あさのあつこのレビュー一覧

  • 神無島のウラ

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    故郷の島に12年ぶりに帰ってきた男性教師と、島で生活する子どもたちとの交流を描いた作品。深津が幼い頃に受けた傷と現代を生きる子どもたちが抱える傷それぞれに向き合っていく一生懸命さがよかったです。

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    2023年08月27日
  • 鬼を待つ

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    政と商いの癒着問題がテーマの一つになっていると思った。今回は清ノ介が取り乱す場面があって、面白かった。
    改めて、言葉というのは一番恐ろしい武器になるのだなと認識できた。人というのは結局、心で動く。

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    2023年08月20日
  • 風を結う

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    前作、登録してなかった……。

    折り重なった一番下にある真相までの道のりが面白かったです。ありとあらゆる理不尽なしばりのある中で、自分と周囲を考えながら、懸命に生きているおちえちゃんが好きだなーと思います。そして、刺繡の道に進む一居さんがかっこいいです。

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    2023年08月19日
  • バッテリーIII

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    感性豊かな青波からの描写が美しい
    巧と豪のまだ幼さをみながら読んできたが、青波からの視点で読むと新鮮で感動
    巧豪が大きく尊く頼もしく見える

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    2023年08月16日
  • 雲の果(はたて)

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    謎解きメインの内容で、面白い。大人の事情って怖いなと思った。手がかりを残さないためには手段を選ばない描写が印象的だった。

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    2023年08月13日
  • 舞風のごとく

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    災害時の悲惨さ、政の良し悪し、人々の思い、これをまんべんなく経ての真犯人。遣り切れないです。だからこそかもしれませんが、友情が眩し過ぎます。どんな立場、関係になっても、相手を信じる力と敬う心が溢れていて、尊くて苦しい(笑)。大人になったからこそ、しがらみ中で生きて行かなくてはならないのに、それでも、思う通りに進めていく力を、これからも蓄えていくだろう、力強い感じがいいです。

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    2023年08月07日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    「決意編」と副題がつく『おいち不思議ものがたり』第5弾は、おいちの一大転機の巻。
    以前から想いを寄せる新吉との仲が進展、ついに・・・。
    一方、医者の仕事では父の手伝いから離れ、女医を育てる医塾へ入塾の運びと。
    そんなおいちが今回、岡っ引きの仙五朗親分と立ち向かうのが連続失踪事件。
    おいちを巡る周りの人たちー叔母のおうたに父の松庵それに新吉ーと、無残な事件との明と暗の差が際立つこの巻。
    おうたと松庵との丁々発止の愉快な会話が、このシリーズの魅力のひとつで、今回も楽しめ、おうたはさらに、おいちと新吉との仲を進ませる粋な役割も果たす。
    一方、事件に対しても「あたしはいつだって正しい者の見方だよ。人さ

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    2023年08月02日
  • ガールズ・ブルー

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    時代小説と青春小説のあさのさんを良く読むが、今回も筋が似ていると思ったら8年前に読んでいた。感想を書くために再登録。
    落ちこぼれの高校に通う、普通の高校生の普通の話し。ガールズとあるが、男子高校生も中学生の弟も登場する。
    20年前に書かれた小説だが、今読んでも通用する内容。短い期間ながら教師だった経験が存分に入っている作品。高校生達の日常が丁寧に、そして淡々と描かれている。

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    2023年07月28日
  • 光のしるべ えにし屋春秋

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     1作目よりキャラクターがハッキリしてきたシリーズ2作目。人と人との縁を結ぶ「えにし屋」、ミステリーの要素が強いので一気読みした。
    時代小説はあまり読まないが、あさのあつこと宮部みゆきは別格。
    江戸時代は、現代と違い、身分も職業
    も来し方も様々、だからはるかに人間模様がおもしろいと、、、。2人の時代小説を読むといつも感じている。

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    2023年07月14日
  • 風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帖

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    おちえの描写が若干鼻につくのが気になるけれど、それも含めて上手いなぁと思わせる。世話物的な話を想像していたが、サブタイトルのとおり捕物帖だった。好みなのでかえってありがたい。

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    2023年07月07日
  • ガールズ・ブルー

