誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん……
作品において、その話が好きになるかどうかはいかにメインキャラクターに感情移入できるか、好きになれるかだと個人的に思っている。
その視点でいうと、こちらの作品はそのどちらの琴線にも触れなかった。
メインの男はどことなくパッとせず、平凡。
後半になるとかっこいい場面もあるのだが、一体どこにそんな包容力があったのかと疑問に思ってしまうほどだ。
ヒロインはというと、不思議ちゃんのサイコパスで、てんで理解できるキャラクターではない。
この話のメインは、犯罪を犯してしまった人たちの社会復帰がいかに大変か……ということで、自分もそのピースにハマっているのかと……と思うが、別にみちひことか、しお -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際の世界でも未だ完全解決をしていない拉致問題に取り組んだ今作品。
前半から中盤まではそれぞれのパートが全く繋がらず、登場人物がどんどん増えていくので誰が味方で誰が黒幕なのか分からない。
後半一気に全てのシーンが1つに繋がり、拉致問題に巻き込まれた女子高生とその家族・恋人の悲哀が描かれたところは一気に引き込まれた。
当初は敵が多かった玲子も大事な人を亡くしつつも徐々に味方が増えてきているように思う。何より天敵であった日下が玲子の上司となり、味方になってくれそうな雰囲気をもたせているのが良いと思う。
それと最初は敵かと思っていた検事:武見と玲子の関係が深まっていきそうな気配もあり続編が非常に気に -
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経済の話が難しすぎて、全然理解できず、進まない。
ので、そこはかなり薄目で読んだ。
事件自体は面白いし、らしい感じだったんだけど、経済が…財務官僚が…といわれると、じっくり考えながら読むのは無理よ~。
警察の面々のキャラクターは面白くて好きだな。
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大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。
運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。
一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライタ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は一家惨殺の場面から始まり、それが一旦は悪夢かと思いきやその後の元米兵の語りから現実の事件であることが分かる。
28年後、似たような一家惨殺事件が起き、あるライターの記事から玲子が関連性に気づく。
今回の元米兵の回想も犯人の語りも全くもって自己中心的であり、読んでいて(フィクションと分かっていても)「勝手な事を言うんじゃない‼」と言いたくなる。なので最後にあった玲子の怒りの言葉は「よく言った‼」と賞賛したい。
しかし林刑事が殉職してしまったのはショック、玲子の理解者がまた1人亡くなってしまった・・
日下が玲子の上司になった行は続編以降、どんな化学反応が起きるのか楽しみでならない。
やはりこ