誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青春とは、こんなにも眩しく、切ないものだったのか。
青春小説は、私の好きなジャンルのひとつです。
若者が何か一つのことに夢中になり、汗を流しながらひたむきに努力する姿。
それほど美しいものはないと、私は思っています。
けれども、そんな時間はほんの一瞬。
30代、40代になると、体力も気力も、そして自由に使える時間さえ、どんどん減っていきます。
だからこそ、学生のうちに夢中になれるものを見つけ、全力で打ち込めた人は、本当に幸せなのだと思います。
…自分がそれをしてこなかったぶん、余計にそう思ってしまうんですよね。
この小説は、剣道に打ち込む高校生の女子ふたり――香織と早苗を描いた青春小説 -
Posted by ブクログ
時系列が異なる複数の視点から最終的に1つに繋がる物語。登場人物が多く女性の登場人物ばかりということもあり、章を跨ぐ度にどんな人物かを読み進めながら補完していく読みづらさがあった。
軽快な会話と強さを持つ登場人物を中心に物語が進んでいくため、シリアスな場面もそう感じさせずに楽しめる良さがあったが、作中で頻出する「ドミナン事件」の詳細が描かれず、それは「ボーダレス」という前作を読んでいないとわからないことが一切触れられない点は告知の仕方も悪ければ補足もないことが残念だった。
家族、兄弟の在り方を加藤姉妹を中心に描かれ、軽快なテンポで読み進められる点はプラスで、結末の結び方次第では個人的に良作の可 -
Posted by ブクログ
うーん……
作品において、その話が好きになるかどうかはいかにメインキャラクターに感情移入できるか、好きになれるかだと個人的に思っている。
その視点でいうと、こちらの作品はそのどちらの琴線にも触れなかった。
メインの男はどことなくパッとせず、平凡。
後半になるとかっこいい場面もあるのだが、一体どこにそんな包容力があったのかと疑問に思ってしまうほどだ。
ヒロインはというと、不思議ちゃんのサイコパスで、てんで理解できるキャラクターではない。
この話のメインは、犯罪を犯してしまった人たちの社会復帰がいかに大変か……ということで、自分もそのピースにハマっているのかと……と思うが、別にみちひことか、しお -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際の世界でも未だ完全解決をしていない拉致問題に取り組んだ今作品。
前半から中盤まではそれぞれのパートが全く繋がらず、登場人物がどんどん増えていくので誰が味方で誰が黒幕なのか分からない。
後半一気に全てのシーンが1つに繋がり、拉致問題に巻き込まれた女子高生とその家族・恋人の悲哀が描かれたところは一気に引き込まれた。
当初は敵が多かった玲子も大事な人を亡くしつつも徐々に味方が増えてきているように思う。何より天敵であった日下が玲子の上司となり、味方になってくれそうな雰囲気をもたせているのが良いと思う。
それと最初は敵かと思っていた検事:武見と玲子の関係が深まっていきそうな気配もあり続編が非常に気に