角幡唯介のレビュー一覧

  • 極夜行

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    太陽が昇らない極夜を旅するノンフィクション。

    十分に準備したにも関わらずトラブルに見舞われ、その度に落ち込んだり、絶望したり、自分や犬に当たったりする著者のストレートな文章に引っ張られて、あっという間に読んでしまった。

    「冒険はシステムの外側に出る行為」という著者の言葉が印象的だった。

    日々暮らしていると、様々な商品・サービスの恩恵を受けて生活を送れていることを忘れてしまう。

    当たり前のように享受している。

    しかし、昔はそうではなかったはずだ。

    人間は自然とつながって、森や土を大切にし、敬い、畏怖を持って接していたはず。

    それがいつからか、自然と切り離されてしまっている。

    私は

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    2025年04月13日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    なぜ地図なし登山なのかの半ば哲学的考察から始まる導入部にいま一歩理解が追いつかないこともあり、うーんと唸りながら読み始めたが、いざ行動開始されるた後に繰り出される哲学的思考がとても自分にピッタリと来て、非常に、本当に楽しみながら読むことができた。

    読んだ本にいちいち順位をつける習慣はないけど、それでも今まで読んだ中で最良の部類に入る一冊だと思う、おすすめです。
    (ただし、田舎、自然より都会を愛するという人が読んだら、何が楽しくてやってるんだろうと思ってしまうことになると思います)

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    2025年04月12日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    著者は探検家です。

    「極夜行」では太陽が昇らない北極をGPSも使わず、単独で横断している経歴を
    持っています。

    いわゆる文明の利器を使用せず、原始の状態で旅することをモットーとしていま
    す。

    そして今回は「地図」という文明というよりも、人類にとっては衣服のような必
    需品を持たずに山に入る旅の記録です。

    そんな旅に挑むからには人に知られていない、人の手が入っていない地が選択肢
    に取り上げられ、それが日高山脈なのです。

    確かに現代人は地図どころか、カーナビシステムで目的地に行くことが当たり前
    になり、「行く」というよりも「運ばれている」だけの状態と言えます。

    著者は、それが紙の地図を使

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    2025年04月09日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    素晴らしいノンフィクション。日本にこんな冒険家がいる事を知った。しかも現役で。登山のことは何も知らないが、そんな事は全く心配いらなかった。人間が大自然と向き合う事がどのような事なのか、本当に分かった気がする。登山の専門用語を知らなくても問題なく読めて。非常に面白かった。冒険したい、日常に飽きた人にオススメ。

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    2025年03月22日
  • 極夜行

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    極夜世界の旅で巻き起こる予想不能な事態の連続。
    視界を奪われ、寒さ、暴風、飢餓に苦しみ、月に騙くらかされる。
    こうした外的要因の影響を受けて徹底的に自己と向き合うという異常な体験を面白おかしく文章化している。
    沢木耕太郎の『凍』も同じ極寒世界の傑作小説だが、角幡唯介は冒険者と作家が同一なため、より逡巡の深度が出ており楽しかった。
    犬が可愛い。

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    2025年03月10日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    【メモ】
    脱システム
    移動、食料調達
    地標
    未来予期こそ人間の基本的な存立基盤

    【目次】
    はじめに――よりよく生きるために私は地図を捨てた
    第一章 旅立ちの記
    二〇一七年夏の記録 その一
    第二章 漂泊論〜地図なし登山への道
    第三章 裸の山に震え慄く
    二〇一七年夏の記録 その二
    第四章 新しい道を見つける
    二〇二〇年夏
    第五章 巨大な山に登る
    二〇二一年夏
    第六章 ラストピークをめざす
    二〇二二年夏
    あとがき

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    2025年03月06日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    地図なき山:日高山脈49日漂泊行 角幡 唯介


    地図を持たずに山を2週間、魚を釣りながら歩き続ける。
    いまやスマホの電波さえつながっていれば、紙の地図さえいらない世の中、
    なぜ地図を捨てる?

    その理由が素晴らしい。というかショックを受けた。

    山に向き合うため。

    地図を持ち、計画的に山に登る、ということは、
    山と向き合うのではなく、計画と向き合うということになる、というのだ。

    言われてみればそうだ。
    私は最近は山に登るわけではなく、もっぱらラン旅ということになるが、
    タイパコスパ効率性を重視して、とにかく計画的に予定を立て、
    その予定通りに動けるとほっとしている自分がいるのを知っている

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    2025年03月03日
  • 極夜行

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    初めて読んだ探検ノンフィクション作品

    言語化能力が素晴らしく、著者自身の心理描写がとても圧巻で、時折クスッと笑えるシーンもあり、極夜体験というカオスを追体験する事が出来る名著。

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    2025年02月27日
  • 書くことの不純

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    加藤典洋、沢木耕太郎、栗城史多、クルティカ、開口健、三島由紀夫らの作品や生き様を引用しつつ、自己の内面と外界との関わりを改めて問い直す。
    栗城だけ反面教師になっているがw
    冒険や探検に向かう自己の内面から湧き上がる衝動や行動と、それを表現し文章化して他者の反応や収入を得ること。
    誰もが発信者なり得るSNS全盛の今、誰もが考える必要のあるテーマだと思う。

