あさのあつこのレビュー一覧

  • 花下(かか)に舞う

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    さすが木暮様、相変わらず人が悪い。
    物語は巧妙に仕組まれており、伏線回収もばっちりでピタッと事件のピースがハマる様は、伊佐治や遠野屋さんでなくても、ぞくぞくする。

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    2022年09月20日
  • ミヤマ物語 第一部

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    流石、あさのあつこさん。

    毎日小学生新聞に掲載されたものをまとめたもののようですが、面白い。児童書ということで大人の目に触れないのはもったいない。

    それぞれの世界に住むハギと透流(とおる)の物語ですが、前者のウンヌ世界では人はマノモノと恐れられ、後者は普通の世界で透流は小学生。その二人が出会うと・・・

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    2022年09月18日
  • 飛雲のごとく

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    あさのさんの本を数えて見たら52冊目の登録。
    この作品は「オール読物」で連載されているので、続きも読んでいる。しかし、この作品はシリーズ2作目だったようで、最初を忘れたのか思い出しづらい。
    複雑で暗い内容はこの作家の特徴。「燦シリーズ」「弥勒シリーズ」も同様に複雑で暗い。この「小舞藩シリーズ」が、ちょっと違うのは前作が少年時代で、今作が青年時代。作者が得意とする青少年の群像となっている。ミステリー仕立てもあり、筋に引き込まれて行く。

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    2022年09月17日
  • 夜叉桜

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    信次郎が主役かと思ったら、遠野屋とのダブル主演ですか。よき。
    江戸時代もなかなかいっちゃってる人が多いですなぁ。なかなか事件のコアは切ないお話でした。

    2022.9.17
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    2022年09月17日
  • バッテリーIV

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    ネタバレ

    「どんなすごい球を投げられても、打たれちゃおしまいじゃ。まあまあの球で、一試合、ちゃんと投げきったとうが、なんぼかチームのためじゃねえか。原田の力を百パーセントひっぱり出すことなんか、必要ねえんだよ」
    「今、うちのチームに必要なキャッチャーはな、十割の球を要求するキャッチャーじゃない。七割の力で、相手打線をおさえるリードをするキャッチャーなんじゃ。あいつなら、7割で充分。高槻さんだっておる。ええか、東谷、キャッチャーってのは、ピッチャーよ最高の球を捕るために、おるんじゃねえ。勝つためのリードとキャッチングをするために、おるんじゃ」

    野球とは、他の何にもすり替えることは、できない。チームのため

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    2022年09月17日
  • 火群のごとく

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    剣に心を奪われる林弥の子どもっぽさの残る心情と複雑な現実の中で知らず知らず成長していく姿が読んでいて楽しかったです。最後少し駆け足のように感じましたが、続編があることを知り、近いうちに読もうと思います。

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    2022年09月15日
  • バッテリーII

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    ネタバレ

    「恐れじゃよ。子供に対する恐れじゃ。中学、高校、。さあ、それ以上はわしにはわからんけどな、そのころの子どもていうのは、ほんまにわけがわからん。それまで全然めだたなんだがやつが、好きな女の子が試合を見にきたという理由だけで、ホームラン三本かっとばしたことがあった。ひと月に十センチ背がのびて、守備範囲が急にひろうなったショートがおった。練習をさぼってばかりおったのに、じつに均整のとれた身体をして、きれいなバッティングフォームくずさなんだやつがおった。まったく、あきれる。こいつはこうだなんて決めつけてしもうたら、たいていあとでしっぺ返しがくる。おまえらの年代はな、そういうもんなんじゃ。怖いぞ、ほんま

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    2022年09月04日
  • バッテリーVI

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    遂に最終巻。でも、そこで終わっちゃうんだ・・・ いや、こういう終わりは好きじゃない。ただ、巧も豪も少しだけど成長した。瑞垣や海音寺は15歳にしては出来過ぎ。最後まで書いて欲しいなあ・・・

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    2022年08月31日
  • えにし屋春秋

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    花曇り 夏の怪の二本立ての物語りです。

    花曇りは 奉公人のおまい に大店の旦那との見合い話しが転がり込む。

    その旦那は 養子で おまいが子供の頃長屋で一緒だった初恋の人

    お嬢さんがもちろん見合いするはずだったのに 他に好きな人がいて家出してしまった。

    代わりにおまいが。

    という まあよかったね!の話しなのですが

    おまいが断ります。

    私は仕事が手放せない。仕事をしているから 自分の居場所がある。

    現代的なのか 昔の女だって本当はそう思ったのか?

    あるいは大店の旦那になった男が ちゃんとおまいを

    口説かなかったのが悪かったのか?

