あさのあつこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
沙布の台詞の文字を見て怖くなった…。
どうか無事でいて、何もされないでと心の中で祈っても
出てくる台詞で何かはされたのかな…でも、紫苑のことを考えて行動して捕らわれても紫苑の存在があって、沙布も火藍も立派で逞しく強いなと思った。
自分が捕らえられたら、弱さから紫苑のことや
聞いたことを話してしまいそうなのに(´・_・`)
物語も怖い方向へと進んで、ここから一体ネズミや
紫苑がどんな行動をして行くのか…次も早く読もう。
イヌカシと紫苑の関係性も、イヌカシって
裏切るよね?なんて勝手に思ってたけど心配したり
何だかんだと世話をしてあげたり良い奴で気持ちが温かくなった。 -
Posted by ブクログ
因縁の過去が尾を引く、物悲しい話。
「あさのあつこ」さんは、期待にこたえてくれる。どうなるの?と言う疑問には明らかに新しい展開で驚かす。そしてとうとう、終わりまで読ませる。読みやすく楽しい。
これは前作を凌ぐ出来で面白かった。
信次郎は相変わらず、不可解な気質で、その気が無くても周りを振り回し、わざと言葉を選んで他人の弱みをちくちくと刺し、生きることに倦み疲れたように、掴みどころが無い。
だが、清之介の店になぜか拘り愛が出来、頻繁に現れることになる。
伊佐治は彼を好きになれないでいるが、怜悧な切れ味を持つ信次郎の推理を認めて、心底からは憎めないでいる。
そして清之介は「遠野屋」を大店に育て上げ、店は繁盛して活気がある。
そこに女郎の連続殺人が起きる。 最初に殺された女は、「遠野屋」の手代、信三の幼馴染だった。
清之介は、彼を過去から開放してくれた兄に遭った。今、兄も逆境の中にいた。
清之介の過去はまだ兄を追っていた。
殺された女郎たちを調べていくうちに、「遠野屋」との関わりが浮かび上がる。
何か世間を越えたところに住み、すね者のような信次郎と、過去に縛られ、受けた恩義の重さでも自分を縛っているような清之介が、人間らしさを垣間見せる。