あらすじ
高校最後の大会で五千メートル走の再戦を誓った、努力型の碧李と天才型の貢。しかしチームメイトの不祥事で、貢がまさかの出場停止に。再戦ができないと消沈する碧李だが、彼らの勝負を見届けたいと、マネジャーの久遠がある秘策に出て――。走る意味を問い続けた高校生ランナーたちの葛藤と、純粋な走る喜びを描く、シリーズ最終巻。
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Posted by ブクログ
ランナーシリーズ最終作ラストラン。
今回は主人公の家族はほとんど登場せず、主人公である碧李と天才ランナーと言われる貢のレースまでの話がほとんどだった。
物語としてはおもしろく、走ると言うことはなんなのか。なぜ走るのかを考えながら、走っている姿が眩しくあっという間に読み終えた。
ただ、色々走る以外の事が中途半端に終わっている印象が残り、最後も続きが気になる終わりかた。
続きが読めたら嬉しいが。
Posted by ブクログ
今回は間をおかずに最終巻を読んだ。
ラストラン。記録も順位も関係なくただ前に、前に走っていく。こんな走りは今回が最後かもしれない。そんな思いでふたりは走り続けていったのでは。
実際、大会や体育で走るより、明らかに鬼ごっこや野原を駆け回った時の方が気持ちよく速かったような記憶が私にもある。本能に正直なことが、本当は一番で幸せなのかもしれない。
Posted by ブクログ
部員の不祥事により高校最後の大会に出場できなくなった貢。碧季の高校のマネージャー信哉と、貢の従兄弟・坂田は、碧季と貢 二人だけの五千メートル走を企画する。
シリーズの最終巻、ちょっと出来すぎ感がある。シリーズでは、一巻が一番印象的だった。
Posted by ブクログ
ランナー最終巻。貢の学校不祥事で大会に出られなくなり、碧李との再レースはどうなるのか、というストーリー。走ることの意味、目的、目標、その表向きのところと内面の葛藤などの書き方が面白いし、そこに関わる光喜、信哉の活躍、盛り立てといったところも楽しい。
ただエンディングがそれか、というのは残念。ラストランというタイトルも含めてこの終わり方で作者はいいのかなぁ。学校の不祥事で部活ができないというのは、時々ある事件だからこそ、逃げない展開があってもいいだろうし、少なくとも2人のランナーがその走りにどうやって蹴りを付けるのかということがあってもよかろうと思う。
4巻に渡って走り続けた青春物語は少々消化不良。「一瞬の風になれ」「風が強く吹いている」に比べると読後の爽快感が物足りないのは、競技の違いだけではあるまい。
Posted by ブクログ
「ランナー」シリーズの最終巻。最終巻は碧衣と三堂と再戦の舞台である県大会までが描かれると勝手に思ってたけど。三堂は陸上部員の不祥事で謹慎する事に…そうだな、あさのさんはそういうのには興味がないんだな。本能で走る2人を描きたかったんだろう。