角幡唯介のレビュー一覧

  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    身体が芯から凍えるような気分になったり、
    心の内から熱い想いがわき上がったり、
    喜怒哀楽をともに。読み応えのある作品。

    かつて北極探検で全滅したフランクリン隊を追って、
    北極を歩いて旅する冒険家。

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    2013年01月05日
  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

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    ネタバレ

    探検行としての面白さ、迫力に、フランクリン隊の謎にせまるミステリーとしての魅力、そして文章の簡潔ながら的確な表現にわくわくしました。欲を言えば、写真などは纏めてしまわずに、要所要所に欲しかったです。

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    2012年12月08日
  • 極夜行

    匿名

    購入済み

    極夜行

    初めて角幡唯介さんの作品を読みました。導入から引き込まれ、一気に読み終える事ができる流れとなっています。冒険家としてのロマンはもちろん、人生への葛藤や向きあい方にもとても共感できる内容となっています。気になっていた一冊なので満足しています!

    #アツい #カッコいい #感動する

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    2025年12月20日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    同級生のカクハタくんだから、なんとなく同じ感覚で読める。
    そして、同じように自分のこれからについて考えるきっかけとなる本。

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    2025年12月13日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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     著者の言う43歳頂点論に初めて接したのは『狩りと漂泊』だった。40代前半で体力と経験のバランスが微妙に齟齬をきたし、冒険家が命を落としてしまうという考察。その時も激しく同意したが、本書はさらにその周辺を深堀りしている。

     43歳までの膨張期、43歳の頂点、43歳を過ぎて迎える減退期と、大きく3期に分けて論じているが、どれも面白い。取組んでいるアクティビティや、活動レベル、本業の有無等により、程度の差は大きくなるだろうが、みんな感じてきたことと思う。著者はまた、43歳を過ぎると、今まで考えもしなかった引退後の生活を考えるようになったことも43歳を頂点と考える要因雄一つに挙げている。家庭を持っ

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    2025年12月02日
  • 新・冒険論(インターナショナル新書)

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    ‘’冒険とは批判的性格をそなえた脱システムという身体表現である。‘’

    ‘’世間と乖離して自分の倫理を獲得し、独自の言葉の意味を見つけて自立すること。‘’

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    2025年11月27日
  • そこにある山 人が一線を越えるとき

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    極域の極夜単独行など、独自の視点で探検を行い、その体験を文章化してきた角幡氏。結婚を機に「なぜ結婚したんですか」という質問に向き合うなかで、それは「なぜ冒険をするのか」という問いと同じ構造で捉えられると考察します。

    「なぜ結婚したんですか」という問いの背景には、”冒険家として生きるなら結婚は邪魔なのでは”という質問者の思い込みがあり、だからこそ”合理的に判断すれば結婚しない”という結論に行き着くはずなのに、”なぜ結婚したのか”という問いが発せられると著者は分析します。それに対し、著者が思索の末にたどり着いたのは”結婚を思いついたら、それをしない選択はあり得なかった”というものでした。一見、飛

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    2025年11月26日
  • そこにある山 人が一線を越えるとき

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    最近、自分がこれからどう生きていくのか考えるようになった。無論、結婚もそれに含まれる。

    自分はいつ結婚するのか、結婚しようと思ったら早いうちに行動すべきなのではないか、そのためにはどんな相手を求めるのか、自分がどんな人間であるべきなのか、結婚を合理的に進めるための行動を考えていた。

    自分はいつも誰かを好きになる時、相手は恋人として合理的でない人ばかりだった。つまり相手(=私が)を恋人して見ていなかったり、そもそも恋人という存在を必要としていなかったり、恋人に対して歩み寄ったり関係を進めるための行動を起こさなかったり、という具合である。
    合理的に考えればそんな相手よせばいいのに、どうしたって

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    2025年10月04日
  • 極夜行

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    東野圭吾の「白夜行」に対しての「極夜行」なのかわからないが、太陽が昇らない季節のグリーンランド冒険譚。

    写真の一つでもあると、自分の貧困な想像力を補うことができるのだが、それでも凄まじい冒険だったことは分かる。

    時に軽いタッチの筆、特に犬を表現するときのそれご、逆にどれだけこの冒険が大変だったのかを語っているようにも思えた。

    生還したからこそこの本が出版されてる訳だが、そもそも極夜をなんと読むのかわからないぐらいだったが、アラスカでオーロラを見た時の夜の暗さは覚えている。

    都会の夜とは違う夜の暗さ、黒さ。そこから太陽のある世界に戻ってきた時の感動は凄かっただろうなと思う。


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    2025年08月31日
  • 極夜行

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    人の苦労話が好きなのでこういう探検譚は大好物。
    星の話からキャバクラへ、限界状態のサバイバル雪かきから原始的なクロマニョン人の下世話な話まで話の振り幅がひどい(笑)世いい意味で!その振り幅と語り口と限界状況なのが楽しい一冊

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    2025年08月17日
  • 書くことの不純

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    「独りよがりで不気味で得体がしれないからこそ、そこまでやるのか…と人の心胆を寒からしめる力をもつのである。逆にいえば、そもそもそこまで行かないと書く意味がない…。(本文より引用)」自分の行為に社会的な意味を持たせないといけないのか、自分の内なる衝動に身を任せてはいけないのか。そんな問いに答えた著書だったと感じました。

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    2025年06月27日
  • 極夜行

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    ネタバレ

    最近、本をよみ始めたので文の表現や無知なところがあって想像まで時間がかかりました。
    序盤辺りからやっとでなれてきて苦無くよめるようになりました。

    デポがだめになり食料がなくなり、とうとう犬を食べてしまうのか?ってドキドキしながらみてました。
    ブリザードがいちばん厄介で極夜がさらに恐怖を助長したのかなとおもいました。
    普通に生きてれば体験できない世界を読めて良かったです!

