【感想・ネタバレ】あなたの本 新装版のレビュー

あらすじ

父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが、なに一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。先のページをめくるか否か、悩みぬいた男の決断は――。人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの物語に加え、あらたに五つの掌篇を収録。〈解説〉瀬木広哉

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

12のお話が入った短編集です。
表題作の「あなたの本」のあらすじを見て、読み始めました。ラストがどうなるのか!ぜひ読んでみてください。

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

著者らしさを残しつつ、新しい一面も、挑戦的な部分も読ませてくれた短編集。SF色強め。
東と夏美の名前にニヤリ。

0
2025年09月12日

Posted by ブクログ

短編集
とにかくユーモア
ちょっと悲しかったり、だけど
え、ん?そう、なんですね(←誉田風言い回し)
ってなる

お気に入りは「交番勤務の宇宙人」
バツにすると出ちゃうからね

#誉田哲也
#あなたの本

0
2025年02月26日

Posted by ブクログ

短編集でしたが、まぁ色んなジャンル書けちゃうんですね!最後の特別収録もあの短さで、おー!と思わせる、凄い

0
2023年04月02日

Posted by ブクログ

なかなか不思議な感じの短編集で面白かった。
前もってあらすじとか読まないタチなので長編かと思ったら他の作品との関連もない短編集でちょいとズッコケた。で、短編の中から「あなたの本」を見つけろという意味でのタイトルなのかなと思ってたらしっかりと表題も短編としてあってまあまあズッコケた(−_−;)
でも勝手にあなたの本を見つけてしまったよ。『見守ることしかできなくて』と『交番勤務の宇宙人』がお気に入り。30ページほどの作品でも心を揺さぶられるなんて今更ながらに言葉の魔力を再確認させてもらいました。

0
2022年11月01日

Posted by ブクログ

警察以外を題材にしても、吸い込まれるように読めますね。
あなたの本には最後だけ判断を誤った自分のストーリーが書かれています。

0
2022年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり前に、ジウシリーズが好きで読んでたから、全然違った感じのこの本はある意味新鮮だった。

最後にはっとさせる感じの、「あなたの本」や「見守ることしかできなくて」が好き。

「交番勤務の宇宙人」の腕でバツ印を出したら強烈なビームがでてしまうから取り締まりが出来ない…って話はほのぼの過ぎて正月ぼけの今にちょうど良かった。

0
2025年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話も大分捻りがあって面白い。
「帰省」は、比較的王道?と思ったけど、読み返すと主人公の何も考えていない感じと、今起こっている事件がなんだかチグハグなような噛み合っているような、不思議な感じ。
「贖罪の地」も面白い。なんの話かふわっとしたまま読むと、最後になるほど、と。男の表現がユニーク。
「天使のレシート」も、途中までは甘酸っぱい初恋物語なのに、天使の一大決心が原因で、兄が妹のケガのトリガーかと思うと、最後はいたたまれない。
「あなたの本」は、今まで本に振り回さられ、クスリと笑える話だったのが最後の1文でズドンと落とされた。
「見守ることしかできなくて」は途中の違和感が、最後につながって、あ、そういうことか、と。
「最後の街」は、主人公の気持ちが、この世の果てに吸い込まれていく変化が面白い。その結果もよくできている。
「交番勤務の宇宙人」はとてもユーモラス。この短い中によくこんなエピソードを盛り込めたなあと。
でも、実は後半の短編の方が短くて密度が濃い。特に「買わなかったおとこ」「待っていた女」と「あの日、そして今日」はハッとさせられるというよりも、行間を考えさせられて面白い。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

様々な世界観を楽しめる短編集。
SFだったり、ミステリーだったり、皮肉だったり
それぞれ短い中でもオチがあるので、一冊でいくつもの本を読破したような気持ちでした

0
2023年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】帰省/贖罪の地/天使のレシート/あなたの本/見守ることしかできなくて/最後の街/交番勤務の宇宙人/「新装版 特別収録掌編」買わなかった男/待っていた女/あの日、そして今日/お名前は?/選挙公約

