角幡唯介のレビュー一覧

  • 極夜行

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    極夜の北極圏で4か月を過ごした冒険譚。
    寒さ、孤独、そして暗闇。
    実際に体験した作者でないと書けない光景や感情がとても興味深い。
    冒頭は少々読みづらさもあったけど、中盤以降ユーモアや下ネタ?も交えたりで面白く読み進められた。

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    2024年12月18日
  • 極夜行

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    壮大すぎて訳が分からなかった。今はもう亡きわんちゃん、作者はいざとなったらこの子を食糧にすると言っていたけど、まちがいなくこの子がいなければ探検の続行は不可能で、精神的にもいっぱい支えられたよね、、、と読んでてしみじみ。でも作者が無事に旅を終えたのがなにより!
    自然は偉大だ。

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    2024年12月07日
  • カムチャツカからアメリカへの旅

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    ロシアからアラスカ方面を目指したベーリング探検隊に参加した外科医の記録。宴会でベニテングタケを食べて酔うという原住民の怪しげな風習が印象的。原住民の暮らしや文化にフォーカスした“カムチャッカ誌”も同時収録

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    2024年11月29日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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     地図上にはもはや空白がなくなってしまった現在、新しい冒険、探検はどこにあるのか? かつて「空白の5マイル」でチベットのツアンポー峡谷の空白を埋めてしまった著者の答えは、地図を持たない「登山」だった。著者にとって未知の山域である日高山脈を地図なしで漂泊した4回、都合49日の記録。

     チベットの峡谷や極北、辺境の冒険家である著者にして、2000メートル程度の日本の山域が地図がないだけで冒険のフィールドになってしまう。「人が生きるには未来予期が必要だ。未来予期こそ人間の第一の存在基盤である」のに、地図がないだけでその滝の向こうに何が広がっているかわからない状況は存在基盤が脅かされる怖れを抱くに

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    2024年11月24日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    4.0

    敬愛する高野秀行さんの後輩の著書。
    紛う事なき職業冒険家。
    文体から本人のストイックさが滲み出ていますね

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    2024年11月16日
  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    探検家がどういうことをしているのかが分かる本。
    極限状態を生き抜く生命力に平伏します。
    同行した荻田氏もかなりのもので、思わず笑ってしまう一幕もあります。
    こういう探検家が居ないと、人類は広がらなかったので(ごく少数でも)必要な人種なのだと思います。

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    2024年08月18日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    なんだろうな?探検とは?
    探検家に魅了される秘境?

    一度自転車で日本一周したら、その虜になり、アルバイトして何度も行きたくなるとか。

    僕の場合、ジョギングの魅力を知ったが最後、どんなに、足の怪我に悩まされても、走ることをやめられないということとか。

    ギャンブルと同じなのかも?と思ったりした。

    一度探検の魅力を知ってしまうと、また探検したくてたまらなくなるのではないか?

    それはもう、探検したことのない人には、理解できないのではないだろうか?

    なぜ命を落とす危険性があると知りながら、人は未開地?秘境?を目指すのか?

    なんとなく想像するに、

    血湧き肉躍る高揚感?危険と隣り合わせの状況

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    2024年08月08日
  • 極夜行前

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    少しずつ極夜行に向けての準備が整っていく過程がワクワクさせられた。デポ設置旅行で次々と降りかかってくる問題などノンフィクションならではのリアリティーのある世界で興味深く読み進められた。
    当たり前だがすごい世界を探検してるので、非日常感が小説からも味わえる。これから極夜行を読むのがすごく楽しみ。ここからメインが始まる序章の段階なので4点かなといったところ。でも充分に面白かった。

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    2024年08月03日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    高野秀行(1966年~)氏は、東京都生まれ、早大第一文学部卒。大学在学中に『幻の怪獣・ムベンベを追え』(1989年)で作家デビュー。代表作は、『ビルマ・アヘン王国潜入記』(1998年)、『西南シルクロードは密林に消える』(2003年)、『謎の独立国家ソマリランド』(2013年/講談社ノンフィクション賞)。植村直己冒険賞受賞(2024年/探検家・山田高司と共同)。
    角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部卒。代表作は、『空白の五マイル』(2010年/開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞)、『アグルーカの行方』(2012年/講談社ノンフィクション賞)、『極夜行』(2

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    2024年07月03日
  • 漂流(新潮文庫)

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    冒険家でノンフィクション作家の角幡唯介が「漂流」をテーマにある1人の漁師と、その故郷の島の風土について調べ上げて書く。

