尾崎世界観のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
尾崎世界観さんの本は「泣きたくなるほど嬉しい日々に」に続いて2冊目。日記形式のエッセイ。
音楽や文章に対して、誠実で繊細で真面目に向き合っている姿が浮かぶいいエッセイ。母影もう買って積読しているので、いつか読みたいと思います。
以下付箋貼った所(ネタバレ含みます)
P189 10代の頃に対する言い訳と、懐かしさと、後はなんだ。神社みたいなものか。ここに来て、まだやれると、一番何者でもなかった自分に助けを乞うてるのか。
手にするまではあんなに求めて、手にしたら手にしたで捨てたくなる。あんなに望んだ未来だろう。
P202 サザエさんを見ながら、うどん。サザエさんって本当に凄いよ。あんなに堅苦しい、がんじがらめで亀甲縛りの、団鬼六系の家庭を見ていると身が引き締まる。息苦しくてしょうがなくて、今を頑張ろうと思う。 -
Posted by ブクログ
第171回芥川賞候補作
シンプルにこの本の著者、尾崎世界観をフロントマンとする“クリープハイプ”というバンドが好きだから手に取った
手に取って気づいたが、この本も芥川賞候補作だったか、、、芥川賞はわからないんだよなぁと読んでみたら案外面白い
転売が肯定された世界
そして転売をされていることを表では叫び、影では喜ぶバンドボーカル
さらには配信もない無観客ライブ
チケット代を払って配信のない無観客ライブ、つまり何もないということ(?)が行われるのは一体どういうことなんだろう
あんなに息巻いていたエセケンが急に連絡を取れなくなったのも謎だった
ただ、エゴサで自分の価値を測るフロントマンの描写は終始リアルだった
というか尾崎世界観の現実なのではないかとも感じた -
Posted by ブクログ
ネタバレクリープ好きなので読めました。
逆にクリープ好きではないと読むのはきついのではないのかなといった印象を受けました。
不覚にも内容面に関しては把握しきれませんでした。
ただ尾崎さんは理解されない、共感されない事に対して価値を見出している気がする。
誰かが読むために作った本というような感じではないと感じた。
尾崎さんの歌うことに対する苦悩に関しては、その事情を知っているファンからするとすごく伝わってきました。
本読んでる間、なぜかライブに言っているかのような不思議な感覚がすごくあった。
ただ、真実は本人にしかわからないから、知るよしもないけど、仮に“GITTYO”がクリープであると仮定すると、尾崎さんもそう言った目でファンのことを見ているのかなと少し寂しく思う節も少しあった。
ファンとしては、尾崎世界観の見てる景色を少しでも知ることができるっていうのはこれ以上ない幸せだけどね。
無観客ライブについてはちょっと意味がわからなかったです。申し訳ない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者がバンドマンだからこそ、フェスの控室の描写・業界人とのやり取りの描写などの解像度が高い高い。
だからこそ、主人公の心情がどこまで「リアル」なのか気になる。ファンに対してこんなこと思ってるのかな?フェスで演奏してる時こんなこと考えてるのかな?とか色々考えてしまう。どういう立場の人として書いたのかなぁ。でもめーーーっちゃリアル。
チケットの転売の話とか、無観客ライブとかは、一周まわってわかるようなわからないような。
ただ。何に価値を置くのかを問い直しているところはすごいし面白い。
今って、えぐい見栄えのかき氷とか写真撮るだけ撮って全部残す人とかいるけど、もはや料理=食ではなく、違うことに価値をおいてるのよね。それに近い感覚。ライブ会場で音楽を楽しむ、その場限りのライブ感を楽しむ、同じアーティストを応援している者たちみんなで一緒に楽しむ、とかではなく、アーティストそのもの・ライブのチケットそのものに価値を置いて、チケットを持っていることにプレミアを感じる。そんな価値の転換って実際起こりえるんだろうか?
主人公がアーティストとして絶不調なのもひとつのポイント。
プロが失敗するというレア感に価値を見出してるファンもいるけど、以内にとっては失敗はレアなものではないんだよねぇ。
これも何に価値を見出すかというテーマに通じるのかなと思った。
個人的にかなり頻繁にライブ、フェスに行く人間なので、その界隈が舞台になっている小説でかなり楽しめた。
推しのバンドがいる人にとっては、面白い小説なんじゃないかなぁ。