尾崎世界観のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コロナ本がたくさん出てきたが、今まで読んだ中で1番コロナ禍という感じだった。
2度見をした。すごいなぁこのママ。
パパがいるのに彼氏がいるの?え?
で、彼のところに行くために
夕ご飯と明日のお弁当を作って、夕方さっさと出かけていく。
SNS上でケンカする友達のお父さんとお母さん。
イーイーさんの友達のお父さんがコロナで死んでお葬式も普通にできなかった。
日本に来んなよって外国人差別をされる。
ママの彼がコロナ陽性になって、ママは濃厚接触者でPCR検査。
で、とりあえず学校休んでと娘に言うママ。
日曜日はバスケの大会なのに。
よその男と遊んで濃厚接触したママのせいで全部ぶち壊される私の気持ちは?
なのにママは、「これは私の恋愛のせいではない。コロナのせい」と言い切る。単に確率の問題だと。
ママにぶつけた感情が、投げた言葉が的確で、娘はすごい中学生だと思った。
ママに理解してもらえないのは、心が半分焼け焦げたみたいな感じ。でもそう思うのはママが好きだからだと思う。
こういう金原ひとみさんの表現好き。
結局、国のガイドラインに従い2週間も学校を休んだ娘は、ママとは和解し、ラストは和やか。
面白かった。
尾崎世界観さんの話も好き。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ尾崎世界観というアーティストが書いたというだけで、どうなの?と嫌な偏見を持ってしまう自分がいたけど、読んでみたら普通に面白かった。
そもそも自分が好きな町田康だってミュージシャンだし。
本職が作家だけじゃない人が書くものに対して偏見を持つのはやめようと思った。
性的なサービスをするマッサージ店に勤めている母親がいる子供の話で、どんどん悲惨な展開になっていくのかなと思って読んでいたけど、そこまで悲しい話という感じにならなかったのが個人的には嬉しかった。
文章も子供目線で書かれているということもあってか、難しくなくてスラスラ読める。
最後に分かるお金持ちの女の子のお父さんが、選挙ポスターの政治家だったという点と点が繋がるところも面白い(読んでいる時は気付かず、又吉の解説を読んで気付いた。なんて鈍感な自分)。
性的なマッサージをする店で働く母親がいる子供の話というところからもう一歩先を読みたかった感もある。
意外性がなかったというか、子供と母親の日常を越えてこなかったのが個人的に残念。
でも、日常を淡々と描くのが純文学なのかなという気もする。 -
Posted by ブクログ
面白い作品、いまいち私には合わなかった作品、いろいろあって楽しかった。
「嘔吐」がとてもよかった。
本文に書かれていないところまで想像ができて、視点を移すことができて、面白かった。
ただ、気持ちの良い話ではない。
市川沙央さんの「音の心中」がよかった。
痛み・ゆがみを描くのがうまい。
対談が面白くない。
「ポルト」の良さが全く分からない。
読みにくい。
苦痛だった。
佐原ひかりさんの「出せなかった手紙」が切ない。
「チキンピアノ」の描写にひっかかる部分が多い。
言葉の繰り返しが多く、多少の矛盾した表現も含まれていて、気になる。
それでも、最後はよかった。
特別受賞作、なるほど。
「そんなに好きってわけでもない友達」
気持ちが悪い作品。
つまらない人間関係。
でも、心の隙や寂しさにつけこまれることって、多いよね。
ちゃんと独りでいることができる、ということは、とても大切なことだよな、と再確認できた。
【memo】
・ムカサリ絵馬(山形県)