あらすじ
フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母に超能力者エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々同行したロケ現場で、エステラの透視通りミイラ化した死体が発見された――。一方、妹と中国から日本に密入国した林守敬は、過酷な運命に追いつめられていた。様々な因縁が交錯する先に立ち現れる驚愕の事件とは? 著者初期の傑作サスペンス長編!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ストロベリーナイト」で誉田哲也という作家を好きになりました。ドラマも好きでした。姫川玲子役の竹内結子さんがはまり役で、ガンテツこと武田鉄矢さんの演技も圧巻でした。
誉田哲也さんは、警察モノだけでなく「武士道シックスティーン」のような青春小説も人気を得ており、ジャンルの広さも支持される理由かなと思います。
この本は、昔テレビで見たことがある「公開捜査」「霊能力」「超能力捜査官」みたいなノリの物語ですが、ホラーに分類されるのかな?そこまで怖くもないけど、一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
誉田哲也は
バイオレンスなイメージでずっと敬遠してたᐠ( ᐝ̱ )ᐟ
途中やっぱ重くてつらかったけど( ›ω‹ )
それでも比較的軽い方な気がする、、
どうなるのか気になってサクッと読めた✩︎⡱
最後は鳥肌みたいなすごくびっくりな結末!
オカルトチックな話で
現実感がちょっと微妙だけど
細々した疑問もちょっと残るし、、
でもハッピーエンドでよかった*⸜( •ᴗ• )⸝*
普通に面白かった✩︎⡱
ただタイトルと内容が
あんまり一致してないような( ˘-˘ )
Posted by ブクログ
冒頭のシーン我が子を食らうサトゥルヌス見たいだなと思っていたらやっぱりそうだった。
姫川玲子シリーズをいくつか読んでいて作者が同じ誉田さんだけど割と違う雰囲気だった。
瑞希とエステラの調査+番組、それを見ている視聴者、中国から密入国した兄妹と繋がってなさそうだけどやっぱり繋がっていた。
密入国の描写が生々しい。
コンテナ以前の船の外装とかは想像しにくかったけど閉塞感や汚れは意識しやすかった。
月という人物があまりにもフィクションでやや残念。
逆に小学生四年でそのいじめは早いような気がしたけどあの特有の無視するいじめのリアリティがありすぎて苦しくなった。
度重なるエステラの瑞希への忠告や心配する態度は何かあると思ったし、瑞希が幽霊が寒いと言っていたところに同調して手が寒くなっていた流れを読んで瑞希も同じ力があるんではないかと勘繰っていたので微妙だった。
『春を嫌いになった理由』が最後一緒に仕事をした仲間から超能力者としていじられてなのが薄い。
個人的に小学四年生の夏の方が印象的なので現在の季節も夏にして『夏を好きになった理由』で瑞希が自分の気づかなかった力に気づいたからとかの方が温かい気持ちになるかなと思った。
⚪登場人物
・秋川瑞希
26歳。就職浪人四年目。母は織江の姉の静江。
・名倉織江
38歳。瑞希の叔母。テレビ太陽のプロデューサー。
・マリア・エステーラ
超能力者。
・小野寺
及第点。ディレクター。
・堀内
及第点。運転手兼照明。
・野崎
肥満。カメラ担当。
・品川
ムサイ。ヴィジュアル・エンジニア。
・中森
小柄だがタフそうな女の子。アシスタント・ディレクター。
・古正剛(ゴウツンガン)
先々代村長の孫で、瓦が頭に当たって死んだ男の息子。
・林守敬(リンソウチン)
21歳。19歳の妹玉娟(ウージェン)と18歳の弟楽平(ロウピン)がいる。さらに下に玉嵐(ウーラン)、軍(ズン)がいる。
・顧少秋(グウソウェ)
正剛の手引きで最初に日本に渡った守敬の従兄。
・蘇(スウ)夫妻、蘇大容(ダオロン)、蘇斉金(チージン)
守敬と玉娟が暮らすアパートの夫婦。
・中島賀世子
瑞希が小学四年生だった時のクラスメイト。
・弘美、一恵、優子
・小田
代々木署刑事。
・ノブ、カズ、シロー
怒りっぽいのはシロー。松浪組の恩田。
・フリーアナウンサーの津山大二郎、女優の西田千尋、元警視庁刑事の太田信明、ジャーナリストの湯川春美、小説家の石野勝男、元監察医の平原雅之、情報担当アナウンサーの川田友美
・ハルさん、トモさん
大工。
・久保友則(阿部友則)
28歳。市原稔という弟が行方を探している。児童養護施設で育つ。
・岩本邦彦
友則と同じ児童養護施設で育つ。美紀子という妻がいる。