斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    恋愛からSF,ミステリーまで幅広く書き分ける作者の短編集。独立しているもののテーマとしては「伝える」ことが挙げられるかもしれない。一番評価が高いのは「妹の夫」だろうか。SFとしてよくあるタイムスリップものを題材にどうやったら妻を殺した犯人を遠く離れた地上に伝えられるか、というのが主題。個人的には、それは・・・という思いもしたが確かに面白い。一番だったのは「ワイズガイによろしく」ギャングの世界を舞台にジュークボックスから聞こえる謎の人物に助けられていく、という話。こういった系統が斜線堂さんは得意なのではなかろうか、どうでしょう。

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    2025年01月04日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    天使が降臨した世界で、探偵の青岸焦が起こるはずのない連続殺人に遭遇する、という特殊設定ミステリ
    事件の解決が容易になった世界において探偵の存在意義は何処にあるのかに囚われながらも推理をする青岸がかっこよかった

    犯人の動機から事件の終わり方まで、コナンのあの事件を思い出したよね

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    2025年01月02日
  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川さんの話が好きだなー。
    「脱出」がテーマだから、ゴリゴリのトリックものが多いのかと思いきや、舞台がそれぞれ全部違ってて面白かった。

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    2024年12月18日
  • 小説集 Twitter終了

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    Twitterなき世界の短編アンソロジー。私はTwitterと共に沈む予定でここから動くつもりないんやけど、終わってしまった先で生きる色んな世界線が見れて楽しかった。斜線堂さんのTwitter探偵と助手の話が好きやったな。Twitterが終わってしまいリアルの世界で助手を探す話。

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    2024年12月11日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ミステリーの幅は広いのかな?ごりごりの殺人トリック謎…みたいなものではなかったです。短編集というのもあって全体的な印象は軽め。暗くて重いミステリー小説を読んた後に読むとさっぱりお口直ししてくれるような本だと思いました。

    ラストの物語 ゴールデンレコードの玖水が魅力的。The日本の漫画オタクww早口で話してる姿が容易に想像出来るし、ちょいウザいwwだがそこがいいw玖水が探偵の物語待ってます!

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    2024年12月05日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家」新川帆立



    「大代行時代」結城真一郎
    最近の話題で面白い。さすが『#真相をお話しします』の作者。


    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
    すごくいたたまれない気持ちだった。近年になって受け入れられつつあるとはいえ、田舎の閉じられた世界でなんの支援にも繋がっていない10代の子ども。



    「供米」米澤穂信
    近代文学界の当事者であろう主人公とその友人と。美しいラストだった。感動した。(文ストの横溝正史を重ねました)


    「ハングマンー雛鵜ー」中山七里
    シリーズもののひとつのよう。復讐代行。


    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
    コテコテの時刻表ミステリ読みたくなった。それにプロットを考える作家さんの思考回路ってこんなかんじなんだって大御所作家の指南を読んでいて思いました。



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    2024年11月24日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    設定や世界観が面白い、というか魅力的でした。キャラクターも素敵。青岸が主人公のギャルゲーかよ、と思ったけど笑。
    なんというか分かりやすく死にそうな、悪くて、同じような人たちが死ぬ。特に気になることや思い入れがないまま死んでいき、トリックも特殊設定から分かりやすかったのでハラハラやショックな展開、ひっくり返される展開はなかったけれど、最後まで通して読むとテーマ的にはそれで合っているかもしれない。
    例えば大槻君が死んで、血塗れのコックコートだけが出てきてそこも含めて推理するとかだったらまた彼の思いや行動の真摯さも感じ方が変わってきたかも知れないけれど…それだと伝えたいテーマの意味がブレるから。天使のルールから外れて好き勝手する奴らが裁きを受けないのは何なんだよ、この世界は何がしたいんだよって打ちのめされた人達が抗う話な訳だから、これで良いんだと思う。

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    2024年11月23日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ネタバレ

