角幡唯介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
太陽が昇らない極夜を旅するノンフィクション。
十分に準備したにも関わらずトラブルに見舞われ、その度に落ち込んだり、絶望したり、自分や犬に当たったりする著者のストレートな文章に引っ張られて、あっという間に読んでしまった。
「冒険はシステムの外側に出る行為」という著者の言葉が印象的だった。
日々暮らしていると、様々な商品・サービスの恩恵を受けて生活を送れていることを忘れてしまう。
当たり前のように享受している。
しかし、昔はそうではなかったはずだ。
人間は自然とつながって、森や土を大切にし、敬い、畏怖を持って接していたはず。
それがいつからか、自然と切り離されてしまっている。
私は -
Posted by ブクログ
著者は探検家です。
「極夜行」では太陽が昇らない北極をGPSも使わず、単独で横断している経歴を
持っています。
いわゆる文明の利器を使用せず、原始の状態で旅することをモットーとしていま
す。
そして今回は「地図」という文明というよりも、人類にとっては衣服のような必
需品を持たずに山に入る旅の記録です。
そんな旅に挑むからには人に知られていない、人の手が入っていない地が選択肢
に取り上げられ、それが日高山脈なのです。
確かに現代人は地図どころか、カーナビシステムで目的地に行くことが当たり前
になり、「行く」というよりも「運ばれている」だけの状態と言えます。
著者は、それが紙の地図を使 -
Posted by ブクログ
地図なき山:日高山脈49日漂泊行 角幡 唯介
地図を持たずに山を2週間、魚を釣りながら歩き続ける。
いまやスマホの電波さえつながっていれば、紙の地図さえいらない世の中、
なぜ地図を捨てる?
その理由が素晴らしい。というかショックを受けた。
山に向き合うため。
地図を持ち、計画的に山に登る、ということは、
山と向き合うのではなく、計画と向き合うということになる、というのだ。
言われてみればそうだ。
私は最近は山に登るわけではなく、もっぱらラン旅ということになるが、
タイパコスパ効率性を重視して、とにかく計画的に予定を立て、
その予定通りに動けるとほっとしている自分がいるのを知っている -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読みました。
高野秀行さんの著書は読んだことがあり、同じ早稲田の探検部出身とあってなるほど、、と。
さくらももこを彷彿とさせる文章で、他の著作も読みたいです!
私も娘のことは、生まれた時「なんて美しい顔」と驚き、都度ほれぼれと眺めてる部類の親。笑
うちは夫も私もワンゲルなので、0歳のときから背負子で娘を山に連れてってました。
私も夫も山好きで、必然的に娘も一緒に。。
USJもディズニーも惹かれない。
でも、知床から西表島、屋久島、北アルプスから南アルプス、夏山から雪山まで、連休の度に豪遊(テント泊メイン)して楽しんでます。。
子連れ登山、カヌー、海。。映える写真も撮れ -
Posted by ブクログ
角幡唯介さん「空白の五マイル」、チベット•ツアンポー峡谷の人跡未踏の秘境の地に魅せられた探検家の作者が自ら足でその軌跡を残すノンフィクション探検譚。
凄く興奮させられる緊張感漂う物語だった。この場合物語というよりは体験談といった方が適切だろう。
その作者の体験談が凄いとしか言いようがない。
すぐ隣にある「死」を感じながらの極僻地での「生」の物語。
並大抵の物語ではない、ストイックの極みであり、精神と時間の究極の濃厚さが描かれている。
この作品の最後、作者があとがきで何故危険と知りながらも探検するのか?という問いに対しての気持ちを回顧録みたいに語っている。
我々人間の本能的で遺伝的な「人