誉田哲也のレビュー一覧
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誉田哲也『Qrosの女』光文社文庫。
新米芸能記者の矢口慶太が謎のCM美女の正体を追うというエンターテイメント・ミステリー。
週刊誌のスクープの現場が舞台ということで、矢鱈とごちゃごちゃしている。しかし、問題のCM美女の正体はあっさりと明らかになり、少し拍子抜けする。が、この後ひょんなことからCMに登場することになった『Qrosの女』こと市瀬真澄の物語が展開していく。
姫川玲子シリーズやジウ・サーガに比べると、まあまあかな。
ファストファッションの人気ブランド『Qros』のCMで人気俳優・藤井涼介と共演し注目を集める謎の美女は、名前もプロフィールも不明で、ネット上には様々な情報が飛び交っていた。
矢口慶太が先輩と藤井涼介の自宅を張り込んでいるとそこに『Qrosの女』が姿を見せる。
本体価格760円
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Posted by ブクログ
あとがきで見ると2003年のホラーサスペンス大賞で特別賞を受賞したとか。既に20年近く経つのに、今時の内容とも言える。
ホラーというように、決して楽しく明るい内容では無い。出てくる登場人物達の誰一人にも共感できなかった。主人公の可奈子はウジウジとした性格だし、その母親の和泉は思っても行動に出ない、父親は家庭を放置しっぱなし。従姉妹の雪乃は援交で暮らしている。
そんな生活が無料携帯の連鎖で闇に引き込まれて行く過程が怖い。次々と起きるおぞましい殺人事件。可奈子も渦中に放り込まれる。この状況からの脱出が激しい。こんな方法でと思ってしまう。一緒に巻き込まれた雪乃の解決方法は、もっと?
登場人物達で、その後の足取りが不明な人達が何人もいるし、雪乃の一生はどうなるかなど幾つもの疑問を抱えつつ最後まで辿り着いたという感じでしょうか。皆さんの評価が2点台というところに現れているかも知れない。 -
Posted by ブクログ
SATに行った伊崎がメイン。タイトルもよく見ると「特殊急襲部隊」となっていた。途中で挟み込まれる戦後の混乱期のヒロポン村の話しがエロ・グロで簡単に人殺しが行われてゆく。凄惨な場面を読むのに苦労する。何度も挟み込まれて、何処へ向かって行くのかと思ったら最後に繋がった。また、誘拐された少女が強姦される場面もあり、前作の少女かと思ったら新たな事件だった。これも最後に悲惨な形で結末を迎える。時代も場面も頻繁に変わるので苦労する。
SATの伊崎は昇格して上野の交通課に行くが、何故かジウの事件に巻き込まれて行く。もう、相手を見つけて殺すという殺人マシーンになりつつある。殺し殺されつつの闘いの後に伊崎は何処へ向かうのだろうか?
どんどん表現・内容が過激になる作品だが、最後はどうなるのだろうかと次が早く読みたくなる。 -
Posted by ブクログ
いつでもどんな時でもテレビをつけたら、必ず何かしら放送している刑事ドラマ。いつからテレビは医者と警察とクイズだらけになったのか。
ま、どのジャンルも好きだというのが困ったものです。自分みたいな趣味嗜好を持つ視聴者のために作られているのでしょう。
そんな多くの刑事ドラマの監修を引き受けている「チーム五社」の方々に、誉田哲也がインタビューすると言った一冊です。
フィクションをノンフィクションに近づけるために口は出すけど、フィクションとしての魅力を減らすことはしたくないです、という姿勢なのがありがたい。
「〜警察」といった輩が増えて来たように感じる昨今。もちろん、誤情報はいけないですが、余白やあそびの部分にまで目を光らせてしまうのは、魅力を台無しにしてしまうと思うんですよ、エンターテイメントとしての。面白くするための嘘なら、許容できる範囲じゃないの?と思うことが多い人間です。
かつて、女優の杉本彩さんが、性行為の際に演技をするのは嘘ではなくて、関係を円滑にするための演出だ、というようなことを仰っていました。そういうものを受け入れる人間としての余裕を持っていたい。
下手か上手かは置いといて。置いといて、です。
置いといて、ですよ。
一番気になったのは、巻末のトリカブト殺人事件についてポロリと漏らした部分かなぁ。保険金殺人で、殺害方法にトリカブトの毒を使った事件です。トリカブト毒とフグ毒の拮抗作用を利用したあれです。「ゴールデンカムイ」でも、それをネタにした刺青の囚人がいましたね。
そう発表されているけど、実はね……みたいなことを言っているんですよ。これは気になる。公式発表とは違う事実が存在している(かもしれない)というのは、大いに唆られます。なんちゅうことをさらりと言ってくれるのか。
この本には書けなかったことも、いずれ誉田哲也作品に生かされるのかも、と考えると大いに期待してしまいます。
警察、刑事ドラマというと「あぶない刑事」が最初の出会いかなぁ。懐かしい。今では受け入れられないかもしれないけど、ああいうテイストいいですよね。
アクションに振るか、ミステリーに振るか、ですね。最近はミステリーに振るのが強いから、監修の仕事が重要になるのでしょう。