誉田哲也のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】帰省/贖罪の地/天使のレシート/あなたの本/見守ることしかできなくて/最後の街/交番勤務の宇宙人/「新装版 特別収録掌編」買わなかった男/待っていた女/あの日、そして今日/お名前は?/選挙公約
表題作含む7編に、あらたに5つの作品を加えた新装版。
「帰省」 DV相手を死なせたのではと怯えつつ帰省する幹子は姉を疑い始める。
「贖罪の地」 SF的。原始的生活を送っているようだが、傍には文明の影が。
「天使のレシート」 超越的存在に対する皮肉。
「あなたの本」 自分の来し方が書かれている本を見つけ、運命はすでに決定しているかのように感じた男は、それに抗う。
「見守ることしかできなくて」 -
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警視庁捜査1課姫川班が再結成に向けて動き出す。
『女の敵』
殉職した大塚と出会った事件。
被害者女性に優しくよりそう、大塚…
大塚の葬儀に参列した被害者女性…
大塚の優しさ、を感じる…
『ストロベリーナイト』でしか知らない、大塚。
なのに、大塚の存在は忘れられない。
姫川が大塚を決して忘れず、事あるごとに、大塚のことを意識するからだろう。
『夢の中』『闇の色』が、衝撃的。
あまりにも切ない…
こんな子どもたちは本当に居るのだろう。
どうにかして早く発見できないものだろうか…
峯岡重樹がかわいそうでならない…
彼の人生はなんだったのか…
まともな生活もできず、まともな教育も受けられず。 -
Posted by ブクログ
誉田哲也は姫川玲子シリーズしか読んだこと無かったけど、これはだいぶぶっ飛んでたな……。
非現実的、仮想現実の話はあまり読まないから新鮮で面白かった。
まず2003年のインターネット黎明期に書かれた本っていうのがすごい。当時読んでたら携帯を触るのすら怖くなってると思うしそれくらいの臨場感があった。
主人公の可奈子が段々逞しくなっていくのもグッとくる。誉田哲也の強い女シリーズの原点とも言える作品なのかな?
自分が誰かに人格を乗っ取られたら、いち早く気づくのは誰なのか。友達は気づいてくれるのかな。そもそも自分って言語化するとしたらどういう人間なんだろう……と自省したくなる! -
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ネタバレさすがの誉田哲也のリーダビリティ、最初から最後までワクワクドキドキでページを捲らせられ、終始楽しく読み進められた。
登場人物たちのキャラ造詣も好感度あり。
終盤、盲目の少女が暴漢を制圧する様も、イイ感じ。
ただ・・・終始楽しく読み進められたのにも関わらず、心に残る作品ではなかった。何故だろう?
エピロード的なエピソードが冗長だったから?
敵の動機に白けたから?
誉田作品には珍しい読後感。
★3つ、6ポイント半
2022.11.09.新
※「数年前に東京で起きた事件がね・・・」というくだり、姫川シリーズドラマ化以前からの誉田哲也ファンとしては、かなりのニヤニヤポイントだった♫
嬉し -
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Posted by ブクログ
母から借りた本
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目立たない女子高生が小説を隠れてこっそり書いていることを偶然知り、彼女に興味を惹かれる同級生
武闘家の父を持つ、7年前に事故で失明した妹とそんな彼女を支える姉
音大入試に失敗し、実家の喫茶店を手伝う姉と姉に反発する妹
年上の魅惑的な女性に想いを寄せる深窓の令嬢
4つの話がランダムに描かれている
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この4つの話がどこでどう繋がるのかなぁ
もしかして、失明している妹と姉が森の中を暴漢から逃げている話は女子高生が書いてる小説なのかな?と思ったり
ラストではかなり力技で一つにまとめた感が…
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んなアホな〜と言いたくなる展開だったけど、かの有名なストロベリーナイト事件の話題が出た