あらすじ
震えているのは自分の声なのに、まるで他人事だった。
悔しさも悲しみも、なかなか追いついてこない。
クリープハイプ・尾崎世界観の赤裸々日記、絶頂の第2弾。
文庫版では、『母影(おもかげ)』が芥川賞にノミネートされ、情熱大陸に密着される日々を綴った2万字の書き下ろし最新日記「芥川賞ウッキウ記」を収録。
日常から溢れたすべての記録。
2020年12月25日
とある小説を読んでいて、
色んなことを思い出した。
それまで届かなかった事、
悔しかった事、
腹が立った事、
今まであたかも自分が
被害者であるかのように
振る舞ってきた。
でも、今回思い出したのは
加害者としての記憶だ。
都合良く忘れていた記憶が
蘇ってきて、愕然とした。
何気なく、確信的に、
自分は人を傷つけてきた。
※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「世界観」なる名前を初めてラジオで聴いた時。YouTubeのオススメで、FM802の春キャンソング「栞」を知った時。そして「苦渋200%」を読み終えた今。自分が描く「尾崎世界観」像が変わり続ける。良いよ。
Posted by ブクログ
日記を読むことで 彼の頭の中を覗けるのかなと思い読みましたが やはりというべきか わたしには到底分かりませんでした わからないということは好きだということだと思うので きっと これからも好きだなあ
Posted by ブクログ
尾崎世界観さんの本は「泣きたくなるほど嬉しい日々に」に続いて2冊目。日記形式のエッセイ。
音楽や文章に対して、誠実で繊細で真面目に向き合っている姿が浮かぶいいエッセイ。母影もう買って積読しているので、いつか読みたいと思います。
以下付箋貼った所(ネタバレ含みます)
P189 10代の頃に対する言い訳と、懐かしさと、後はなんだ。神社みたいなものか。ここに来て、まだやれると、一番何者でもなかった自分に助けを乞うてるのか。
手にするまではあんなに求めて、手にしたら手にしたで捨てたくなる。あんなに望んだ未来だろう。
P202 サザエさんを見ながら、うどん。サザエさんって本当に凄いよ。あんなに堅苦しい、がんじがらめで亀甲縛りの、団鬼六系の家庭を見ていると身が引き締まる。息苦しくてしょうがなくて、今を頑張ろうと思う。