い、社会と向き合い始める若者がまぶしい。
#Hedgehog looks up at the moon
#Asano Atsuko
#Shinchosha
#Reading record
The story of Suzumi and Hiro, two high school girls and their fami -
Posted by ブクログ
視点人物がシーンで切り替わる、会話の途中で現在時間が遡るなど最初若干読みづらかったのだけど…会話が圧倒的に魅力的なのも変わらず、また今作もキラーフレーズが続出で(特に紫苑とネズミの互いへ向ける感情を吐露する箇所ね)マーカー引きたい箇所が続出。
今作ネズミの一番の読みどころは「あんたにはいつも失望させられる」的な発言のシーン。かわいいなぁ。あとネズミ、火藍のことをちゃんと尊重してて「あなた」呼びなの、ほんとずるい。火藍にだけは虚勢張ってない感じがほんとずるい(かわいい)な!
1、2で舞台設定が整って、いよいよこれから…というところで次巻は来春刊行だそうで…。あさの先生には信頼しかないけど早く読み -
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世間知らずな超エリートの紫苑とテロリストのネズミは運命的に出会い、偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させた。「再会を必ず、紫苑」と告げて、ネズミが「NO.6」を去ってから2年後、『NO.6再会』が幕をあけるーー。二人は、再び、誰もが虐げられない世界をつくることができるのかーー?罠だらけの現実に二人は「希望」を見つけることができるのかーー?
ひょおおお14年ぶりですって!!!新作と聞いて目を疑ったシリーズ。もう会えないと思っていた紫苑とネズミの物語がまた始まるという奇跡。胸熱すぎる。
新しいNo.6で委員長として奮闘する紫苑の日常が描かれ、イヌカシや火藍など懐かしいメンバーの近況にほっとしつつも -
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ネタバレやっぱりあさのあつこは良い!!読みやすい!2時間もあれば読めたでしょうか。日常を過ごすだけの主婦だったお母さんが働き始めて日々楽しくなる話にちょっとしたスパイスが加わるだけの話ではありますが、読んでてこっちも楽しくなるような、世界が広がるのって大事よねと思うお話でございました。ちゃんと一章の話が布石になっているのも良いですね(おかげで何となく首謀者は分かるのですが)。キャラクターもあさのあつこさんらしい、ちょっと脚色された愉快な人たちがいて現実味はないですが楽しかったです。続編もあるみたいなので読むのが楽しみです。娘ちゃんも可愛いよね、思春期で。
ところで表紙のイラストのキャラはちょっと解釈違