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    夏だな、と感じるとなぜ青春に浸りたくなるのだろう。久し振りにあさの先生の本を引っ張り出す。若者であった当時から十代のリアルさが刺さるなと思っていたが、端々に痛みを感じられるから、リアルなんだろうなあと今になって気付かされた。
    夏の気配を感じるところから、初秋に思いを馳せるところまで、本当に読んだ時期がぴったり(例によって記憶が定かではないため偶然の産物)。主観で語られるため、時系列がたまに入り乱れるが、視点や思考が反復横跳びする17歳感があってむしろ自然な描写なんだろうな。理穂と美咲はもちろんのこと、如月や真央やスウちゃんも、個々の人物像が夏の浮き立つ空気の中に鮮やかに立ち上がっていて、ただた

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    2023年07月02日
  • 火群のごとく

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    林弥、透馬、和次郎、源吾それぞれ真っ直ぐで個性ある若者たちの成長物語。「蝉しぐれ」に似てたって良いじゃないか。引き続き「飛雲のごとく」に突入。

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    2023年06月30日
  • 闇医者おゑん秘録帖 残陽の廓

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    おゑん先生も相変わらず面白いのだけど、お春さんが派手さはないものの地に足をつけて生きていっている姿に嬉しくなる。

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    2023年06月29日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    東雲は全国で割と多くある地名で、私も近くに住んだことがある。本来、夜明け前の茜色の空を指し、これから成長していく期待が現れていると思うのである。
    本題名は、さらにその前であろうか、東雲の途ということは東雲に向かっている、夜明けに向かっているのか、まだ東雲の状態の途中なのか、楽しもうと、ページをめくった。

    町人風の男が殺害されるところから始まる。その男は武士だと木暮信次郎が見抜く、そしてその男は遠野屋清之助とどんな関係が・・・。
    清之助の止まっていた時間が動き出す。
    信次郎、清之助、伊佐治がそれぞれの味を出しながら、清之助の過去に迫る。過去を断ち切るには原点に戻ることなのかもしれない。それは心

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    2023年06月27日
  • 舞風のごとく

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    この3人の会話は、痛快というか、読んでいて気持ちが良い。物語の内容は、結構深刻だけど、3人のやり取りがトリオ漫才みたいで、なんかホッとする。

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    2023年06月20日
  • バッテリーIV

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    野球に正面から向き合う永倉を混乱させた瑞垣にムカつく…
    などと登場人物に感情移入しまくりながら、第4巻を読む木陰の向こうからは野球部の練習の掛け声や打球音が聞こえてくる。

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    2023年06月17日
  • 夜叉桜

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    弥勒の次は夜叉、月の次は桜。
    人の心の奥底に潜むもの、「死そのものより、人間の不可思議さ、暗さ、怪奇さに寒気を覚える」と伊佐治が思う場面が、全てを物語っているかのように感じた。

    信次郎と伊佐治が「ほつれ」を解していく。3人の遺体から、読み取る場面は面白い。
    清之助は「死」を呼び込むと信次郎は言うが、信次郎もまた同類なのだろう。清之助の周りも俄かに流れていく。面白くなってきた。

    弥勒にも夜叉にもなれるのが人だ。内に弥勒を育み、夜叉を飼う。腕の立つ者ほど内を感じ取ることができるのだろう。

    清之助の運命が流れるなかで清之助の志は貫けるのか?おりんがなぜ自死したのかが朧げに理解できはじめた。時代

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    2023年06月12日
  • 冬天の昴

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    75 一歩を詰めねば見たいものは見えぬ気がいたします。
    280 身体ならば腐りはてれば土にも還ろうが、心となれば腐りに腐り、ただどこまでも腐っていく。

    人間は一度でも道を踏み外すと、どこまでも落ちてゆくものだということを再認識した。

    自分の保身のためならなんでもできてしまうところが怖かった。

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    2023年06月11日
  • ラストラン ランナー4

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    面白かった。この2人が今後どんな活躍をするのか,知りたくなる。ここで完結だけど,その後の2人はどうなったのか気になるなあ。

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    2023年06月10日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    何も考えずに、あっという間に読んだ。
    とにかくテンポ良く、ラストまでぐいっと引っ張られていった。
    登場人物がみんな魅力的なんだけど、個人的には笑ちゃんが好き。
    その後のお糸と夢之助の事や美由布姫の謎?とか続きが読みたい。

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    2023年06月05日