誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普通に面白かった。ただ、ミステリーとしては甘いかな。それより、事件の本筋とは別で女性がたびたび強姦の過去があるのがキツかった。小説内の女性が抱えるトラウマではもはや何番煎じかもわからないけど、しょっちゅう強姦が用いられることに食傷気味。ほんでそのトラウマを匂わせるのもしつこい。
姫川は悪戯に尊厳を傷付けてくるガンテツにもっとやり返してくれると思ってた。というかその権利が十分にある。
ガンテツこそ精神科にかかって自分の中で燻る女性軽視に向き合った方が良いのでは?
女のくせに出張ってんじゃねーよをストレートにぶつけて来るクソジジイが最後はちょっといい人風で纏められたのも納得いかなかった。
大 -
Posted by ブクログ
「前科あり」の記号が付くと、その人の想いや人柄よりも、その記号で判断されてしまう。
記号は強い。記号を無視することはできない。
運転が上手くても免許が無いなら運転できない。建物の構造を理解していても建築士でないなら設計できない。
運転の下手な免許取得者や、設計の下手な建築士もいる。けど、「有資格者」の記号を持っていないと、土俵に上がれない。
問題は、資格はあとから努力で取れるけど、前科者の記号はあとから努力で消すことができないんだ。
罪を償ったこと。
それから⚪︎年間真面目に働いてきたこと。
信頼してくれる仲間が⚪︎人いること。
そういう新しい記号を、細々と増やしていくほかない。
まと -
Posted by ブクログ
ヒトリシズカ
著者: 誉田哲也
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あらすじ:
連作形式の警察小説。子どもの姿を見たいがために現れるであろう犯人を張り込む「俺」。思惑通り現れた犯人を逮捕し、取調べに向かう途中、庁舎の廊下である刑事に声をかけられる。連れて行かれた部屋で明かされたのは、ひとつの事件の裏に潜む、ある女の存在だった。そこから浮かび上がるのは、17年にも及ぶ、警察と“彼女”の執念の追走劇。点と点が徐々に線になり、やがて一つの真実にたどり着く構成が光る、緻密で濃密な警察小説。
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感想:
姫川玲子シリーズで知られる誉田哲也さんですが、本作でもその筆致は健在で、警察小説ならではのリアリティと緊張感が見事に描かれて