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    2025年06月25日
  • 極夜行

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    原始的体験としての極夜行。すごいこと思いつく人だなあ。
    ストイックだけど、いろんな意味での人間味が面白い。現代の部分も、原始の部分も。
    天体との関わり方は、羨ましいに尽きる。とてもじゃ無いけどこんな旅はできないので、羨ましいとハンカチ噛むしか出来ない。本当の夜も、頭の上で泰然と導くポラリスも、美女ベガも、愉快犯みたいだけど見放さないでいてくれる月も、やがて昇る本物の太陽も。
    あとがきにドッグイヤーしたのは初めて。

    口悪いし下ネタ放ってくるし、でも物はちゃんと整備して、死生観を持っていて、こうゆう人じゃ無いとこうゆう世界で生きていけないんだろうな。
    そしてこの世界で生きていける人でも、人の世界

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    2025年06月11日
  • 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    人それぞれの孤独

    17名の著者による孤独論。
    特に興味を惹かれたもの↓

    中条省平(フランス文学者)/孤独と追放――アルベール・カミュ最後の10年
    『異邦人』『ペスト』の作家という程度でしかカミュを知らなかったので…作家にここまでの重圧というのは現代では存在しないのではないかな

    奥本大三郎(フランス文学者)/永井荷風――独身者の悦びと不安
    気ままな一人暮らしが印象的でした。

    新元良一(作家)/ソロー『森の生活』が語りかける声
    この孤独、場所だけなら我が家の近所でも実践できそう。僻地じゃなかったんですね。

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    2025年04月29日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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     タイトルで勘違いしていたが、本書は足掛け4年、4回にわたる山行記録で、1回の山行で49日間日高山脈に入り浸っていたわけではない。日高山脈はそこまで広い山域ではないということか。また、地域を手の内化しようとする試みは、北極圏でも実施している著者の一貫した行動原理の一つと感じる。

     無目的に漂泊する指向の中でも、沢を遡行し、とりあえずの目標をいただきに求めることや、地図を持たず歩く中でも現地で出会った人からの情報を取り込み歩き続ける様も、今回の活動の原理として破綻なく読むことができた。著者の北極行に比べるとひりひりした感覚は感じられないものの、日本の山が持つ豊饒さの中漂泊する様子は、読み手の心

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    2025年04月10日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    地図なし登山、本人にとっては楽しそうだけど、これまでのカクハタ君のやってきた、書いてきた探検、冒険の楽しさには及ばなかった。多分、自分にとっての未知の中でも距離感があって、今回のものは近いからなのかな、と思った。

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    2025年02月24日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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    地図なし登山の追体験ができる。
    最初は未知のことが多すぎて、危険に満ちた山行と思っていたが、だんだん既知の領域が増えていくとパッと世界がひらけた感じで旅を続けられる。
    本を読み進めるに従って、あたかも自分も未知の領域を冒険しているかのごとく感じられる。
    また、ところどころで挟む著者の思想もおもしろい。
    例えば出立に際し、近代アルピニズムに求められる困難とは?について語っているが、選ぶべき困難と選ぶべきではない困難があるということは登山以外でも同様のことが言えるのではないかと思う。
    冒険の追体験、そしてところどころに挟まる思想。
    この2点がこの本の魅力なのではないかと思う。

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    2025年02月17日
  • 地図なき山―日高山脈49日漂泊行―

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     俺たちは消費するために生きているわけじゃないだろう。

     消費という社会のシステムからの脱却。
     脱システムという概念を極めた登山の形として、地図無し登山というスタイルを選ぶ。
     筆者にとって日本に存在する道の山域、それが日高山脈だった。

     四回にわたる足掛け5年、計49日間の漂白登山。
     地図を持たずに山に分け入ることで、空白の地域に頭の中で地図が出来上がっていく。 
     漂白登山の末、最後に至る心境とは。

     自分だけの登山スタイルを確立したい。
     俺にとっては、シートゥーサミット・ナイトハイクを完成させたい。

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    2025年01月31日
  • 極夜行

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    極限の状況で人は何を感じ、何を思うのかー
    真っ暗闇の世界で数ヶ月を過ごし、その経験を持ち帰ってきた人の冒険譚。
    まるでフィクションかとも思えるような展開もあり、割とあけすけな語り口と書き手のポジティブというか若干能天気な?性格が面白さを添えてくれる作品だった。

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    2024年12月31日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    とにかく厳しい踏査記録が生々しすぎて、ページを進める指が止まらなかった。旅の途中で出会った人々の描画や、旅に付き物の、親しくなったけれども、もう会うことがないかも知れない人々の描画とそこから醸される郷愁の描き方が秀逸でした。

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    2024年12月22日