    おまいは 自立した仕事のできる女になって自信が

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    2022年08月25日
  • 火花散る おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    児童向け時代劇といったところか
    時々入る説明調が気になるが、概ね人情劇といったところ
    若干ミステリー要素もあり
    読みやすくはあって、あっという間に読めた!
    おいちが女医になれますように☺️

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    2022年08月21日
  • 鬼を待つ

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    ネタバレ

    これも一気に読んでしまった。清之助の初めて見せる危うさにドキドキしてしまう。およえは、おちやは、また登場してくるのだろうか。それも気になる。ああ、次が早く読みたい!

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    2022年08月17日
  • バッテリーII

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    完璧な人が出てこなかったりして、めっちゃリアル。
    それでいて面白い。
    でも痛い部分もある。
    中学生の気持ちになれる。

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    2022年08月16日
  • 雲の果(はたて)

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    ネタバレ

    弥勒シリーズ第八弾  

    この夏休み、憑かれたように読み耽っている弥勒シリーズ。今回も一気に読んでしまった。清之助がどんどん、信次郎の事件解決のための懐刀的な存在になってきてはいないだろうか。清之助の叶えたい望みというのが、信次郎を看取ることだというのも、自分の生末を、信次郎の存在を勘定に入れて、腹をくくった末に出てきた言葉に思えた。

    このシリーズ、ますます目が離せなくなる。

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    2022年08月16日
  • バッテリーV

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    なかなか話が進まない。ちょっとイライラ。巧がやっとまともになって来たら、この巻の瑞垣はちとうざ過ぎる。ようやく次巻で完結。待ち遠しい

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    2022年08月15日
  • 花を呑む

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    ネタバレ

    主が口に牡丹の花をつっこまれ、女に取り殺されたと大騒ぎになり、店をたたむことになった東海屋の事件を端緒に物語は始まる。そこへ清之助の兄が絡んできたり、伊佐治親分の息子の嫁(おせい)がいなくなってしまったりして、まさかまさかと一気に読んでしまった。清之助が商人として生を全うできるのかが心配になってきた巻でもある。お常はまた登場するのか?

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    2022年08月13日
  • 地に巣くう

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    ネタバレ

    信次郎のが腹を刺された。襲った男は遺体で大川に上がる。探っていくうちに信次郎の父親の過去が見えてくる。信次郎はそれを暴いていこうとするが、伊佐治には耐えられない。

    「おもしれえからだよ」「人の本性を露にする。後生大事に被っていた仮面を引き剥がす。化粧を剥ぎ取って素顔をさらけ出させる。おもしれえじゃないか」

    それが信次郎である。この男にとって父親などどうでもいいのだ。見知らぬ他人と何らかわりはしない。引き剥がすべき皮を被っているかいないのか。それだけが、人を量る基なのだと、清之助は思い知る。

    「だからよ、遠野屋」「おれは、おぬしが許せねえんだ。嫌でたまんねえんだよ。厚くて滑々した皮を被った

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    2022年08月09日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    ネタバレ

    遠野屋清之助が、乳母であったすげに、幼い頃に言われた言葉が印象深い。

    「これから先、どのようなことがあっても耐えなされませ。清弥さまが生き延びていくためには、どのようなことにも耐えられる力を備えなければなりませぬ」「我慢に我慢を重ね、諦めに諦めを重ねることにございます。我慢し、諦め、生き抜いていくことでもあります」

    そして授けられた守り袋。すげの故郷である山重の幾代にも渡る女たちの魂がこもった守り袋に導かれ、清之助は、己の過去に立ち向かおうと心を決める。

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    2022年08月06日
  • グリーン・グリーン 新米教師二年目の試練

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    農業高校に赴任してきた2年目の先生のお話
    2作目です。
    学校で飼われているブタと話ができる翠先生
    タイトルを見て2作目だけどまぁいいかと読み出して、
    1作目も読んでいたことを思い出しました!
    よかった読んでた!

    今回は鶏を解体して、失神し
    ブタの去勢を体験し
    国語の先生なのに頑張っています。
    でもまだ自分の事にいっぱいで生徒をちゃんと見てなかったことに気付かされ・・・

    動物系のお話しが好きな人におすすめ

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    2022年08月05日
  • バッテリーIII

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    巧君が相変わらずのキャラだけど、徐々に独りよがりから変わっていこうとしていて少し読んでてイラつかなくなってきた。野球だけじゃなくチームスポーツはどんなに素晴らしくても、一人じゃできないんだよなあ~ さあ、いよいよ門脇登場、映画ではかなり早い段階で登場していたが。あと、巧君と対照的にキャプテン、ええ奴やわ~!

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    2022年07月28日
  • えにし屋春秋

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    面白かったー。
    この感じ大好き!シリーズ化になるんだろうか。
    孝子の気持ちもわからないではない気がするけど、作之進への憎悪はちょっと辛い。でもあんな目にあっていたら、「男」に対して真っ当な気持ちは抱けないかな。

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    2022年07月26日