あさのあつこのレビュー一覧

  • バッテリー

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    青春小説の金字塔ですね。
    漫画も映画もアニメでも『バッテリー』は通ってきたけど
    小説はこの1巻までしか読んだことなく、
    漫画が18年の連載に幕が閉じたのを機に
    小説版も全て揃えました!
    第1巻は、物語も序盤の序盤。
    小学校を卒業したばかりの
    まだ中学に入る前の少年の葛藤と、踠きと、
    10代のガラスみたいな心の表現がとにかく上手。
    児童書とは思えないというか、
    大人になっても勉強させられることが多い作品…。
    出会ってしまったピッチャーとキャッチャー。
    最高のボーイミーツボーイをこれから繰り広げられるのかという高揚感と、
    あの中学生独特な嫉妬と焦りを、
    あさのあつこさんの文章で読める嬉しさ!
    大バ

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    2023年03月18日
  • ラストラン ランナー4

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    今回は間をおかずに最終巻を読んだ。
    ラストラン。記録も順位も関係なくただ前に、前に走っていく。こんな走りは今回が最後かもしれない。そんな思いでふたりは走り続けていったのでは。
    実際、大会や体育で走るより、明らかに鬼ごっこや野原を駆け回った時の方が気持ちよく速かったような記憶が私にもある。本能に正直なことが、本当は一番で幸せなのかもしれない。

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    2023年03月14日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    この本を読んでいる最中に、バレーボール男子日本代表のセッターだった藤井直伸選手の訃報がありました。現代も昔も、医者たちは病気の人にどう寄り添うか、大変だったと思います。
    また、おいちにとっては、医者を志すか、信吉と結婚するかの決断の回でした。やはり、決断は慎重になるかと思います。

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    2023年03月13日
  • バッテリーII

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    児童文学というジャンル柄なのか、それともあさのあつこさんの文体がそうなのかは分からないのですが、読んでいて凄く直感的に心が揺さぶられるなと思いました。

    幼い苦悩、純粋でいられない苦しさ、現実と混ざり合うことがまだ出来なくて、押しつぶされそうになる感覚、というか、上手く言葉に出来ないんですが、そういうもどかしさとか、反対に凄く明るくなったりとか、訴えかけ方がどストレート。

    今回もとっても面白く、続きが楽しみです。

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    2023年03月08日
  • かわうそ お江戸恋語り。

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    とても読みやすく、一気に読めました。
    作者の弥勒シリーズが大好きで、楽しみにしていますが、同じ作家が書いたのかと思うくらい、こちらはスラスラと読めます。
    弥勒シリーズのあのくどいくらいの文章ももちろん好きですが。
    あさのさんのもっと色々な作品を読んで見ようと思いました。

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    2023年03月06日
  • 夜叉桜

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    「刀なら躱すことができるが、言葉は否応なく降りかかる。」正にその通り。我々人間社会は結局言葉でコミュニケーションをとることで世の中が動くので、言葉に責任を持たなければと思った。

    身を売って生きている女の人の世間からのイメージがかなり火の玉ストレートで描かれている。

    伊佐次によって、清ノ助と信次郎の関係が絶妙なバランスで保たれている。

    今回は儚さや悲しさもあるが、少し清ノ助に希望の光が見えてきた。

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    2023年03月05日
  • レーン ランナー3

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    風の感触、花の香り、草の匂い。走る事の本質へ立ち戻る碧季。走る事は自分の一部としてピリオドをうちたい貢。それぞれを支える信哉と光喜。際立つ4人の青春。
    気持ちの良い小説で、次回は最終回。今回、出番は少なかったが杏樹の健気さは健在だった。

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    2023年03月04日
  • 弥勒(みろく)の月

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    信次郎と遠野屋が徐々にお互いを強く意識し合うまでの展開が良い。クライマックスは手に汗握る場面ばかりでした。特に最後の回想の部分で儚さが込み上げてきました。
    伊佐次が良い感じに読者の立場に立ってくれて、なんとも言えない安心感がありました。

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    2023年03月04日
  • バッテリー

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    輝く少年時代をとっても綺麗に描いた作品。
    思春期特有のままならなさとか、目に見える世界を全て支配できている気になる感覚、でも具体的な根拠がないからぐらつきやすくもあって、強くて傷つき易い、それでいて真っ直ぐな、まさに綺麗な子供で、野球少年というのがまたいいです。
    スポーツに打ち込んでいる姿がすごく似合うと言うか、そのひたむきさが際立っていて、これから主人公がどんな人生を送るのか、続きが気になります。