表題作含む7編に、あらたに5つの作品を加えた新装版。
「帰省」 DV相手を死なせたのではと怯えつつ帰省する幹子は姉を疑い始める。
「贖罪の地」 SF的。原始的生活を送っているようだが、傍には文明の影が。
「天使のレシート」 超越的存在に対する皮肉。
「あなたの本」 自分の来し方が書かれている本を見つけ、運命はすでに決定しているかのように感じた男は、それに抗う。
「見守ることしかできなくて」 スケート選手として厳しい練習を重ねる少女に恋をした少年は、彼女を遠くから見守る。
「最後の街」 ミュージシャンが辿り着いた「この世の果て」とは。
「交番勤務の宇宙人」 ウルトラマンをモチーフにしたコメディタッチの物語。
「買わなかった男」と「待っていた女」はワンセット。特別なギターを巡る話。
「あの日、そして今日」 すれ違う男女の一コマ。朝日新聞社主宰「オーサー・ビジット」の講義での例題用掌編ということだが、流石だ。
「お名前は?」 サラリーマンの落とし穴。これも上記例題用とのこと。中高生対象だからか、ちょっと人生訓が入っている。
「選挙公約」 風刺コメディ。

0
2023年01月07日

Posted by ブクログ

誉田哲也さん短編集。タイトルに惹かれて購入。
自分の未来が書かれてる本、めちゃくちゃ怖いなと思った。。私だったら隠しつつも1、2ヶ月先くらいのやつを見ちゃう気がする笑
個人的に好きだったのは、「見守ることしかできなくて」と「最後の街」。
前者はホッコリ&切ない、後者はアメリカの映画を彷彿とさせるような世界観が好きだった。
最後のおまけの話には『疾風ガール』の柏木夏美も登場し、ファンとしては胸熱でした!

0
2022年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の大好きな作家、誉田哲也の新刊、早速読みました。
珍しく短編集です。久々の新刊ですが「おや!これ誉田作品」という印象。
確かにグロイ作品、青春物、超能力など多彩ではありますが、
いつもと違う印象。ストロベリーナイトやジウなどのグロイイメージが強い?
期待しているからかもしれませんが・・・
7編の内、個人的にはタイトルの「あなたの本」が一番面白かったかな。
全体的には期待ハズレの印象でも、疾風ガールやジウから登場させるなど
ん~ファンにとってはうれしい(すみませんネタバレですね)

0
2022年09月10日

Posted by ブクログ

誉田哲也『あなたの本 新装版』中公文庫。

新装版ということで、様々なジャンルの7編に加えて、新たに5編の掌篇を収録。

サスペンス、ミステリー、SF、ホラー、青春小説などが渾然一体になったような感じの短編集。旧版に収録された7編では『帰省』と表題作の『あなたの本』、『最後の街』がまあまあ面白く、あとは平凡な作品だった。新たに追加の5編は悪いが、壊滅だった。

ジウや姫川シリーズの面白さを知っているだけに辛口評価になってしまうのかも知れない。

『帰省』。イヤミスのような後味の悪い短編。祖母の暮らす家に帰省中の姉妹が明らかにする過去と現在抱えている問題。やがて……旧版を読んだ時にはこのレベルでも本作の中ではまあまあの面白さだった。★★★★

『贖罪の地』。結果的にはSFなのだが、内容が理解し難い。恐らく破滅した未来からタイムマシンに乗って過去に来た人類が未来を変えようとするストーリーなのではないかと。★★

『天使のレシート』。ある使命を帯びて、コンビニの店員に姿を変えた天使と少年の物語。青春SFと言って良いだろうか。★★★

『あなたの本』。似たような短編で和田誠の『おさる日記』という作品があったのを思い出す。主人公が父の書斎で見付けた『あなたの本』と題された本を開くと自分の誕生から現在、未来までも書かれていた。しかし、この本に未来の運命までを頼る訳にはいかないと先を読むのを止めた主人公……★★★★

『見守ることしかできなくて』。片思いの青春恋愛小説かと思いながら読み進めば、そういうオチかと驚く。★★★

『最後の街』。絶頂を極めたミュージシャンの男が立ち寄った『最後の街』。男は『この世の果て』を見に行くのだと言う。『この世の果て』にあったのは……SFのような伝奇小説のような。雰囲気が非常に良い。★★★★

『交番勤務の宇宙人』。交番勤務の宇宙人の正体は……ユーモラスなSFという訳だが、筒井康隆のような振り切り感は無い。★★

ここからが新たに収録された5編。

『買わなかった男』。高額のギターを買わない男の話。なんだかな。★★

『待っていた女』。今度はギターを買う男の話。一応、『買わなかった男』と対になっているようだ。でも、なんだかな。★★

『あの日、そして今日』。僅か数行で書かれた話。感想の書きようもなく。★

『お名前は?』。駄洒落のようなウサギと亀。は?★

『選挙公約』。もはや本当に誉田哲也の作品かと思うような短編。★

本体価格660円
★★★

0
2022年08月30日

「小説」ランキング