あさのあつこのレビュー一覧
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購入済み
小学生の頃に流行ってた作品で、何年か前にアニメ化されて見たときに面白そうだと思い、安くなってた時にまとめ買いしました✨
個人的にはアニメの主人公のがタイプだな笑(黒髪) -
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ネタバレ男同士ってちょっとホモっぽいところがあるって思う。門脇に毒舌で本音をぶつけて門脇から離れようとする姿は、見方を変えると邪魔にならないように身を引く純愛のようにも思える。かなりひねくれているけど。自分を納得させる理屈を探しているみたいだ。
そして、巧と豪も。人をからかうようなことというか関わることさえ避けていた巧が軽口を叩く。でも、今度は豪がそれを気に入らなくなる。らしくないことするな、ということだ。豪は巧と野球以外でも、人としてももっと深く付き合いたかったのだろうけど、それを求めないで巧の豪速球を自分のミットで受ける快感だけに身を預けようとする。ゴリゴリの男たちだけど、どこか男女の恋愛みたいな -
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中一の巧は面倒くさい奴であまり好きになれない。大人の目で見ると、このさき巧には挫折しか待っていない気がする。小六の豪が言った「おまえ、きっと、ピンチに弱いぜ」は本当のような気がする。野球部にすぐに入部しない巧の態度は、新田東中野球部そのものをばかにしている。実力もあって自信もある姿は羨ましいが、まだ十三歳だ。強くて上手くなりたいなら、監督や先輩から謙虚に学ぶ姿勢は必要だと思う。巧がやりたいのは野球なのだろううか?、と思う。巧がやりたいのは自分の球をしっかり受け取ってくれる豪を相手に渾身の速球を投げることなんじゃないかな。極端な話、バッターも要らない気もする。だって、打たれるなんて思っていないの
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短編集、とも違うなあ、とある藩のあちこちの、男と女の生き様アンソロジーというか。奥に同じ景色がある粋な設定。
甚三郎始末記/女、ふたり/花散らせる風に/風を待つ/もう一枝あれかし
柚香下川、槙野川の流れるとある小藩、小舞藩、これ架空なんだろうけれど、読み終える頃にはこの藩の景色がなんとなく見える。季節の移ろいも、ひとの暮らしも。それぞれの短編の人間関係はつながってないんだけども、おなじ藩のおなじ時代の出来事で、こういう設定の短編はありそうでなかった。視点は侍であったり武家の妻であったり女郎であったり。立場さまざまで男と女が思いを抱え。ラストの「もう一枝~」は肉付けすれば映画になりそう。秘め -
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ネタバレ★4.5
名作なのは知ってた。ずっと読んでなかったこなかったことをとても後悔した。
ディストピア小説の金字塔!って感じ。
ストーリーも分かりやすいし、キャラも立ってる。
一人一人の生い立ちとか、経験とか、すべてがギュッと詰まってて。でも紫苑に会ってみんな自分の感情がぐるぐる分からなくなって、紫苑は紫苑でネズミ達に会ってすべてがひっくり返って、そんな中で自分も揺らいでいく。
紫苑が自分で気づかないまま闇に落ちていく過程がいい。ネズミはそれを間近で見て、感じで、心動かされたあの純粋無垢な紫苑に戻って欲しいと願う。そんな自分が嫌になる。
NO.6はただの実験施設だったんだね。
人が人を支配しよう -
Posted by ブクログ
紐解いたのは、「岡山藩物語」が収録してあると聞いたから。岡山市が自治体PR誌としてつくった6篇の短編集なのだが、未取得だった。此処には2篇載っている。古代がテーマのあと4篇が不掲載だったのは残念だったけど、これも読み応えあった。
この短編集全部、時代や地域の周辺で頑張っている者たちに焦点を当てている。池田綱政なんて、名君で父親の池田光政と比べると知られていないし、地元では名臣・津田永忠こそ知られているけど全国的には無名である。ましてや、国宝・閑谷学校のあの見事な石の壁を築いた石工なんて、誰も知らない。後楽園の造営、備前平野の広大な沖新田の干拓を支えた高い技術の基に、大阪で孤児になった藤吉の頑