    短編集。

    『妹の夫』は、宇宙に旅立った男の妻が殺され、犯人について懸命に伝えようとするが、翻訳機が壊れてしまって…というやきもきする話である。地球で男の通信を受けるドニという職員が優秀で、言葉が通じなくとも表情や仕草からこうまで推測できるのかと目を見張った。しかし、全てが上手く行く訳ではない。無事、妻を殺した奴について伝わるのか最後までどきどきだった。しかし、なぜ妻は殺されてしまったのだろうか、気になる。

    『ゴールデンレコード…(以下略)』は、地球外生命体に人類を伝えるための写真を選考する委員会である。設定が面白い。こういうのは利害関係で雁字搦めな大人より、子どもが選んだ方が良いかもね。各人が、自分の写真を選んで欲しくて頑張って説明するが、その思惑をオタクの玖水が次々と暴いていってしまうところが小気味良い。いや、決して玖水は好きなキャラクターではないけども。ヌーディストビーチは、私ならアリだと思うが、裸に関するものはNGと結構厳しめである。結局、どんな写真が選考されたのだろう。

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    2024年11月14日
  • ミステリー小説集 脱出

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    織守きょうやさんの「名とりの森」が1番好きだったなぁ。
    斜線堂さんは、中世魔女が好きなのかな。別な短編でも魔女の話を読んだ気がする。
    阿津川さん、青春ものでした。

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    2024年11月10日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    感情や想いの価値はどれだけなのか。
    人間・人生の価値とはどれだけなのか。
    死に3億という価値があるならば生とはどれだけの価値なのか。

    中学生が愛するということの価値をどう表現するのか…
    なるほど、そう来たか。

    終わり方も良かったな〜。
    あの金額の意味はロマンティックなあれであって欲しいな。
    いやきっとそうだろう。

    この作品を読んで、人の色々な価値観みたいな物を考えました。
    はたして今の自分の価値は?(ビジネス書的な話ではなく)

    「私の人生は生まれた時から、きっと正解なんて用意されてなかったんだ。何を選んだって全て間違いだった。こんな絶望的な人生が、ここにある」

    何か考えさせられる一文でした。

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    2024年10月04日
  • 禁断の罠

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    名だたる作家さんたちの短編集。読みやすい。サクッとサラッと。斜線堂有紀の短編(所謂バカッターの話)が今まで読んだ著者の長編と雰囲気がずいぶん違い皮肉が効いててとっても良かった。

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    2024年09月29日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    ネタバレ

    一世を風靡した霊能力者の子規冴昼が失踪して3年。「雪を見てくる」そう言って出て行った相棒を待ち続ける要の元に、冴昼から3年ぶりに連絡が入る。指定の公衆電話から教えられた番号に電話をかけると見知らぬ場所に出た。行き着いた先は超能力者しかいない世界で、冴昼は殺人の容疑をかけられているのだという。冴昼を取り戻すため、要は事件を調べ始める…。
    冴昼が異世界転移者としてさまざまな世界を放浪することになってしまい、それを相棒の要が追いかけるという話。行く先で仕方なしに謎を解く。設定が突飛で面白いと思った。
    要の謎解きとともに2人の距離感も大きなポイントで結構好きな感じだった。要にとって冴昼という存在は唯一無二だと感じているのだけれど、冴昼は自分の代わりはいると感じている。お互いに執着しているのに微妙に通じ合えていない。
    また、2人のやっていることは人を騙す行為なんだけれど、金を騙し取ろうとかではなく、なんなら結果よかったと感じるところまでがすごい。

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    2024年09月10日
  • ミステリー小説集 脱出

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「屋上からの脱出」 阿津川 辰海
    「名とりの森」 織守 きょうや
    「鳥の密室」 斜線堂 有紀
    「罪喰の巫女」 空木 春宵
    「サマリア人の血潮」 井上 真偽

    「屋上からの脱出」中学の天文部仲間の結婚披露宴。招かれた一ノ瀬は、十年前の合宿のときに、ここにいる6人が屋上に閉じ込められた事件を思い出す。
    「名とりの森」小学生のタネチンは友だちのノキに名とりの森に誘われる。そこは立ち入り禁止で、夏至から十日の間に入ると、帰ってこられなくなるという言い伝えのある場所だった。
    「鳥の密室」魔女狩りの狂気。監禁されていた「魔女」が塔から消え失せる。
    「罪喰の巫女」罪人の罪を喰らうという巫女の噂。ミステリというよりホラー。
    「サマリア人の血潮」研究所内での逃走劇。何が起きているのかがなかなかわからない仕掛けになっている。

