角幡唯介のレビュー一覧

  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    『もし私が今度の旅で何か分かったことがひとつだけあったとすれば、それはあの時に感じた、ある種の生きることに対する罪悪感であった』
    北西航路発見の探検で死んでいったフランクリン隊の足跡をたどりながら1600kmの道のりを歩き続けた冒険・旅
    とても面白かった

    ”自分の体から出る水分の多さにうんざりした”
    ”通信手段として、岬や丘など目立つ場所にケルンを積み上げ、中に記録を残すのが連絡手段であった”
    ”山岳地帯の探検で重要なのはGPSが教えてくれるデジタルデータではなく地形図から読み取れるアナログデータだ。極地では緯度と経度という厳密な数字によって把握するしかない。”
    ”フランクリン隊と私たちの大

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    2013年01月15日
  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    身体が芯から凍えるような気分になったり、
    心の内から熱い想いがわき上がったり、
    喜怒哀楽をともに。読み応えのある作品。

    かつて北極探検で全滅したフランクリン隊を追って、
    北極を歩いて旅する冒険家。

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    2013年01月05日
  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    ネタバレ

    探検行としての面白さ、迫力に、フランクリン隊の謎にせまるミステリーとしての魅力、そして文章の簡潔ながら的確な表現にわくわくしました。欲を言えば、写真などは纏めてしまわずに、要所要所に欲しかったです。

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    2012年12月08日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    今43歳の自分からすると、もっと前に頂点は過ぎた気もする。何より体力よりも知力と根気の低下が気になる。

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    2026年06月14日
  • 裸の大地 第一部 狩りと漂泊

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    角幡唯介『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』集英社文庫。

    北極圏で最低限の食料を橇に載せ、1頭の犬と共にひたすら北を目指す狩猟を前提とした75日間1,000キロに及ぶ漂泊行を描いたノンフィクションである。

    人類はエベレストのような高所や北極や南極といった極寒の地などの難所へは行き尽くし、さらなる冒険を求めるためにはエベレスト冬期無酸素単独到着とか、北極点単独徒歩到達など、より可能性の低い条件を設定するしか手が無くなっているようだ。

    しかし、角幡唯介が自ら設定する冒険の条件が厳しければ厳しいほど、冒険というよりもエンターテインメント性の高いゲームのように思えてしまう。

    マイナス40℃の中、1

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    2026年05月28日
  • どうせ死ぬなら北極で

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    待ちに待った角幡唯介さんのエッセイ
    久しぶりに読みましたが、芯が通っているというか、考え方にブレが無くて気持ちいいです

    あと、前回の『エベレストには登らない』の装丁はイラストだったが、今回は何とも素敵な写真
    表紙の写真が好きです

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    2026年05月25日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    43歳を頂点に、死にギリギリ近づいた時に得られる生の実感から、大地との調和への移行。
    論文を読んでいるような感覚。先に主題が明確に掲げられて、なぜならば、、と43歳で亡くなった登山家や、作家を例にとって説得していく。納得できるところ?新しい知識が刺激的な箇所もあるが、個人の主張を一般論に落とし込んでいくだけに、無理がある、そうかなぁ?と思ってしまう箇所も多い。著者の自己肯定を聞いている気がしてしまう。動機の得方やYouTubeで話されているのを聞くと、わかるわかると思うところも多いんだけど、理屈っぽすぎるのか書いたものはちょっと苦手。

    結局もう著者は降りてしまっているんだろうな、という気がし

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    2026年05月23日
  • 極夜行

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    ・太陽が沈まない「白夜」があれば、全く太陽が昇らない「極夜」も存在する
    ・その極夜に、グリーンランド北部のシオラパルクから更に北上、犬一頭と共に橇で約三カ月掛けて1,600kmを移動した冒険記
    ・クレバスに落ちる危険のある何メートルもある氷河を超え、「断層が破壊し大地に亀裂が入ったような音」の超暴風に晒され、数年かけて準備した食料を置いたデポが白熊や泥棒に荒らされ絶望し、食料が尽き橇をずっと一緒に引いてきたパートナーの犬を食わねばならないかも知れない状況での自然と自己との向き合いの記録
    ・『空白の5マイル(チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む)』の鬼気迫る描写に圧倒された角幡唯介さんが「最

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    2026年04月30日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    43歳が頂点である、という考えを持つことで、過去の経験から得た知識や人脈、偶然の数々を現時点で整理することとなり、今の自分の存在や身につけた力や知識、考え方などを捉え直し、これからの自分をイメージすることが必要だということを改めて感じた。著者と同じ年齢だからかもしれないが、最近ことにそんなことを考えることが増えたところでの本書との出会いだったので、読みながら自分自身のことを考える、ということを繰り返す場面が多かった。20代、30代の人が読んでももしかしたらピンとこないかもしれないけど、少し想像力を持って読むことで、未来の自分をイメージする手助けになるかもしれないなと思った次第。同世代にはぜひ読

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    2026年04月29日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    50歳の著者による独断と偏見の年齢論
    自分が今42なので言いたいことはよくわかる。
    瞬発系の能力に衰えは感じるが持久系はまだあまり劣化していないというのが自分自身についての印象

    それは20 30代に抱いていた40代よりも実際なるとまだかなり元気ということが想定外だった。

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    2026年04月19日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    山岳部なので司書さんにおすすめしてもらった。文明を拒絶してまで、あるがままの山を感じたいという思いに山への深い愛を感じる。「漂泊とは山と結婚することだ」という一文が面白くてずっと印象にのこっている。山の処女性を失わせないように苦労しつつ情報を収集する様子はさながら山専門の処女厨だ。
    山での漂泊体験記がかなり壮絶で、よく死ななかったな…と思った。とくに虫の描写が過酷で、蚊に刺されごときに文句を言う自分がいかに甘ちゃんだったかを思い知らされた。あと釣りの描写がかなり多い。どれだけ楽しかったんだ。
    とりあえず登山に行きたくなったので次の休みあたりに行こうと思います。

