あさのあつこのレビュー一覧

  • 雲の果(はたて)

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    著者が時代小説も書いているとは知らなかった。登場人物のキャラクター設定がしっかりして、且つ、ミステリーの要素も入っているお得な?時代小説。シリーズの他の作品もまた読んでみます。

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    2022年05月04日
  • バッテリーIII

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    青春をこんなふうに過ごしたかった
    青波の視点から描かれた文庫だけの書き下ろし短編も良かった
    青波は可愛いと言ったら悪いが可愛い

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    2022年04月23日
  • ランナー

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    文章が美しい。思春期の繊細な感情描写が見事でした。
    母と杏樹の関係性がとてもしんどくて、読んでいて辛かった。結末も解決ではなくて、心配だけれど、感情の上ではひとつの区切りにはなっていた。
    主人公家族には、これからもがんばって、と声をかけてあげたい。

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    2022年04月22日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    最近重いテーマの本を読む事が多かったので、この本で息抜きできました
    鈴江藩の江戸屋敷に仕える町娘の糸
    正室の珠子様を始め周りを固める上臈の方々
    なんとこの人達が
    お家騒動がありハッピーエンドで一安心でしためでたしめでたし

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    2022年04月21日
  • 新装版バッテリー(4)

    購入済み

    中学の野球部に入部した話が今回は描かれているんですけど、先輩なんだかクソだし、先生はよく分からないし、どうなっていくんだろう??

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    2022年04月13日
  • 新装版バッテリー(1)

    購入済み

    小学生の頃に流行ってた作品で、何年か前にアニメ化されて見たときに面白そうだと思い、安くなってた時にまとめ買いしました✨
    個人的にはアニメの主人公のがタイプだな笑(黒髪)

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    2022年04月06日
  • 弥勒(みろく)の月

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    このシリーズ好き過ぎて、本が汚れてしまうくらい読み返してます。立場の違う二人の関係が誰にも入り込めないヒリヒリする距離感
    たまらないです。

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    2022年03月31日
  • バッテリーV

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    ネタバレ

    男同士ってちょっとホモっぽいところがあるって思う。門脇に毒舌で本音をぶつけて門脇から離れようとする姿は、見方を変えると邪魔にならないように身を引く純愛のようにも思える。かなりひねくれているけど。自分を納得させる理屈を探しているみたいだ。
    そして、巧と豪も。人をからかうようなことというか関わることさえ避けていた巧が軽口を叩く。でも、今度は豪がそれを気に入らなくなる。らしくないことするな、ということだ。豪は巧と野球以外でも、人としてももっと深く付き合いたかったのだろうけど、それを求めないで巧の豪速球を自分のミットで受ける快感だけに身を預けようとする。ゴリゴリの男たちだけど、どこか男女の恋愛みたいな

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    2022年03月23日
  • ラブソングに飽きたら

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    山内マリコさん作品記録 11

    超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史
    (山内マリコさん)と
    雨宿りの歌(あさのあつこさん)が
    印象的。

    こういった短編集でないと出会えない、
    出会わなかったであろう作家さんの
    作品も読むことができて良かった。

    川上未映子さんの作品は
    わたしにはまだ難しいな、、
    もう少し大人になったら分かるのだろうか。

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    2022年03月20日
  • 燦 8 鷹の刃

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    最後は結構駆け足感が否めませんが、まさかの展開で一気読みしてしまいました!これで終わりだなんて信じられませんが悪くはなかったです

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    2022年03月05日
  • ガールズ・ブルー

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    普通に?元気で可愛らしい子を中心に、病弱だけど精神は誰にも負けないくらい強い子、優秀な弟、その弟と比べられながらもあっけらかんと生きている子、、など沢山の魅力的なキャラクターが登場する、リアルで爽やかで少し羨ましくもなるような物語でした。

    ページ数も内容も、中高生でも読みやすくなっていると思います。

    『ガールズ・ブルー』というタイトルですが、女子はもちろん、全てのジェンダーの方にオススメです。

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    2022年02月21日
  • 木練柿(こねりがき)

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    ネタバレ

    「弥勒」シリーズ第三弾。今回は短編集。表題になっている「木練柿」は、清之助が刀を捨て、遠野屋の婿として迎え入れられた頃の回想が挟まっていて興味深い。清之助と義母おしのとの関係もまた変化しているようだ。おりんは清之助を闇から救い出し、陽の下へ立たせてくれた。そのおりんはもういないけれども、伊佐治のように、清之助が商人としての生を全うできるよう願わずにはいられない。

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    2022年02月19日
  • バッテリーII

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    中一の巧は面倒くさい奴であまり好きになれない。大人の目で見ると、このさき巧には挫折しか待っていない気がする。小六の豪が言った「おまえ、きっと、ピンチに弱いぜ」は本当のような気がする。野球部にすぐに入部しない巧の態度は、新田東中野球部そのものをばかにしている。実力もあって自信もある姿は羨ましいが、まだ十三歳だ。強くて上手くなりたいなら、監督や先輩から謙虚に学ぶ姿勢は必要だと思う。巧がやりたいのは野球なのだろううか?、と思う。巧がやりたいのは自分の球をしっかり受け取ってくれる豪を相手に渾身の速球を投げることなんじゃないかな。極端な話、バッターも要らない気もする。だって、打たれるなんて思っていないの