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    2023年02月21日
  • 冬天の昴

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    シリーズ中でも面白さでは群を抜いている「冬天の昴」。冴え渡る木暮信次郎の考察と推理。遠野屋清之介の過去の片鱗を見せる立ち回り。二人の主役がぶつかりながら、引き合う磁石のSN局のよう。さて、ふたりの駆け引きは次作ではどうなるのか?ワクワクするシリーズ。

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    2023年02月10日
  • ガールズ・ブルー

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    理穂と美咲、どこにでも居そうな高校生2人をメインに話が進みます。

    話が進むと言っても大きな展開などはなく、どこにでも居そうな高校生らしさを感じさせながら少しずつイベントが起こるみたいな感じです。イベントが非現実的でも、理穂と美咲をはじめとした登場人物のリアリティがあるため世界観まったく崩れず楽しめました。美咲の性格、物言いが好きです。

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    2023年02月05日
  • バッテリー

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    ずっと気になってはいたものの、野球のことがほとんど分からず手を付けていなかった。ただ実際には野球に全く興味がなくても読める本だった。野球に対するプライドが相当強く尖っている主人公であるが、病弱な弟や引越し先で出会った永倉を始め、様々な人間関係の中で悩み、向き合っていく姿がよかった。小中学生のときに尖ってた人は彼の心情に共感できるところが多いと思う。

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    2023年02月01日
  • バッテリー

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    ネタバレ

    巧の母がとにかく嫌だ。独りよがりでたかが6年生の上の子供の気持ちをわかろうともしない。
    物語も文章も素晴らしいが、とにかくこの母が嫌いだ。

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    2023年01月28日
  • 10代の本棚 こんな本に出会いたい

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    作家など13人が語る10代の私と本の話。本との出会いや付き合い方など。
    やはり娯楽小説を挙げる方は少ないですね。子どもの頃は本が苦手だったという話も。
    様々な本との出会いから様々な道が生まれる。だから本と出会う機会を多く用意したい。

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    2023年01月23日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ネタバレ

    お婆様がついに出てくると思ったら透のおばあちゃんと合体していてたしなめることができるかドキドキしました。

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    2023年01月20日
  • 時代小説アンソロジー てしごと

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    春雀二羽:澤田瞳子/藍の襷:志川節子/
    掌中の天:奥山景布子/姉妹茶屋:西條奈加/
    浮かれの蝶:小松エメル/おもみいたします:あさのあつこ

    薬師、麹造り、根付職人、そば打ち職人、口寄せ、揉み屋

    様々な職を持つおんなたち。
    手の仕事は人の息と想いがほんのり薫るのが良いなぁ

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    2022年12月31日
  • 闇に咲く おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    おいちの物語に花岡青洲が出て来るとは、同じ時代を生きる人たちの物語だったとは、そのことに一番驚いた。

    人は菩薩にも般若にもなれる。お京が哀れ。でも、それよりも庄之助が哀れ。人の有り様は、様々なことが折り重なり、歪められていくのだと思う。そう思えば、それと対極にあるような、新吉のまっすぐさが救いである。

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    2022年12月28日
  • おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    最近は、あさのさんと宮部さんの時代小説を交互に読んでいて、どっちがどっちだったか、わかんなくなるときもあるのですが、どちらも、おもしろくて切なくて、そして思うのです。こんなお話を思いついて書けるなんてすごいなって。今回で言えば、お加代さんですよね。おいちが会ったお加代さん、最後にお加代さんを登場させるなんてね。おかげで、全部が腑に落ちて、読み終えることができました。

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    2022年12月25日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    おいち 不思議がたり シリーズ第二弾
    第一弾を読む前に読んでしまったが、それでも十分楽しめた。
    おいちはこれからどんな風に生きていくのだろう。
    その生きざまを見たいと思わざるをえないつくりになっているからさすがです。

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    2022年12月18日
  • 風を結う

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    1章ごとの 集中が すごい。
    さすがです。
    何だか 試合のように 気合いが 入っている

    ドラマ化されないかな。

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    2022年12月18日