誉田哲也のレビュー一覧
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いつでもどんな時でもテレビをつけたら、必ず何かしら放送している刑事ドラマ。いつからテレビは医者と警察とクイズだらけになったのか。
ま、どのジャンルも好きだというのが困ったものです。自分みたいな趣味嗜好を持つ視聴者のために作られているのでしょう。
そんな多くの刑事ドラマの監修を引き受けている「チーム五社」の方々に、誉田哲也がインタビューすると言った一冊です。
フィクションをノンフィクションに近づけるために口は出すけど、フィクションとしての魅力を減らすことはしたくないです、という姿勢なのがありがたい。
「〜警察」といった輩が増えて来たように感じる昨今。もちろん、誤情報はいけないですが、余白やあ -
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四組の人間関係があります。
一つ目は高校の同級生の森奈緒と、小説を書いている片山希莉。足立紗子と恋人のアンディ。
二組目は格闘家の父親、八辻孝蔵とその娘の姉妹芭留と圭。圭は10歳の時に視力を失い目が見えません。
三組目は家族で喫茶店「カフェ・ドミナン」を経営する市原家の父静男、母緑梨、長女の琴音、次女の叶音。
琴音は元音大志望でピアノをあきらめ、叶音はギターをやっています。
四組目は読書好きのお嬢様とその憧れの正体不明の女性。
その四つの話が交互に語られていきますが、やがて一つの話になります。
事件はまず、八辻孝蔵が何者かに襲われ芭留と圭が逃げ出すところから始まり、二人を偶然通りか -
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初めての誉田哲也さん作品。
ホラーサスペンス読んだのも初めてで、いろいろ衝撃でした。
実写化されるならR指定入るくらい残酷&グロテスクな描写ばかりでしたが、言葉の表現力だけでこれだけの恐怖を伝えられる誉田さんすごい!
作品全体としてはネット社会に潜む悪意を現実世界と仮想世界で表現していて、ネット社会に疎い人・苦手意識がある人でもイメージしやすいと思います。
ただ、数々の殺人事件がほんと、惨劇すぎる…
個人的には主人公が雪乃と翔也だったらこの物語好きだったかも。
本作の主人公:可奈子も色々な経験を経て強くなっていくんだけど、所々に恵まれた環境で育った甘さや自分1番な感情や行動が目立っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ*親友の自殺は自分のせい。悲しみに暮れる可奈子の携帯が着信した。悪意に満ちた声が言う、「お前が殺したんだよ」と―。すべての始まりは、誰かを勧誘すれば無料となるプロバイダ「2mb.net」。登録した高校生たちに襲いかかる殺人の連鎖。仮想現実を支配する「極限の悪意」を相手に、生き残りをかけた壮絶な戦いが始まった!*
巧いなあ!さすがは誉田哲也氏。
恋と友情と家族愛とホラーとサスペンスと・・・と、とにかくこれでもか!と色んな要素がぎっしり詰まっています。
主人公が高校生だからか、熱量が高過ぎてやや突っ走り感がありますが、とにかく最後まで疾走感に溢れていて、一気に読ませます。面白いです。