    角幡のこれまでのフィールドはもっぱら山岳、極地だったが今回の舞台は大海原。陸と海、共通点や異なる部分が浮き上がってくる点も面白い。

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    2024年06月03日
  • 極夜行

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    妻の第一子出産から始まり、どんな話になるか想像つかななくて、準備段階はかなり読みにくい話だったが、中盤からグイグイ引き込まれた。
    極夜の中で−30度を下回る過酷な冒険を、ユーモアわ感じる書きっぷりで、不思議な読後感だった。

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    2024年05月07日
  • 裸の大地 第二部 犬橇事始

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    極夜行、極夜行前夜、裸の大地と犬ぞり関連の本を書いてくれましたが、これは完全に犬ぞりの犬について書いた力作です。
    巻頭の犬たちの写真を見ながら読むと次第に感情が入って来てしまいます。使役犬なのでいたしかた無いのですが、役に立たないと生きている資格が無いのがやはりとても悲しい・・・。ウヤミリックー!(泣)

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    2024年04月09日
  • エベレストには登らない

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    BE-PALの連載をまとめた本。
    雑誌を買う機会ももちろんあるが、こういった雑誌連載しているものがまとまっていると正直助かります。
    特に好きな人の連載なら尚更。
    今回も角幡節を堪能出来ましたのと、『極夜行』前の物語や心境を知れたことは嬉しかったです。
    『K2には登りたい』ぜひ期待しています!

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    2024年03月23日
  • 極夜行

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    角幡さんの本、初めて読みました。
    文章がすごいうまい、冒険してみたくなりました。

    どんなことを思った感じたことを思ったままに書いて、好きでした

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    2024年03月17日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    ネタバレ

    ようやく読書の時間を取れるようになってきたため再開。
    二部構成、各6章-2章構成
    探検家の魂のノンフィクション自叙伝

    ・メインストーリー
    チベットのツアンポー峡谷にある、
    前人未踏の空白の五マイルを日本の探検家が単独で踏破を試みる。

    ・サブストーリー
    途中、角幡氏の回想シーンと、ツアンポー・チベットの案件にまつわる歴史的叙述のシーンがある。

    ・構成
    基本的には角幡氏の探検中のシーンがほぼありのまま語られる。

    ・特に印象的な場面など
    p.177
    当然のことだが、滝には地元の人たちから呼び習わされてきた名前があった。〜米国人が思い入れたっぷりに名付けた「ヒドゥン・フォール・オブ・ドルジェパ

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    2024年03月03日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    ノンフィクションといえば良いのか、若者の成長物語とも言えそう。死ととなりあわせの冒険に赴く人々の気持ちが、最後につぶやくように記されており、ために冒険者は続き、それを我々は追体験したいのかもしれない。
    文章は平易で読みやすく、感情移入も容易。
    「冒険は生きることの意味をささやきかける。だがささやくだけだ。答えまでは教えてくれない。」

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    2024年02月24日
  • 新・冒険論(インターナショナル新書)

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    角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部(早大探検部)卒のノンフィクション作家、探検家。
    『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞(2010年)と大宅壮一ノンフィクション賞(2011年)、『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞(2013年)、『極夜行』で本屋大賞ノンフィクション賞(2018年)と大佛次郎賞を受賞。
    本書は、自ら、チベット奥地の峡谷や極夜の北極などに挑む冒険を行い、それをノンフィクション作品として発表してきた著者が、「冒険とは何か?」、「人は何故冒険をするのか?」、「冒険の意義とは何か?」等について綴ったものである。初出は、季刊雑誌「kotoba」の2

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    2024年01月26日
  • 極夜行

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    読んでいて、お腹がすく本!

    旅観が少し壮大過ぎて、ちょっと共感できにくい部分もあったけれど、出来事や心情描写がとても上手だった。

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    2023年11月03日
  • 裸の大地 第二部 犬橇事始

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    植村直己を角幡唯介が明確に上回っているのはやはり文章力だと思う。旅のスケールは植村より小さくても文章の素晴らしさで惹き込まれる。
    相変わらず退屈な思想の部分は読み飛ばせば良い。今回はそれが少なかったのもよかった。次巻からもこの調子でお願いします!

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    2023年11月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ禍の数年前、未来がわからない時に書かれた文章を一応社会が再び動き出した時に読む。そこには色々な気づきがあると思いました。

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    2023年10月04日