あさのあつこのレビュー一覧
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視点人物がシーンで切り替わる、会話の途中で現在時間が遡るなど最初若干読みづらかったのだけど…会話が圧倒的に魅力的なのも変わらず、また今作もキラーフレーズが続出で(特に紫苑とネズミの互いへ向ける感情を吐露する箇所ね)マーカー引きたい箇所が続出。
今作ネズミの一番の読みどころは「あんたにはいつも失望させられる」的な発言のシーン。かわいいなぁ。あとネズミ、火藍のことをちゃんと尊重してて「あなた」呼びなの、ほんとずるい。火藍にだけは虚勢張ってない感じがほんとずるい(かわいい)な!
1、2で舞台設定が整って、いよいよこれから…というところで次巻は来春刊行だそうで…。あさの先生には信頼しかないけど早く読みたい!(続編を待てるのって本当に幸せなことだな…)
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Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりあさのあつこは良い!!読みやすい!2時間もあれば読めたでしょうか。日常を過ごすだけの主婦だったお母さんが働き始めて日々楽しくなる話にちょっとしたスパイスが加わるだけの話ではありますが、読んでてこっちも楽しくなるような、世界が広がるのって大事よねと思うお話でございました。ちゃんと一章の話が布石になっているのも良いですね(おかげで何となく首謀者は分かるのですが)。キャラクターもあさのあつこさんらしい、ちょっと脚色された愉快な人たちがいて現実味はないですが楽しかったです。続編もあるみたいなので読むのが楽しみです。娘ちゃんも可愛いよね、思春期で。
ところで表紙のイラストのキャラはちょっと解釈違いなのですがどうですか。 -
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ネタバレ江戸の町医者・松庵の娘である、おいち。父親を手伝いながら、松庵のような医者になりたいと日々努力と研鑽を重ねている。実は、人には見えないものが見えたり聞こえたりするおいち。その不思議な能力で、無念のうちに命を落とした人々の想いを受け取り、解決に導いていく。
今回は、お殿様の子を身籠った女性が、権力闘争から逃れておいちのもとで出産したことから話が始まる。その女性、滝代は、子を助けようと自ら囮になり殺されてしまった。子を守りたいおいち、下手人を挙げたい岡っ引きの仙五朗は、協力しながら子を守り、下手人探しをする。
滝代の子、十助は、ちょっと訳ありの商家にもらわれて、その商家は十助を江戸から遠ざけるために、廃業までしてどこぞの田舎に引っ越した。これなら安心!その商家のおばあさんは、若い頃の過ちをずっと悔いていて、十助を引き取ることでどうやら救われそうな感じ。二重で良かった!
そして十助を狙っていた御家人たちの正体も判明し、でも仙五朗は町筋なので突き出す事はできない。襲った側にも一分の正義があるのだけど、丸腰の妊婦(滝代が出産前だと装っていた)を殺した事実は変わらず、仙五朗はきついお灸を据える。モヤモヤするけど、江戸の世では仕方ない‥。
おいちに惚れてる飾り職人の新吉、あまり進展はなかったけど、頑張れ!と思う。
松庵と、おいちの伯母である、おうたのやり取りは、安定の面白さ。おうたが松庵を罵倒する言葉で私がツボったのが、「立て付けの悪い雨戸みたいな顔=どうにもしまらない顔」。おうたさん、悪口の才能がすごい。
今回、おいちは滝代と関わったことで、将来の夢を明確にする。女のための医者になりたい、どんな境遇でも、安心して子を産める場所を作りたい。
医の道の厳しさを知る松庵は、無理だと一蹴するけど(親の視点からだから、理解はできる)、仙五朗は、おいちさんならできる、と言う。そしておうたも、大事な大事な姪っ子が夢を現にできると信じて、あたしがついてる、と心の中で、おいちを応援して支えることを決意する。このくだり、いつもは松庵を罵倒し、おいちには早く嫁に行けと急かすおうたの心情に、私は涙ぐんでしまった。
おいちは、周囲の人間に恵まれていて、どんな事件に巻き込まれても、きっと大丈夫という安心感がある。いつのまにか、6作目まで出ているので、早く読まねば! -
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弥勒シリーズ第十三弾。
油屋〈出羽屋〉の離れで跡取り息子・一郎太が喉を突いて死んでいるのが発見されます。
その離れの一室は全ての戸が閉じた状態で、書置きも見つかったことから自死としか見えない状況。
ただ、信次郎の見立ては異なるようで・・。
一方、商い仲間たちと新たなビジョンを描いていた〈遠野屋〉清之介の元に、因縁ある大店〈八代屋〉の番頭から取引の依頼が入りますが・・。
〈出羽屋〉の事件の方は所謂“密室”系ということで、毎度ながら信次郎のずば抜けた推理力が冴えわたります。
私もある程度の予測はついたのですが、“真の黒幕”までは思い及ばなかったですね・・性格には難アリですが、さすが信次郎。
そして、清之介の方は“今後一切関わりを持たない”と約束したはずの〈八代屋〉からのリスキーな注文を、逆にビジネスチャンスに変えていくという、商人としての逞しさとしたたかさを着実に身に着けている印象です。
(これまでの信次郎とのやり取りで、相当鍛えられているからとも・・?)
ところで、今回は“彌勒シリーズ名物(?)”、信次郎と清之介の緊張感あふれる直接の絡みがないな・・と思って読んでいたら、ラストできましたね~・・ヒリッッヒリの対峙が!
本当、信次郎ってば清之介の事を「おれの獲物だ」とまで言っちゃって、どんだけ執着してんの?って感じですよね。
もしかして、信次郎の望みは“清之介に斬られて死ぬ”事なのでは・・と、ふと思った私です。
ということで、これからも信次郎と清之介(あ、伊佐治親分も)から目が離せませんね~。 -
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子ども達が読みやすい、あんまり暗い事がないストーリー。でもドラマチック。
登場人物たちのセリフの端々に、リアルを感じた。もちろんフィクションだろうけれど。
著者のあさのあつこさんは、どんだけこの当事者たちの解像度を上げる努力をしただろう??と思うくらいにリアルに感じた。
起業ってゆうよりは、引きこもりの方に読んで欲しい。希望なんていらないと思う。
僕個人の感想だけど、サナギみたいなもんだと思う。安心していられる環境さえあれば、自分の中でグルグルできる時間があればきっと蝶になれる。中身がドロドロのサナギの邪魔をしちゃダメなんだと思う。
「諦めなくてもいいと信じられたら、死のうとは思わないものね」
このセリフ好きだな。
選択肢がなくって、自分の1番大事なものを諦めなきゃならない状況になって、きっと死が頭をよぎる。