尾崎世界観のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白くて、どんどん読んじゃう!
月刊誌『PHP』『PHP増刊号』の人気連載「尾崎世界観のおなやみ天国」が書籍化されたもの。
雑誌読者から届いた26の「なやみ」に答えた“おなやみ篇”と、尾崎さんが今会いたい人に会い「なやみ」について話し合った“対談篇”を収録している。
おなやみ編の、募集した悩みがとても良い。めっちゃ個人的なものから普遍的なものまで良いものばかり。で、尾崎さんの回答に共感したり、目から鱗が落ちたり、ああ…めっちゃ悩んで乗り越えてきた人なんだなと思わされるものが多かった。
悩み(一部抜粋)
・お金への執着に苦しんでいます
・三十年来の友人が病気で入退院を繰り返していて、どう話せば傷つけられないでいられるか、気疲れしてしまいます
・作家を目指していますが書きたいことが見つかりません
・もっと個性を大事にしなよと友人に言われます、意味がわからず傷ついてしまいます
・どうしても許せない人がいます、忘れようとしても難しいです
・「これをやって」と言わないとやらない旦那に腹が立ってしまいます
・副業で雑貨を作っていますが、作風を変えてみたところ、お客さんの一人に「前の方が良かった」と言われてしまいました
・ドラマも小説も映画も新しいものを見るのが億劫で、観たことあるものばかりを再生してしまいます。感受性が枯れたのでしょうか? -
Posted by ブクログ
クリープハイプのフロントマンであり作家の尾崎世界観さんが綴る、40歳から41歳の1年間の日記。具体的には2024年12月25日~2025年12月24日。ダ・ヴィンチで連載されていたらしい。
いや〜面白い。ついつい読んじゃう。今日は半月分って決めていたのに、気がついたら二ヶ月も読んでいたり!計画の半分の日数で読み切ってしまった。
「書かなかったこと日記」と言うのが面白い仕掛けで、毎日の日記の最後に書かなかったことの割合を「%」で示してくれている。めっちゃ長い日なのに「20%」で他に何があったん!?と想像させてくれたり、めっちゃ短いのに「86%」でほんまに何もしてないやん!と思ったり。楽しませてくれた。
イラストは絵本作家のヨシタケシンスケさん。各月の最後には「日記読んだ日記」も書かれていて、なんかお得。
あーーー、それにしてもバンドのボーカルって体のケアが大変だと身にしみてわかる。喉のケア、日々の鍼治療、それでも声が掠れてしまったり、ライブがうまくいかなかったり。反対に尾崎さんが満足できるライブをした日の日記には、読者として自然にガッツポーズが出てしまった。
そんな日々を過ごしながらも歌詞を書いて、曲を作って、ライブして、小説もエッセイも書いて、ほんと尊敬しかないです。生み出された作品は、これからもありがたく拝聴・拝読する。最後の一ヶ月は、「蔵生」食べながら読んだ。 -
Posted by ブクログ
なんと、今までのGOATはまだ読み終えていないのに、最新刊を読み終えてしまいました。たぶん、「食」というテーマが私にぴったりだったから。小学生のとき、図書室で見つけた「わかったさんシリーズ」を一気に読破する(しかも大人になってから全巻揃えて持っている)ほどには食べ物の本が好きな私にはぴったりのテーマでした。終始美味し楽しかった!特に印象的だったものをまとめようと思います。
〇麻布競馬場「お魚焼けたよ」
かなり刺さりました。なんかもう出てくる人達の人間関係が全部ぜんぶ薄っぺらく感じてしまったのは私だけでしょうか。最後まで読んだとき、その終わり方についため息をついてしまいました。
〇前川知大「ゆんちゃん、お弁当!」
主人公とおばあちゃんの間にある、2人だけの関係性。近くて深いからこそわかる、おばあちゃんに対する理解。死がたまたまそこに介在することで、他人が暖かくそれを解釈しようとすることのうざったさ、すごく分かるなと思いました。とりあえずおばあちゃんに会いたい。会いに行こうと思った。
〇青柳碧人「猫が大腸に棲みついた日」
これを読んでから先輩とアヒージョ食べた時、「猫が大腸に棲みついちゃって、アヒージョ食べるとそれが増えちゃうって話があったんですよ」と言ったら、すごく変な顔された思い出(そりゃそう)。アヒージョ食べる度に、ニャコチャチンを思い出してしまいそう。
〇中西智佐乃「食い扶持」
自分は奪われる側だと思っていたとしても、奪う側である可能性もある。それに対して自覚を持てない、受け入れられないことの愚かさが怖い。短いお話のなかで、人間の嫌なところをたくさん見ました。
〇三木三奈「熊手」
言葉も行動も、全てが生々しくリアルだったのが印象的だった作品。日々のくすぶりがお酒によって表面化しちゃう感じも、そのことを全然覚えていない感じも、でもその人のことだけを責めるのもなんだか違うなという感じも、読んでいて胸が苦しくなりました。あと文章がとにかく好きでした。
2026/7/25 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの内容・構成で¥510!すごい!!