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    2026年04月06日
  • 裸の大地 第一部 狩りと漂泊

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    裸の大地の三部作中の第一部
    またウヤミリック(犬)との旅が読めて嬉しかったです
    きっと日本の愛犬家がこの本読んだら猛烈抗議するんだろうな笑
    働く犬との関わり合いはコレですよ
    『おりゃー!橇引けっつってんだろぉぉー!!』

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    2026年03月30日
  • エベレストには登らない

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    角幡唯介『エベレストには登らない』小学館文庫。

    極地探検家である角幡唯介の30代後半から40代前半に掛けてライト・アウトドア雑誌『BE-PAL』に連載されたエッセイ49編を収録。

    角幡唯介の探検記『極夜行』や『空白の5マイル』などと比べると余り面白くない。

    最初は恐る恐るといった感じの筆の運びで、いきなり人生と登山を比較するなど、何とか高尚な思考を文章にしようと迷走しているかのようだった。こちとら還暦過ぎのオヤジで、人生と登山を語られたって、何を今さらという感じで、共感出来る隙間など無い。まだ人生の入口に立ったばかりの若者なら感動するかも知れない。

    その後、筆は次第に滑らかに走り出すの

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    2026年03月25日
  • 漂流(新潮文庫)

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    自分が獲得し得ぬ特性に羨望や憧憬を禁じ得ないことって、ままある。
    そういうものを追体験させてくれる作品にいつも感謝しています。

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    2026年03月23日
  • 極夜行

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     一日中日が上らない冬期の極夜から、その後登る太陽を見た時人はどのようなことを思うのだろうというを動機に冒険した筆者の物語。
     本を読むことで、非日常を経験できるかなと思い手に取ったが、このレベルの非日常は全く想像がつかない。マイナス40度での北極の旅、全く太陽が出ない日々での生活、ブリザード下でのテントの保持、風呂には一度も入らないのだろうな、あれだけの荷物を運ぶそりってどれだけ大きいのなどなど。
     筆者は、実費でこの冒険の旅のために何度か北極の暖かい季節に、拠点の小屋に食料、必需品も運ぶなどをした上で極夜行に挑むのだが、費やす苦労や費用の大きさを考えてしまうと、たいした冒険心がない自分とし

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    2026年03月08日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    私自身も登山をすることは好きだが、命の危険を冒してまで登山をする気持ちは理解出来なかった。この本を読んでその気持ちは一生理解することは出来ないし、理解する必要もないと感じた。結局みんな自分の好きを突き詰めた先に理由などないし、どうでもいい。
    タイトルで期待していたものとは違った形で登山家の気持ちを知れたいい出会いの本だった。

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    2026年02月22日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    角幡唯介の本を読むのは「極夜行」に続いて2冊目。「極夜行」を読んだのは、随分以前の話なので、内容については記憶が曖昧ではあるが、北極圏での極夜(陽が昇らない時期。白夜の時期の反対)での冒険譚、それも、かなり危険な冒険譚だったように記憶している。
    それに比べると、本書は、趣を異にする。筆者は、北海道の日高山脈に地図や、その他の日高山脈に関する情報を持たずに入り、「漂白」する。冒険にも色々な種類があるだろうが、何も情報を持たずに人里離れた地域に入っていき、徐々に自分なりにその土地の(今回の場合には、北海道の日高山系の)情報を積み上げていく、すなわち、その土地について、徐々に分かっていくことも冒険で

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    2026年02月08日
  • 極夜行

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    陽はまたのぼりくりかえす。が当たり前な世界で生活している側の人間として、闇に覆われた世界は未体験ゾーンでしかない。
    その、ワンミス=死というハードコアな環境で脱システムを掲げ、現代テクノロジーを遮断し、4ヶ月もの冒険を決行する角幡氏を襲うブッ飛びエピソードの数々に恐怖し爆笑する。

    そして、どんな状況下に置かれても、生き物としてのシンプルな強さとセンスで順応する、角幡氏のサイドキックである犬のエミリヤックは今作のMVP。

    それ故にクライマックスの展開は映画的で、作中の言葉を拝借して、まるでフィクション。しかし事実は小説よりも奇なり。なわけでグッときた。

    あと、時折挟まれる、スピリチュアルと

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    2026年02月05日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    オトラジシリーズ。そして初の角幡さん。
    タイトルから激刺さる。
    経験がもたらす一番の負の側面は刺激を感じなくなることというワードが胸に響いた。
    膨張期(20~30代)は、自分が何者か証明したいという気持ち。自分も抱いていたなと頷くことばかりだった。
    自分もどこかのタイミングで「ガクッ」とくる日が訪れる。
    その時の支えにしたいと思った一冊。

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    2026年01月28日
  • 極夜行前

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    極夜行をフルに楽しむ為に、気は乗らないが今作を読んでみる。結論、面白い。

    まだスタート地点にも立ってない準備段階で、ピンチの連続、死亡フラグの連続。なかでも海象への印象をガラッと変えるエピソードは、スピルバーグの傑作ジョーズを彷彿させる緊張感でゾッとする。

    そして犬橇に使われる犬への、忖度しないし躾け方法は犬好きの怒りを買うのは待ったなしだろうが、ハードな環境で生きる為に、合理的な関係を築くイヌイット式犬の飼い方には納得しかない。

    社会の窓、いわゆるズボンのチャックが開いてるだけで死にかけるグリーンランドの生活。こちらは日本ですが、日常生活でも引き続き気をつけて閉めて行きたいと思います。

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    2026年01月22日