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    2025年01月30日
  • 書くことの不純

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    内在と関係を冒険の行為と表現にあてはめ、芸術性の議論につなげたり、三島の生き方との相似性を考えたりと、思索を広げてくれる良い読書だった

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    2025年01月01日
  • 裸の大地 第二部 犬橇事始

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    ウヤミリックの最期が知りたくて読み始めた。
    けれど、それ以上に、角幡さんと犬達との関係の深まりや、それによって極地の深部に分け入っていく高揚感に魅了される。
    そして、ラスト数ページが本当に切ない。
    3シーズン目をこの圧倒的な喪失感から始めなければならなかったのかと思うと、たまらなく辛い。
    いや、角幡さんがそこまで感傷的になったかはわからないけれど、でも、旅の仲間を失いながらでないと、しかも、時には自分の手で息の根を止めてやりながらでないと続けられないのが旅なのだとしたら、旅というのは本当に魂が剥き出しになる行為なのだと感じる。

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    2024年11月20日
  • 探検家とペネロペちゃん

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    探検家、角幡唯介の最大の冒険はチベットの山奥でも極北でもなく子育てだった。出産、子育てという大冒険を面白おかしく、しかし大真面目に語る一冊。

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    2024年09月09日
  • 裸の大地 第二部 犬橇事始

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    極地旅行家の角幡唯介が犬橇を始め、犬たちと極北を旅する2年間の物語。これまでの人力の橇で旅していた時とは違う世界が広がっていく。
    同じ場所を通過するのにしても、村の人々とのやりとりにしても、世界の見え方が変わっていき、それにより旅の仕方も大きく変化していく過程が角幡節で書かれていくのがとても面白い。

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    2024年08月29日
  • 探検家とペネロペちゃん

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    タイトルに惹かれて読みました。
    高野秀行さんの著書は読んだことがあり、同じ早稲田の探検部出身とあってなるほど、、と。
    さくらももこを彷彿とさせる文章で、他の著作も読みたいです!


    私も娘のことは、生まれた時「なんて美しい顔」と驚き、都度ほれぼれと眺めてる部類の親。笑

    うちは夫も私もワンゲルなので、0歳のときから背負子で娘を山に連れてってました。
    私も夫も山好きで、必然的に娘も一緒に。。
    USJもディズニーも惹かれない。
    でも、知床から西表島、屋久島、北アルプスから南アルプス、夏山から雪山まで、連休の度に豪遊(テント泊メイン)して楽しんでます。。

    子連れ登山、カヌー、海。。映える写真も撮れ

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    2024年08月25日
  • 極夜行

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    足かけ4年の集大成となる探検。デポ設置含めた極夜行に向けての事前準備を描いた「極夜行前」を読むことでさらに本作品に没入出来ます。
    一般人が到底経験出来ない、命を懸けた探検なのでとにかく異世界で凄まじい光景が活字からでも充分に伝わってきます。また、ともに旅をしているウヤミリックという犬との深い絆も描かれていて、ストーリーに厚みが出ている印象です。
    静かな夜に、ゆっくりと角幡さんとともに旅をする感覚で少しずつ読み進めたい作品。

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    2024年08月20日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    ツアンポー渓谷はこの本を読むまで聞いたこともなかったが、読んでいてとてもワクワクした。

    ただの個人の探検の記録ではなく、なぜツアンポー渓谷に挑むのか、過去の探検家の挑戦の歴史とともに伝えている所が良い。

    読後にグーグルアースで探検の足跡を辿るのも楽しかった

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    2024年08月18日
  • 極夜行

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    他で同じような物語を読めないという意味で、読む価値がある物語です。

    ノンフィクションだからこそのハプニングで途中からハラハラドキドキしっぱなしでした。

    同じような表現が繰り返えされるため、冗長で読み難い部分もありますが、それを超える魅力があります。

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    2024年07月12日
  • 極夜行前

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    太陽が1日中登らない極夜期間の北極圏冒険の準備段階の話。
    馴染みのない地名ばかりなので、Googleマップで画像を見ながら読み進めた。

    一般人からするとイカれてるしか思えないこも挑戦が、なぜこんなに面白く感じるのか自分でも不思議に思うぐらい夢中になった。

    最後が衝撃、早く極夜行を読みたい

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    2024年07月12日
  • 漂流(新潮文庫)

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    生の鶏肉、鳥肉を食べるところだけでもいろんな要素が盛り込まれて、十分です。お腹いっぱいになりました。

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    2024年07月11日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    角幡唯介さん「空白の五マイル」、チベット•ツアンポー峡谷の人跡未踏の秘境の地に魅せられた探検家の作者が自ら足でその軌跡を残すノンフィクション探検譚。

    凄く興奮させられる緊張感漂う物語だった。この場合物語というよりは体験談といった方が適切だろう。

    その作者の体験談が凄いとしか言いようがない。

    すぐ隣にある「死」を感じながらの極僻地での「生」の物語。
    並大抵の物語ではない、ストイックの極みであり、精神と時間の究極の濃厚さが描かれている。

    この作品の最後、作者があとがきで何故危険と知りながらも探検するのか?という問いに対しての気持ちを回顧録みたいに語っている。
    我々人間の本能的で遺伝的な「人

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    2024年06月12日