あらすじ
ファストファッションの人気ブランド「Qros」のCMで人気俳優・藤井涼介と共演し注目を集める美女。だが、名前も一切のプロフィールも不明で、ネット上には様々な情報が飛び交っていた。藤井の自宅を張り込む新米芸能記者・矢口慶太の前に、突然その謎の美女が現われて――。虚々実々の駆け引き渦巻く芸能界とスクープの現場をリアルに描く痛快エンタテインメント!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドラマで見て、原作あるんだーと読んでみた。
ドラマではどうしてあんなにキュロスの女で騒ぐの?と思ってたけど、本だとそこまでの流れも納得。
この作者さんの言い回しとか、章の最後の独り言とか好きなんだよね。
週刊誌記者の世界はすごかったけど、なんだか憎めない栗山兄妹がカッコよかった!
Posted by ブクログ
さすが誉田作品。最後の最後の最後は、こうなるのねー。相変わらず、章ごとに入れ替わるそれぞれの視点を、読む側が積み重ねて輪郭がくっきりしてく感じが、たまらなく好き
Posted by ブクログ
芸能事務所スマッシング・カンパニーに勤務する、極々普通の女の子 市瀬真澄
彼女は、タレントでもモデルでも無い、ましてや有名になる事すら望んでいない。
そんな内勤の彼女が、スポット的に所属タレントの撮影現場にマネージャーとして(人手不足による兼務)に同行してしまったが為に・・・
あれよあれよという間に、ファストファッションブランド『Qros(キュロス)』の最新CMに出演してしまい、運良く(本人にとっては運悪く)好評を博し、謎の『Qrosの女』として、テレビや週刊誌で取り沙汰される様になってしまう。
更に、ネットでは、プライベートを晒され、誹謗中傷とも取れる書き込みも増え始め、真澄は外出も躊躇われる程の精神的苦痛を受ける。
当初、取材対象としての興味で調べ始めた芸能記者、栗山孝治は真澄を助けるはめになっていくのだか・・・
この物語は、人間が人間に興味を持つという本能に根ざし、知りたいという強い欲望と知られたいという自己顕示欲、承認欲求への飢餓を登場人物を通して、自画像の如く見せてくれているのでは無いかと思います。(解説より引用)
どんな物語を書いてもページ・ターナーとして、リーダビリティを遺憾無く発揮する誉田哲也氏。
誉田哲也氏の作品は、毎回楽しく読ませて貰います。(楽しく読ませられている?)
今回も時系列を並べ替えたり、視点人物を変えながらその人物像をあぶり出し、矢口(栗山の後輩記者)、保子(矢口の彼女?)志穂(栗山の妹)をコミック・リリーフとして要所、要所に配置して飽きのこない良作に仕立てあげてくださいました。
最後に昨今のネット社会の弊害でもある、誹謗中傷や無責任な書き込みによる精神的な暴力について、自身を鑑み、考えさせてくれる作品だと思います。
Posted by ブクログ
作風がそれぞれの登場人物の視点で書かれており、何となく湊かなえを思い出した。
スピード感もあり楽しく読めた。
栗山と志穂と真澄のやり取りも楽しそうで良かったが、最終章が印象的で読み応えを感じた。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんでした。前半部分のバタバタした感じが断念しそうになったけど、後半からの展開は面白く読めました。いろいろ人の視点で書かれていて、その人の気持ちも分かって楽しめました。
芸能界って大変な世界だなと思いました。
Posted by ブクログ
積ん読の渦の中から出てきた本(笑)なんかテレビドラマ化されるらしい。
読んでしまおうと手にとった
少し分厚かったが(笑)
登場人物それぞれの視点からのストーリー展開はなかなか面白くスピード感もあり、すんなり読み進められた。
栗山の妹、矢口の彼女ももっと知りたくなったけど。
最後、やられた感満載(笑)キュロスの女はおかまちゃんでしたに落ちついたところはなんとも痛快。
この作者の本は始めて
グロじゃないやつがあればまた手にとるかな
Posted by ブクログ
誉田哲也『Qrosの女』光文社文庫。
新米芸能記者の矢口慶太が謎のCM美女の正体を追うというエンターテイメント・ミステリー。
週刊誌のスクープの現場が舞台ということで、矢鱈とごちゃごちゃしている。しかし、問題のCM美女の正体はあっさりと明らかになり、少し拍子抜けする。が、この後ひょんなことからCMに登場することになった『Qrosの女』こと市瀬真澄の物語が展開していく。
姫川玲子シリーズやジウ・サーガに比べると、まあまあかな。
ファストファッションの人気ブランド『Qros』のCMで人気俳優・藤井涼介と共演し注目を集める謎の美女は、名前もプロフィールも不明で、ネット上には様々な情報が飛び交っていた。
矢口慶太が先輩と藤井涼介の自宅を張り込んでいるとそこに『Qrosの女』が姿を見せる。
本体価格760円
★★★