角幡唯介のレビュー一覧
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高野秀行(1966年~)氏は、東京都生まれ、早大第一文学部卒。大学在学中に『幻の怪獣・ムベンベを追え』(1989年)で作家デビュー。代表作は、『ビルマ・アヘン王国潜入記』(1998年)、『西南シルクロードは密林に消える』(2003年)、『謎の独立国家ソマリランド』(2013年/講談社ノンフィクション賞)。植村直己冒険賞受賞(2024年/探検家・山田高司と共同)。
角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部卒。代表作は、『空白の五マイル』(2010年/開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞)、『アグルーカの行方』(2012年/講談社ノンフィクション賞)、『極夜行』(2 -
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ネタバレようやく読書の時間を取れるようになってきたため再開。
二部構成、各6章-2章構成
探検家の魂のノンフィクション自叙伝
・メインストーリー
チベットのツアンポー峡谷にある、
前人未踏の空白の五マイルを日本の探検家が単独で踏破を試みる。
・サブストーリー
途中、角幡氏の回想シーンと、ツアンポー・チベットの案件にまつわる歴史的叙述のシーンがある。
・構成
基本的には角幡氏の探検中のシーンがほぼありのまま語られる。
・特に印象的な場面など
p.177
当然のことだが、滝には地元の人たちから呼び習わされてきた名前があった。〜米国人が思い入れたっぷりに名付けた「ヒドゥン・フォール・オブ・ドルジェパ -
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角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部(早大探検部)卒のノンフィクション作家、探検家。
『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞(2010年)と大宅壮一ノンフィクション賞(2011年)、『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞(2013年)、『極夜行』で本屋大賞ノンフィクション賞(2018年)と大佛次郎賞を受賞。
本書は、自ら、チベット奥地の峡谷や極夜の北極などに挑む冒険を行い、それをノンフィクション作品として発表してきた著者が、「冒険とは何か?」、「人は何故冒険をするのか?」、「冒険の意義とは何か?」等について綴ったものである。初出は、季刊雑誌「kotoba」の2 -
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探検家である著者がただでさえ過酷な環境である北極圏の旅で更に厳しい極夜を単独旅するという極限の中でも極限な環境を旅した旅行記。
実際に4カ月もの長きに渡り単独行を行った著者自身による著なので迫力が凄い。
その4か月も生死に直結するレベルのトラブル続きで、生きて帰れたのが奇跡なんじゃないかと思えるレベル。
本書を読むと本来、人が厳しい自然を生き抜くことがいかに困難な事か。
ちょっとしたことから餓死の恐怖に陥る事が良くわかる。
そして光、つまり太陽の重要さも。
常人には決して経験出来ない、極度の闇と極限の寒さの世界。そこで人は何を見出すのか。
を垣間見えるので、是非オススメな本です。 -
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チベット自治区の北東部に世界最大級の峡谷があるという。そのツアンポー峡谷は、ヒマラヤを源流とする大河の激流に削られて何度も湾曲し、ついには峡谷のどこかで忽然と消えてしまうのだという。河の上流と下流の標高差を考えると、どこかに未発見の巨大な滝があるとの伝説もある。大河が山中で消えてしまうなんてことがあるのか?
21世紀の現代では航空写真や3Dマップのおかげで未踏未開の地はほとんどなさそうだが、峡谷の影になる部分は航空写真では分からず、空白の「5マイル」と呼ばれるエリアが依然として存在していた。
そういった探検の事前説明が丁寧にされているので、なぜ筆者がこのエリアを目指したのか理由の一端がわかる -
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知らない世界を知れる本 海で2度の遭難をして行方不明となってしまった人物を追いかけるなかで、漁師とそれを取り巻く人の生き方、人生観に触れられる本
自分と全然違う価値観を垣間見ることができてとても面白かった
漂流からの生還劇と思って読むと全然違うので、期待はずれとなる人もいるかもしれない。自分も途中までは肩透かしを食らったような印象だったが、ページをめくっていくと止まらなくなった
角幡唯介の冒険譚はとてもファンだったが、緻密な取材を繰り返しまとめあげた力作
読後の余韻も、少し寂しいが心地いい
あとがきで佐良浜の人が本を喜んでくれたと書いてあったのは、なんだか僕も嬉しくなった
いつか佐良 -
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現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