尾崎世界観のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クリープハイプ・尾崎世界観さんの、まさにエピソード・ゼロ。
何をやってもうまくいかなかった頃の物語を、五感フルマックスで、緻密に綴っている。
エッセイではないので全て事実というわけでないけれど、退廃的で強烈な出来事ばかり。
———あらすじ(公式より)———
「俺は、俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」
スーパーでアルバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びる夢を見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。
どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は……。
人気ロックバンド・クリー -
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Posted by ブクログ
今をときめくバンド"クリープハイプ"俺はずっと追っかけてきた。周りに「俺昔からこのバンド知ってたよ」って胸を張って言えるくらい…。
何かのインタビューやら、MCやらで知っていた話もあるけど、その裏側やその時の気持ちはここで初めて知った。
相変わらず素晴らしい感性で素晴らしい言葉を使っている。
それは小説だろうがクリープハイプの曲だろうが変わらない。
ここまで(少しフィクションも入っているらしい)自分を切り開いてヒラメのごとく他人に曝け出せることは実は勇気がいることで、他人の目を気にするあまり尖り散らす気持ちも分からなくないし、当時の曲からその気持ちが痛いほど伝わってきた。 -
Posted by ブクログ
私が想像していたミュージシャンの私生活というのは、とても怠惰でまったりと過ぎていき、ポツリポツリと曲作りなどをして日がな1日ゆったりと過ごしているのであろうと勝手に思い込んでいたが、それは全くの間違いだった!!
雑誌の取材に、ラジオやテレビの収録、移動してライブに次ぐライブ。
ライブの後にも取材の予定がパンパンに入っている。
そしてまた次ライブに向けてのリハ。
とても目まぐるしい毎日である。
嬉しかったのは、2016年8月28日のスイートラブシャワーでのライブがとても良かったと書いてあった事!!
この日私は最前で観ていたのです!!!!
そして、手軽に持ち運べる文庫になって、202 -
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Posted by ブクログ
転売がある種プレミアという価値観となり横行する世の中で
声がうまく出せなくなったバンドマンが自分の声を転売してほしいと転売ヤーに提案する。
すごい名前の著書だと思ったらクリープハイプのボーカルの方だった。本当のバンドマンが書くライブや転売の見方や
チケットを買う側ではなく売る側の目線が面白くて「転売される」=「需要が上回る」という自己肯定感の指針に振り回される主人公の心境も面白かった。
転売の先にあるのが、選択する無観客ライブというもので
発端はあるアーティストのライブ中に死人がでる事故があって、彼女は沢山の命が集まってる事に怖くなった事だと書かれていて私達はライブに行くことによって本物のア