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    2024年08月03日
  • ミステリー小説集 脱出

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    脱出をテーマにした5つの短編集。始めの「屋上からの脱出」が1番この本の趣旨に合ってたよう。少しホラーも混じっていたし、作家さんの得意分野も楽しめた。

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    2024年08月02日
  • 禁断の罠

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    斜線堂さんは現代の病理を描くのが上手いなぁ。本人ですら本当の自分の姿を知り得ないこともある。米澤さんの作品はミステリーとしても読み応えがあり、淡々と続く語り口なのに人情にあふれ、感嘆。とても好きだった。

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    2024年07月28日
  • ミステリー小説集 脱出

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    短編集。
    私の思い描いていた「脱出」より、より広義な意味での脱出がテーマだったかな…。
    阿津川辰海さんの屋上に閉じ込められて…というのが最も私の思う脱出に近かったんだけれども、途中何だか策略が読めて、冷めてしまった感がある。
    もっとこう、皆が脱出に向けて一丸となってという話が読みたい。

    織守きょうやさんの森から出られなくなる話は好み。なぜか名前を思い出せなくなってしまうという設定と、真相は分からないがなぜ森が人を離してくれなかったのかその理由を面白く感じた。
    私にとって森は神秘的だが恐ろしい場所でもあるので、森に囚われるという話は結構ドンピシャだった。

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    2024年07月15日
  • ミステリー小説集 脱出

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    斜線堂有紀の「鳥の密室」は斜線堂らしい痛さを十分感じさせてくれ、インパクトの点からダントツで忘れられない。
    「屋上からの脱出」は定番の紐付きトリックではあるが、男女間恋愛の微妙な結末が面白い。
    織守きょうやの「名とりの森」のファンタジーミステリー感は、名前さえ忘れてしまう異世界からの脱出というテーマが面白い。最後の友達との邂逅は後味の良い結末だった。

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    2024年06月18日
  • ミステリー小説集 脱出

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    想像していたミステリーとは違ったけど、ジャンルが幅広くて、自分では絶対に選ばないジャンルを読むことができたので良かった。

    阿津川辰海「屋上からの脱出」★★★★★
    学園ものミステリー。
    自分の好きなミステリーで、やっぱり阿津川さんは面白かった。
    学校の真冬の屋上に閉じ込められるスリルもあり、最後の1行まで楽しめる。さすが阿津川さん。

    織守きょうや「名とりの森」★★★★★
    ジャンルはホラーなのかな?
    没入感が高く、ゾッとするセリフが上手い。何度も驚いた。普段読まないジャンルだけどすごく面白かった。

    斜線堂有紀「鳥の密室」★★☆☆☆
    魔女狩りの拷問の様子が辛かった。
    人が身体的に苦しんでいる様子を読むと苦痛に感じるので、自分には合わなかった。
    拷問以外のストーリーは良かった。

    空木春宵「罪喰の巫女」☆☆☆☆☆
    文体が苦手で難しくて頭に内容が全く入ってこなくて、途中で諦めることは滅多にしないんだけど、どうしても無理でした。ごめんなさい。

    井上真偽「サマリア人の血潮」★★☆☆☆
    ゾンビものが苦手なのもあるし、主導権を全て握られて勝手に進んでいく感じが合わなかった。
    記憶喪失が断片的に戻っていって真相が徐々にわかっていく所は面白かった。

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    2024年06月16日
  • ミステリー小説集 脱出

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    「屋上からの脱出」阿津川辰海
    「名とりの森」織守きょうや
    「罪喰の巫女」空木春宵
    「鳥の密室」斜線堂有紀
    「サマリア人の血潮」井上真偽

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    2024年06月15日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    辛いことに溢れた人生に一瞬で鮮やかになったような気がする話。嫌な人が沢山出てくるけど、その分いい人の優しさとか思いがひしひしと伝わった。

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    2024年06月15日