あさのあつこのレビュー一覧
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たくさん続刊があるらしい、あさのあつこの時代小説シリーズの一作目。
なかなか巧い。よく練られた小説だ。
暗いけど面白かった。
微エロ成分は私には不要だった。
青年誌マンガの原作のよう。
岡本綺堂→藤沢周平→宮部みゆき→あさのあつこという流れを感じました。
キャラクターを前面に出した作品構成もマンガっぽい。
ところで、《月》はもうちょっとストーリーに絡んでもよいのでは…?
今まであさの作品はほぼ読んでこなかったのだが(あさの版のバナナフィッシュたる、ディストピアブロマンスだけ読んだ)、こちらの時代小説のほうが私には面白かった。
伊佐治に感情移入してしまうな。 -
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【目次】
第1章 夢と生きづらさ
第2章 溶けるもの、溶けないもの── 決めつけの正体
第3章 書いてみよう
第4章 字スケッチをやってみよう
第5章 自分の物語は
ちくまQブックス とは、見返しによると、
「身近な「なぜ?」(Question)がスタート地点。「知りたい」に答えます。/正解することよりも、探究(Quest)することの大切さを伝えます。/読み終えたときには、次のQが生まれてくるかも? スタート地点とはちょっと違った世界が見えてきます。」とのこと。
小学校高学年以上に向けた、意欲的なレーベルのように感じられる。
著者らしい若者へのエールが溢れている。
文章を書くための基礎トレの方法も出ていて、書きたい思いの実践にも向いている。
たくさんの若者に、そして教育者に届いてほしい。 -
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弥勒シリーズ12冊目。今回は遠野屋の清之介も伊佐治親分の活躍は薄め。木暮同心の名推理のみが光る展開。
遠野屋の紅餅を積んだ船が消息を断ち、清之介が必死に手配し捜すも、行方は知れず。ここで木暮同心が違うトラブルから真相に迫って行く。同行している親分には皆目見当が付かず右往左往。
あまり木暮同心の切れ味が良すぎて引いてしまいそう。清之介の剣での闘いも無く残念。最後の場面も次回に含みを持たせるダークな終わり方。黒幕との闘いが続きそうな予感。
追記(2025/2/18)
八代屋の殺人事件が思い出せなくて、1年前の事件ということで前作、前々作と読み返し、その3作前にやっと辿り着いた。その時の因縁が、今作に繋がったとは。まだまだ続きそう。 -
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「序」のスピード感。お見事でした。一気に引き込まれました。そのスピード感のまま、一気に読み切りました。
一ページごとにぐいぐい引き込まれていく感じです。
信次郎が不在の分、ヒリヒリする感じとか、ン?と思って遡って読み直すとか、そういうことが少なかったこともスピード感に関係あったかな。
そして、梅屋の雰囲気がとてもステキで、梅屋だけで純粋に人情物語一冊は行けそうだと思うのです。この一家のやりとりを読んでいると、涙が落ちそうになる。
それから、「おこま」の話す言葉をはじめとして、遠野屋の中の描写が泣けてくるなあ。
梅屋も遠野屋もよい雰囲気が流れているということは、きっとそれだけ信次郎が異質の存在だということの証明なんでしょう。
いつにもまして気力が満ちている伊佐治親分、苛立ちもし腹立たしくもあるのに楽しんでいる清之介。そうみると、二人もすっかり毒されたものだと思う。
途中で現れた彼女は、今後の特異な活躍を期待したのだけれど、叶いませんでした。面白いキャラクターだと思ったのですが。
12冊目にいつ取り掛かりましょうか。
すぐに読むのはちょっともったいない気持ちでいます。 -
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夏に転校することになった中学1年生の井嶋杏里。
転校先でなじめない校舎で使われなくなった教室の1年4組で市井一真と出会い、
絵のモデルになってほしいと頼まれるところで、物語が始まる。
一真や一真の幼馴染たちと交流をして悩み成長していく杏里の物語。
この作品は、先に出版されていた13歳のシーズンと同様に、
進研ゼミの中学生向けに連載されていた作品を文庫化したもので、
児童文学に当たると思われますが、文庫の内容は、児童文学のように、
すべての漢字にフリガナが振られているということはありません。
文字が大きめで読みやすいため、読書不慣れな人でも速めに読み終えられる
作品と言えるのではないでしょうか。
サクッと青春小説を読もうかなって思っている人、
読書不慣れだけど、何か読んでみたいと思っている人にもオススメ。 -
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番外編の短編か、穏やかにまとめた後日談か……と想定して読んでいたら新たにだいぶ不穏な動きも出てきてだいぶそわそわさせられています。
発売当時のリアタイ勢の皆さんはこの状態でこれまで12年超を過ごして来られたのですね……!?
ちなみにbeyondの3/4あたりを読んでいる頃に続編の報を受けました。
「この物語がbeyondで終わるならば、王道な展開だと最後の方で再会するのか? それにしては紫苑の雲行きが怪しくて心配だな」などと勘ぐりながら読み進めていたのが、新シリーズのタイトルを見た瞬間に霧散しました。
読み終えてみれば、生々しく生きる彼らの戦いがあさの先生の中で続いているのが伝わってきて、続編が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
読む側から書く側になりたいと思って数年たちました。
書くことで、苦しかったことを表現として昇華できるかもしれない。自分だけの物語を作ることで、想像もできないような世界にいけるかもしれない。それはもしかしたら読むことによって得られる喜びの先をいく、自分で自分を救える、自分の人生をもっと楽しめるようになるのかもしれない。
そう思って密かに夢を温めてきました。
はじめのうちはもっと本を読んで、少しずつでも書く作業を進めればできると思っていましたが、読めば読むほど、書こうとすればするほど手が止まり、思考が停滞し、面白みのない偽物の言葉だけになっていく。書くことで自由になりたかったのに、書くことが重い宿題のようになって、文章術の本に縋ったりして。何一つ始まっていないのに自分には無理かもしれないと思い始めていました。
タイトルを見て、そして副題を見て、自分のための本だと思いました。”どうすれば自分を信頼できる?”これは私の心の中にずっとある重しでした。技術よりも何よりも、自分で自分が信用できないことが苦しいのです。
ですがこの本は、そういう悩みをプロの作家であっても等しく抱えていることを伝えてくれます。その上で、書くことを気負わずに始められる方法を提案してくれます。
読むことで自分にもできる気がしてくる、背中を押してくれるような本です。
創作の苦しみは、創作したいと思ってしまった人にしかわからないような気がします。そんな中で、書くことの大先輩から、うずくまっている私への暖かいエールとして受け取りました。
あさのさんの個人的な体験やそのときの考え、理想とはちがう自分への葛藤も、とても励みになりました。
世の中に溢れる誰かにとっての物語ではなく、わたしだけの物語に出会えるように、また少しずつ頑張っていきたいと思います。