自分には★評価が高くない話もあるけれど、全体として満足感がある。よかった。
デメリットは、この中で紹介されている本を読みたくなり買ってしまうこと(とは言え初めての作家さんは不安もあるので中古本を探した)。また、読み終えるのに時間がかかること。自分の場合、話を読み終えた後に時間を置かないと次に行けないので、短編で構成されているこの本は1日2話進めばよい方だった。
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「ディヴァイン」西加奈子 … ★3.5。完璧で盤石な「君」と活動家の娘。「あー、こんな聖人君子みたいな話は居心地悪い」と思ってたら、それを覆すオチが来てよかった。ただ、最後の結びはきれい過ぎるかな。タイトルがDivineだから仕方ないか。
「私たちは愛を失ったことがあるだろうか?」チョン・セラン … ★3.5。理解したと言えないけれど、引かれる内容だった。大恋愛TVドラマ終了の喪失感から抜け出すにつれ「一度も所有したことがないものをどうして失えるというのだ。ほとんどの人は命懸けの、文字通り断崖絶壁から飛び降りるような恋愛をすることはない」で始まる著者の考察。自分が恋愛小説が苦手な(読んでもあまり胸に刺さらない)理由がおぼろげに見えた気がする。
「音の心中」市川沙央 … ★3.5。よくわからないが余韻が残ってよかった。心臓の音を記録する芸術館を初めて知った。著者は心臓の音を芸術作品とする(?)という発想を知り、この話ができたのだろうか。
「彼」に向けての「私」の気持ちは同意できる。「戦争反対!」と叫ぶ人が、叫ばない人へ向ける憤り。でも、そういう憤りがそもそも戦争の元では? 「私」から「彼」への「あなたは戦争を消費しているだけだ」は的を得ている。あなたと同じ行動をしていないからと言って、それは平和ボケしているわけではない。あなたのしていることだけが正解ではないのだよ。
「嘔吐」小川哲 … ★3。このオヤジの一人よがりがきつく、読んでいると「嘔吐」を誘う。その一人よがりは「愛」ではなくその反意として、「愛」がテーマのこの本に載ったと思う。でも、今はそんなヤツが多くいる状況、その中でわざわざこの内容にした意味は何?と頭に「?」が浮かんだ。この状況を変えなくては!というメッセージ?
「【ア】【イ】」尾崎世界観 … ★2。??? わからない。
「念のため」芹沢央 … ★2.5。??? なんてことない日常にも裏があり、それに気付かなかったり気付かせないことが優しさ(愛)ってこと?
「二番目のアイスを教えてください」ワクサカソウヘイ … ★3。自分は一番がチョコモナカジャンボ、二番がピノ。…てことは本命はピノ?
「違う海にいる」麻布競馬場 … ★2.5。僕(木村)は松島との思い出(海)に生きていくということ? もう少し説明して欲しい気持ち。
「愛することを知らない子は」島本理生 … ★2.5。女子生徒の玉川と彼女の弟との行為、それを平然と「私」に話せる関係、「私」に芽生えた新井市への思い… などのシチュエーションについていけなかった。自分には苦手な感じ。
「終末の愛」冲方丁 … ★3。人類が終末へ向かうことになった理由はE2関連薬による博愛の心。人類の終末を救うのはアンチE2薬による愛の駆除。物語としてちょっと厳しいかな…
「五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ」葉真中顕 … ★2.5。因果は巡る…?
「ポルト」パク・ソルメ … ★2。空想の世界でのドライブ? 話が見えてこない。こういうのが純文学?
翻訳者の解説が印象に残った『韓国語にも「彼女」と「彼」にあたる言葉があるが、近年女性作家の間では「彼」に一本化し「彼女」を使わない人が増えている』その背景は何? 翻訳者は外国語を知るだけでなく、その外国語とその国の最新事情を知らないと翻訳の質が上がらないのだろう。
「わたしの愛しいもの (エッセイ)」町田そのこ … ★4。息子が素晴らしい!「何で? 好きに着けた方が楽しいじゃん」「だいたい、誰に対して恥ずかしいと思ってんのさ」
「ある階段からの風景~小説『老いと建築』」長塚圭史 … ★2。???わからない。すべてを見てきたこの家は今までを刻んだ家になっているということ?
