尾崎世界観のレビュー一覧

  • 母影(新潮文庫)

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    初、尾崎世界観の小説!
    読んでいくうちに、母娘の置かれている環境や状況が理解できるけど、小学生低学年の娘の文体が読んでいて少し疲れたけど、薄いし読み切れた。
    又吉直樹の解説も楽しみにしていて、読むと娘の限られた言葉の中で巧みに描かれていた世界が私の中でようやく形を成した瞬間に感動した!

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    2025年09月04日
  • 転の声

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    音楽を取り巻く環境を、現実にそのど真ん中にいる作者が書くから説得力がありすぎる。トンデモ展開で笑っちゃうしパワーワード満載(カップル系転売ヤーには参った)でずっと笑いが止まらない。ライブシーンでの観客のノリや視線、野次など本人の思いが代弁されているのでは?との推察もできるし、いまのフェス飽和シーンの嫌なとこちゃんと描いてて終始楽しめました。評価高いのも納得です、素晴らしい。

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    2025年08月28日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    センス押し出してきそうと疑ってすみませんと謝りたい。
    MCバトル小説。もっとマイルドだけど自分に近いとこある気もする。
    自律神経出張症に笑った。

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    2025年08月26日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    「別れたらいいのに」
    「何が良いのか分からない」

    そんなことを言われると「そうだよね」としか返せないけど、あの時の言い表せない感情がここにある。好きとか嫌いとか、そんな白黒におさまらないグレーな感情が。
    男女の共作だからこそ、価値観のぶつかり方がリアルだった。

    どうでもいいけど「段ボールの切れ端を巻き付けた白い容器」がずっとピンとこなくて、千早さんのターンでやっと分かったんだけど、わたしだけですか?
    これ男性ならすぐにピンとくる表現なのか、それとも大輔独特のものなのか、単にわたしの察しが悪いだけなのか気になる。


    追記
    恋愛の馴れ初めが好きなのに、この物語では書かれていない。最悪の出会いをしたのに、なぜ惹かれあったのか謎のまま。お互いにお互いを見下していたのに何故?と思うけど、どちらも他人を見下して生きてるから重なる価値観もあったのかなと第二回のところで推測。始まりも終わりも曖昧で、それがいいんだよなとじわじわ感じている。

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    2025年07月13日
  • 青木世界観

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    宮崎県で暮らすことになって、青木さんを意識するようになった。考え方と取り組み方。これに尽きる、青木さんの生き方だと感じた。成功体験に固執せず、目の前の環境、環境に適応できたのは、その場その場で考えたからからこそ。考えて、考えて、考えてみる。惰性にしない。そこがすごい。その思いを文字で読めたのは嬉しい。

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    2025年06月29日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    恋愛小説を読みたい気分だけど、純愛とか感動系じゃないんだよなぁ…ってなった時、積読されたこちらをふと思い出してなんとなーく読み始めた。
    ぴったりだった(笑)
    特別夢中になる場面があるわけでもないのに、最後までしっかり読めて、誰もがどこかで共感できる所があるような。
    たぶん、すでに長く付き合ってる人が居るとか、同棲中だとか、あと夫婦とかね、そういう人達に響くと思うなぁ。

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    2025年06月09日
  • 祐介・字慰

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    バンドは関係ありそうで、あまりなさそうで、やっぱり少しは関係あるという感じです。
    こんなに気持ち悪い描写が客観的に描けていることがすごいなと感心しました。
    マイクの描写はかなり胃に来ました。
    字慰も中々の破壊力です。

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    2025年06月08日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • 転の声

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    転売でチケットにプレミア付ける時代とか怖すぎる。私の世界も、チケット買ったのにあえて行かずに無観客にするのがエモいとかなったらどうしよ。てか主人公が自分のバンドメンバーに熱がないのが一番ヤバいよね。

    というか物販売上が1番次に繋げるために大事なんだから、『転の声』的転売デストピアは来てはならないですよ……‼︎と戒める。

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    2025年05月08日
  • 転の声

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    著者のライブに行き、歌声にがっかりした経験があるので、思うように歌えない主人公と著者が重なり、自覚があったのかと想像して嬉しくなった。しかもそれを小説のネタにして昇華しているとは!と可笑しくもあった。
    プロの転売ヤー団体が存在したり、無観客ライブムーブメントなどが巻き起こるユニークな世界観の中にも、バンドマンならではの生々しい描写もあり、予想以上に楽しめた。
    著者の作品は「母影」やエッセイも読んだことがあるが、本作が一番、自分の興味と重なって好みだった。

