あさのあつこのレビュー一覧
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花曇り 夏の怪の二本立ての物語りです。
花曇りは 奉公人のおまい に大店の旦那との見合い話しが転がり込む。
その旦那は 養子で おまいが子供の頃長屋で一緒だった初恋の人
お嬢さんがもちろん見合いするはずだったのに 他に好きな人がいて家出してしまった。
代わりにおまいが。
という まあよかったね!の話しなのですが
おまいが断ります。
私は仕事が手放せない。仕事をしているから 自分の居場所がある。
現代的なのか 昔の女だって本当はそう思ったのか?
あるいは大店の旦那になった男が ちゃんとおまいを
口説かなかったのが悪かったのか?
おまいは 自立した仕事のできる女になって自信が -
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ネタバレ信次郎のが腹を刺された。襲った男は遺体で大川に上がる。探っていくうちに信次郎の父親の過去が見えてくる。信次郎はそれを暴いていこうとするが、伊佐治には耐えられない。
「おもしれえからだよ」「人の本性を露にする。後生大事に被っていた仮面を引き剥がす。化粧を剥ぎ取って素顔をさらけ出させる。おもしれえじゃないか」
それが信次郎である。この男にとって父親などどうでもいいのだ。見知らぬ他人と何らかわりはしない。引き剥がすべき皮を被っているかいないのか。それだけが、人を量る基なのだと、清之助は思い知る。
「だからよ、遠野屋」「おれは、おぬしが許せねえんだ。嫌でたまんねえんだよ。厚くて滑々した皮を被った -
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ネタバレメインの3人と吉倉家、篠音と與次、於よう、お吉。主要メンバーが勢揃いの最終巻。
闇神波の存在、神波の「宝」、藩の財政、襲撃された篠音と與次、お吉とこどもたち…。問題にきちんと決着がつき「ハッピーエンド」と言える結末だとは思うけど、主人公の伊月が不憫!!
慕ってきた父に運命を弄ばれていたことが発覚し、想いを通じ合わせた於ようとは結ばれないどころかその手で最期を迎えさせることになり、強い信頼関係で結ばれていた圭寿との間に大きな秘密を抱え、その後を影として過ごした生涯。
燦も圭寿も、ほかのみんなが愛する人と幸せな結末を迎え、自分の願いを叶えただけに、真面目で優しい伊月だけが報われなさすぎて悲し -
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おいちの不思議語りの2作目。
17歳になったおいちの親友お松とおふね。それぞれが自分の夢を追いかける。おふねは桜を見て怖いと言う。不思議な表現が瞼の奥に残った。
飾職人の新吉やならず者の与造、吉助の登場も布石を打つ。
そのおふねに事件が起こる。おいちは自分が医者と言えないもどかしさを感じる。女医の認められない逆流の時代にふねを漕ぎ出す。おふねの名前はそういう意味なのかもしれない。
おふねにはお腹に赤ん坊がいた。これも布石の一つになっている。前作に少しだけ置かれた石の回収がある。松庵の過去、おいちの出生、田澄十斗との関係が明らかになる。
叔母であるおうたとその夫藤兵衛がこの作品に深みを与え