「牛田家とわたし」嶋津輝 … ★3.5。何がよいのかわからないけどなんかいい。その瞬間は楽しいことだけを楽しめた子供時代を思い出させる感じ?
哲学対話「愛」って何? … 対話についての3つのお約束『①人の話をよく聞く ②偉い人の言葉を使わない ③「結局人それぞれ」であきらめない』がよかった。 特に③。
「未来のかけら」チェン・ヨンス ⋯ ★3.5。『未来はどこにでもある。失敗した過去の中にも。だから未来形で存在する限り、僕はその言葉を信じる。信じることにする。』
「愛はどこから(エッセイ)」アフロ ⋯ ★4。『一生の友達は一生一緒にいる友達だけじゃない』
「かつて私のものだった男の子たち」戸田真琴 ⋯ ★2。合わない。ある日の父の行動ががっかり。母もそうなのか?と思わせるところもあるし。(Web「Story Box」にある続きは期限切れで読めなかった)
「愛と再生」(詩) ⋯ ★2。自分に詩はわからないようだ。
「出せなかった手紙」佐原ひかり … ★3.5。ほんわかした手紙だけど悲しくなる手紙。
「手紙に味なんていらない」高遠みかみ … ★4。おもしろかった。問題作のラブレター、全部を読みたい。
「チキンピアノ」丸山春乃 … ★3.5。いいんだけど、古川がいいやつ過ぎるかな。
「出せなかった手紙」彩瀬まる … ★2.5。ちょっと重い。特に心を乱した「貴方」の文章。
「そんなに好きってわけでもない友達」安壇美緒 … ★2.5。自分には後味悪い話だった。学生の頃、気は乗らないのにその場の流れを変えることができず、友達の誘いにそのままついてったことを思い出した。一部の人には自分がこの話のミミだったかもしれない。ただ、この話の主人公は、最後にミミを自分の部屋から追い出している。よくやった!
「御伽の国のモアとトト」大木亜希子 … ★2。芸能界に入る子どもたち、その母親と父親の行動など、設定が好きになれず。母ちゃん、最後は長崎の実家に逃げていくってなんだよ。子どもたちが乗ったルートはあなたが望んだものだったのに。もっと早く解決策を考えるべきだったし、「もう遅い!」と気付いたらそこですべきことがあったのでは。あなたが望んだルートの中で家族が壊れていっているんだから。
「BOOM BOOM TAIPEI」金原ひとみ … ★3。台湾での気持ちの盛り上がりを伝えたかったんだろうな。
「ガマズミの花」八木詠美 … ★2。よくわからない話。幽霊の意味は何? それで夫とのすれ違いが出たのに、最後「家族も一人増えてさ」と子どもができたことをほのめかす意味は何?
「北見から」乗代雄介 … ★3。ホラー?ファンタジー? 嫌いじゃない。が、最後のオチがもう一つ。あの小説家がどのように書いて親子を鎖塚から連れ出すのか、そのヒントだけでも欲しかった。
「朝霧のチョイ」蝉谷めぐ美 … ★3.5。紋寿郎と容の関係、それに絡む朝霧がおもしろい。朝霧はこの先も人形と人間に行き来できる朝霧でいるのだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎号楽しみにしている、GOAT第4巻!
まだ全部読み終わっていないけど、特に好きな作品をピックアップして感想を残していきます。
1、宮島未奈『ようこ蘇!平安部』
一番最初に載っている小説が、宮島未奈さんの「ようこ蘇!平安部」(それいけ!平安部のスピンオフ作品)でテンションが上がりました。
それいけ!平安部は、主人公が1年生でしたが、今回は学年が1つ上がり、新入生が入ってきます。平安の食べ物、蘇(牛乳を煮詰めたチーズみたいなもの)を作ったり、この平安部の話はいくらでも続編が読みたい。
2、対談 山極壽一×平野紗季子『争わない食べ方をゴリラに学ぶ』
ホッブズの「万人の万人に対する闘争」(人間は結局、自然状態を受け入れると闘争が始まってしまう。だから統治する人間が必要)は、統治者が統治するための嘘っていうのが結構衝撃だった。