角幡唯介のレビュー一覧
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予定調和の現代社会から逃れ、目の前にある自然と対峙する。登山が趣味です。といった人とは違う、圧倒的なかっこよさ!(登山が趣味でもいいけど、それとは違ういっちゃってるかっこよさがある。)
人はなぜ冒険を求めるのか、原始の狩猟最終民への憧れに対する答えを探りながら、地図のない日高山を漂白する。スマホ時代の息苦しさを明確な言葉で解明してくれる。ある意味痛快。単なる山岳ドキュメントではなく、作者の心情というか思想の言語化が面白く、淡々とした語りが達観しててイヤミがなく読みやすかった。
私的には「バリ山行」「サピエンス全史」「クロニクル千古の闇」「三島由紀夫と東大全共闘」など、最近はまった本の答え合わせ -
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ネタバレ序盤は、こんな分厚さに見合う内容があるのかな?と少し甘く見ていたけど、中盤以降トラブル多発の急展開。デポが破壊されていると気付いたときの絶望感たるや。。手に汗を握りながら、途中息苦しくもなりながら、旅を見守った。
結果的になんとか生還して、この本を生み出してもらえてよかった。
命懸けのミッションから得た貴重な経験を文章という形でおすそ分けしてもらえてありがたい限りだ。
未踏の地ではなく、何度か来訪している土地であっても、極夜という特殊な状況になると全く別の顔を見せる。
極限の環境下で、古代の人々の追体験をしたり、犬と人間との原始的な依存関係に気づいたり、宇宙と繋がっている感覚を得たりなど、 -
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太陽が昇らない極夜を旅するノンフィクション。
十分に準備したにも関わらずトラブルに見舞われ、その度に落ち込んだり、絶望したり、自分や犬に当たったりする著者のストレートな文章に引っ張られて、あっという間に読んでしまった。
「冒険はシステムの外側に出る行為」という著者の言葉が印象的だった。
日々暮らしていると、様々な商品・サービスの恩恵を受けて生活を送れていることを忘れてしまう。
当たり前のように享受している。
しかし、昔はそうではなかったはずだ。
人間は自然とつながって、森や土を大切にし、敬い、畏怖を持って接していたはず。
それがいつからか、自然と切り離されてしまっている。
私は -
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著者は探検家です。
「極夜行」では太陽が昇らない北極をGPSも使わず、単独で横断している経歴を
持っています。
いわゆる文明の利器を使用せず、原始の状態で旅することをモットーとしていま
す。
そして今回は「地図」という文明というよりも、人類にとっては衣服のような必
需品を持たずに山に入る旅の記録です。
そんな旅に挑むからには人に知られていない、人の手が入っていない地が選択肢
に取り上げられ、それが日高山脈なのです。
確かに現代人は地図どころか、カーナビシステムで目的地に行くことが当たり前
になり、「行く」というよりも「運ばれている」だけの状態と言えます。
著者は、それが紙の地図を使 -
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地図なき山:日高山脈49日漂泊行 角幡 唯介
地図を持たずに山を2週間、魚を釣りながら歩き続ける。
いまやスマホの電波さえつながっていれば、紙の地図さえいらない世の中、
なぜ地図を捨てる?
その理由が素晴らしい。というかショックを受けた。
山に向き合うため。
地図を持ち、計画的に山に登る、ということは、
山と向き合うのではなく、計画と向き合うということになる、というのだ。
言われてみればそうだ。
私は最近は山に登るわけではなく、もっぱらラン旅ということになるが、
タイパコスパ効率性を重視して、とにかく計画的に予定を立て、
その予定通りに動けるとほっとしている自分がいるのを知っている -
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タイトルに惹かれて読みました。
高野秀行さんの著書は読んだことがあり、同じ早稲田の探検部出身とあってなるほど、、と。
さくらももこを彷彿とさせる文章で、他の著作も読みたいです!
私も娘のことは、生まれた時「なんて美しい顔」と驚き、都度ほれぼれと眺めてる部類の親。笑
うちは夫も私もワンゲルなので、0歳のときから背負子で娘を山に連れてってました。
私も夫も山好きで、必然的に娘も一緒に。。
USJもディズニーも惹かれない。
でも、知床から西表島、屋久島、北アルプスから南アルプス、夏山から雪山まで、連休の度に豪遊(テント泊メイン)して楽しんでます。。
子連れ登山、カヌー、海。。映える写真も撮れ