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    2022年02月22日
  • もう一枝あれかし

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    短編集、とも違うなあ、とある藩のあちこちの、男と女の生き様アンソロジーというか。奥に同じ景色がある粋な設定。

    甚三郎始末記/女、ふたり/花散らせる風に/風を待つ/もう一枝あれかし

    柚香下川、槙野川の流れるとある小藩、小舞藩、これ架空なんだろうけれど、読み終える頃にはこの藩の景色がなんとなく見える。季節の移ろいも、ひとの暮らしも。それぞれの短編の人間関係はつながってないんだけども、おなじ藩のおなじ時代の出来事で、こういう設定の短編はありそうでなかった。視点は侍であったり武家の妻であったり女郎であったり。立場さまざまで男と女が思いを抱え。ラストの「もう一枝~」は肉付けすれば映画になりそう。秘め

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    2022年02月15日
  • 夜叉桜

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    ネタバレ

    清之介がかどわかせた中盤から一気にのめり込んでしまった。清之介の不屈の精神が、どうぞ全うされますようにと祈る思いで、きっとこのシリーズを読み進めていくと思う。

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    2022年02月09日
  • 鬼を待つ

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    何でもない事件が遠野屋を巻き込む大きな事件と発展する。そして、清之介に縁談が・・・あの源庵が・・・と、これ以上書くとネタバレしそうなので止めておく。今回は新たなキャラクターが登場。一人は清之介に恋焦がれる大店の娘おたや、そしてもう一人はおたやの付き人のおよし。だが何時も冷静沈着な清之介がおたやの付き人のおよしに心を揺さぶられるのである。それもそのはず、おたやは亡くなった清之介の女房おりんに瓜二つだった。次作には、この二人の女が物語をあらぬ方向へ進めて行く予感がする。ドラマチックな展開を期待したい。


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    2022年02月07日
  • 花を呑む

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    牡丹の花びらを口の中に押し込まれた奇怪な事件から始まる物語。それは何を意味するのか。何時もの事ながら、呆れるほど性根の捻じ曲がった信次郎ではあるが、神がかり的推理力で犯人を割り出す。今回の作品は、中盤当たりでほぼ先が見えた内容で些か残念なストーリー。だが、終盤にあの女が黒幕で出てきたのには「ここに繋げたのかー!」と思わず唸ってしまった。やはり、読者を魅了する素晴らしい作家である。

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    2022年02月05日
  • NO.6 beyond〔ナンバーシックス・ビヨンド〕

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    ネタバレ

    ★4.5
    都市の再建委員として業務に励む紫苑
    ヨウミンを陥れるまでになってしまっていて、最初の紫苑を知っているだけに心が苦しかった。結局新しいNO.6が出来上がってしまうんだなと。
    けどそれが人間なのかもしれないなって、本質を語る本でした。
    ネズミと紫苑の父親が出会う所もよかった。感動的な出会いでもなく、普通の出会い。最悪とも言える父親。
    これからの未来には絶望もなければ希望もない。

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    2022年01月30日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9

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    ネタバレ

    ★4.5
    名作なのは知ってた。ずっと読んでなかったこなかったことをとても後悔した。
    ディストピア小説の金字塔!って感じ。
    ストーリーも分かりやすいし、キャラも立ってる。
    一人一人の生い立ちとか、経験とか、すべてがギュッと詰まってて。でも紫苑に会ってみんな自分の感情がぐるぐる分からなくなって、紫苑は紫苑でネズミ達に会ってすべてがひっくり返って、そんな中で自分も揺らいでいく。

    紫苑が自分で気づかないまま闇に落ちていく過程がいい。ネズミはそれを間近で見て、感じで、心動かされたあの純粋無垢な紫苑に戻って欲しいと願う。そんな自分が嫌になる。

    NO.6はただの実験施設だったんだね。
    人が人を支配しよう

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    2022年01月29日
  • 明日へつながる5つの物語

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    紐解いたのは、「岡山藩物語」が収録してあると聞いたから。岡山市が自治体PR誌としてつくった6篇の短編集なのだが、未取得だった。此処には2篇載っている。古代がテーマのあと4篇が不掲載だったのは残念だったけど、これも読み応えあった。

    この短編集全部、時代や地域の周辺で頑張っている者たちに焦点を当てている。池田綱政なんて、名君で父親の池田光政と比べると知られていないし、地元では名臣・津田永忠こそ知られているけど全国的には無名である。ましてや、国宝・閑谷学校のあの見事な石の壁を築いた石工なんて、誰も知らない。後楽園の造営、備前平野の広大な沖新田の干拓を支えた高い技術の基に、大阪で孤児になった藤吉の頑

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    2022年01月26日