【感想・ネタバレ】Qros(キュロス)の女のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

芸能事務所スマッシング・カンパニーに勤務する、極々普通の女の子 市瀬真澄
彼女は、タレントでもモデルでも無い、ましてや有名になる事すら望んでいない。
そんな内勤の彼女が、スポット的に所属タレントの撮影現場にマネージャーとして(人手不足による兼務)に同行してしまったが為に・・・
あれよあれよという間に...続きを読む、ファストファッションブランド『Qros(キュロス)』の最新CMに出演してしまい、運良く(本人にとっては運悪く)好評を博し、謎の『Qrosの女』として、テレビや週刊誌で取り沙汰される様になってしまう。
更に、ネットでは、プライベートを晒され、誹謗中傷とも取れる書き込みも増え始め、真澄は外出も躊躇われる程の精神的苦痛を受ける。
当初、取材対象としての興味で調べ始めた芸能記者、栗山孝治は真澄を助けるはめになっていくのだか・・・

この物語は、人間が人間に興味を持つという本能に根ざし、知りたいという強い欲望と知られたいという自己顕示欲、承認欲求への飢餓を登場人物を通して、自画像の如く見せてくれているのでは無いかと思います。(解説より引用)

どんな物語を書いてもページ・ターナーとして、リーダビリティを遺憾無く発揮する誉田哲也氏。

誉田哲也氏の作品は、毎回楽しく読ませて貰います。(楽しく読ませられている?)

今回も時系列を並べ替えたり、視点人物を変えながらその人物像をあぶり出し、矢口(栗山の後輩記者)、保子(矢口の彼女?)志穂(栗山の妹)をコミック・リリーフとして要所、要所に配置して飽きのこない良作に仕立てあげてくださいました。

最後に昨今のネット社会の弊害でもある、誹謗中傷や無責任な書き込みによる精神的な暴力について、自身を鑑み、考えさせてくれる作品だと思います。

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Posted by ブクログ 2022年10月12日

作風がそれぞれの登場人物の視点で書かれており、何となく湊かなえを思い出した。
スピード感もあり楽しく読めた。
栗山と志穂と真澄のやり取りも楽しそうで良かったが、最終章が印象的で読み応えを感じた。

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Posted by ブクログ 2023年04月14日

誉田哲也という作家さんが気になる確定となった。
武士道シリーズにゾッコンの私、こんな作品もあるんだと!次は何!?とワクワク

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Posted by ブクログ 2022年08月18日

誉田哲也シリーズにしては、グロいシーンがほとんどなく、ライトなミステリーとして読むこと出来ました。ドラマにしてほしいです。

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