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Posted by ブクログ
最終巻は駆け足の感が否めないものの、
ひとまず希望のある終わり方でした。
これから透流やハギの生きていく世界が優しいばかりでないのは、わたしたちの暮らす現実と何ら変わりはなくて、さらに自宅付近は深山ほどでないにしろ、まぁ確かに田舎で、闇は割と近くにあって。
だからこのお話はわたしの心にもするりと入ってきたのだと思う。
世界を変えるのは、自分の心を変えることと同意。
世界はただそこにあって、
わたしたちがそれをどのように受け取るかによって、
優しくも、辛くもなるのかもしれないと教えてくれる。
小学校高学年の子に勧めたいお話でした。
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ミヤマ物語完結編。ラストが若干駆け足だったので、もっと詳しく読みたかったなーと思います。でも、苦しくても皆が前を向いて、未来に向かって生きていく終わりだったので良かったです。ハギにもトオルにも幸せになって欲しい。あとは、カクテがちょっと可哀想でした(笑)
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完結巻。
面白かったけど、トオルの母親の心理描写がいやに具体的だったり、ジュブナイルなのか大人向けなのかわからない中途半端な感じになってしまったように思う。大人向けにもっとウンヌの設定を掘り下げて、ミドさまの正体とそこに至るまでの描写を増やしたりとか、もう一山あってもよかったように思うけど、最初はもっと単純なストーリーにする予定だったらしいので、仕方がないのかも。
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3部作の完結編。
人は一人では生きていけない、大切な人を持ち、その人を信じること、信じられること、人を支えること、支えられること、人と関わる上で大切なことが書かれている。どんな困難もあきらめず前へ進む勇気、とっさの判断力、そんなことを主人公の透流とハギは物語の中で教えてくれる。
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ミヤマ物語完結編。
命の尊さに、重いも軽いもない。あってはならない。
弱い者、小さい者を守ろうと自然に行動出来るのが本物の大人で、その後ろ姿を見て、子供たちは自分もそうなりたい、近づきたいと思う。
三部通しての総テーマであると思いました。
ラストをもう少し丁寧に書いて欲しかったのが残念でした。
もう一章くらい増やしてもいいから、ハギとの再会シーン、透流とお母さんの再会、その後の親子関係の修復の様子、また、ウンヌの再生など読者の想像に任せるのではなく、三巻まで話が伸びたのならもう少し書いて欲しかったです。
Posted by ブクログ
思い出したように読んでたシリーズ、3作目で完結。
これまで結構じっくり話が進んできた感じだったのだけど、後半から一気にいろいろおこったような?トオルとハギが出会ってからの日数の短さを感じつつ、濃い内容を感じたり。
魅力的キャラがたくさんだったので、後日談的なのものがあったらうれしかったなぁ。
Posted by ブクログ
ミヤマ物語三部作、とうとう完結です。
第一部が刊行されてから、もう4年以上も経っているんですね。
気になっていた続き物からようやく解放されて、正直ホッとしています…
「NO.6」もそうでしたが、
あさのさんは理不尽な差別社会で生きる少年達を描くのがすごく上手い。
現代に生きる少年・透流と、異世界ウンヌに生きる少年・ハギ。
いじめられっ子と、社会の底辺で必死に生きる少年が出会った時、
新たな道が開け、自分自身の存在意義を見つめなおす事ができる。
ラストは若干駆け足感はあったものの、綺麗にまとまっていました!
透流とハギが成長した姿を見てみたいなぁ、なんて^^