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    2025年04月29日
  • 泣きたくなるほど嬉しい日々に

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    尾崎世界観独特の言葉選びがとっても目立っていて面白かった。
    たまにクスッと笑えるところもあってあっという間に読み終えてしまった。
    いつも尖っている印象の尾崎の情けないところや人間味が書かれていてとても面白いエッセイ。

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    2025年04月13日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

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    2025年03月21日
  • 泣きたくなるほど嬉しい日々に

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    こちらの本に出会うまで尾崎世界観さんの事は全く知りませんでした。読み進めていくとどの内容も面白かったです。薄い本なのですぐに読み終えるのかと思いきや、本当にどれも内容が濃くて、一字一字を噛み締めながら読み進めていきました。

    全てを読み終えるのに時間が掛かりました。これを機にクリープハイプの曲を聴いてみようかなと思います。

    尾崎世界観さんのファンの方も、そうでない方も一度ぜひ読んでみて下さい。サクサク読めて楽しめると思います。

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    2025年02月27日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん回。角田さんがおっしゃることがいちいち納得感がある。難しいことは一切言ってないのに。伝わる言葉でなるべく正しく考えを伝えようとされてるのが分かる。
    そしてこの回でも、若林さんが良く話す。
    ホストがノッてる方が対談は面白くなるよね。

    西加奈子がやたら作中で〈セックス〉という言葉を使うのはそういうことか。説明したがりだと言う朝井リョウは実際どれくらい読者を縛り付けてくるんだろう。羽田圭介、やっぱり(人間として)好き。そのイメージを崩したくなくて彼の本はあんまり読んでないのは内緒だ。中村航の〈100回泣くこと〉再読したいなぁ。でも中村文則の〈教団X〉再読はしんどいなぁ⋯

    エッセイを通じて作家さんのキャラクターを垣間見ることはあっても、話す言葉を聞く機会はなかなかないので、そういう意味でもなんか新鮮。

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    2025年02月13日
  • 青木世界観

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    まず、この組み合わせが面白かった。
    どちらも特にファンではないのですが笑
    世界観さんが野球ファン、ヤクルトファン
    というの知りませんでした。
    ひねた?すかした?感じのバンドという
    イメージだったので、
    この真面目な感じは意外でした。
    青木宣親についてはイメージ通り。
    素晴らしいマインドの持ち主ですね。
    まあ、そうじゃないと、
    ここまでの実績は出せないわな。

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    2025年02月01日
  • 転の声

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    舞台は、ライブチケットの転売が市民権を得ている社会。
    バンドのフロントマン以内右手は、不安に追い詰められ、
    自分達のチケットにプレミアを付けるべく、
    カリスマ“転売ヤー”に縋りついてしまう。
    「俺を転売してくれませんか」
    高額取引の痕跡をSNSで確認しては過剰に振り回される、
    尾崎世界観にしか書けない虚実皮膜のバンド小説にして、
    エゴサ文学の到達点。
    ************************************************

    芥川賞候補作、尾崎世界観小説三冊目。
    なかなかに評価の分かれる作品だと思う!
    「よくわかんなかった」「難しすぎた」
    「転売までは理解出来たが、無観客ライブが意味不明」
    という意見もあったし、クリープファンの視点からも、
    「こんな風に思われてるなんてと読んでて悲しくなった」等
    書かれていて、読むのに覚悟がいる作品だと思った。
    確かに読んでる間、ずっと息苦しかった、気がする。

    えー…でも面白い…面白いというかすごい、すごい作品!
    と、思ってたら、兵庫さんも同じこと言ってたあはは!
    (兵庫慎司 →元ロッキング・オンの現フリー音楽ライター)

    そして正直、音楽ファン、フェスやライブによく行く人、
    多ジャンルやシーンの流れやファン層に精通している人、
    実際に問題視されてたり嫌悪されてる行動や言動の知識、
    SNS活用者じゃないと、理解困難な箇所が多いなと感じた。
    (ディッキ族、地蔵、ワーキャー、ネットスラングも多数)

    そして私は全てを網羅していると豪語出来る。笑
    でも、だからこその苦しさと悲しさと恥ずかしさと哀れみ。
    全部バレてる、尾崎世界観にはバレているんだ、と思った。
    私はクリープハイプファンである。
    尾崎世界観に向ける眼差しも愛情も愛憎も尊敬も羨望も、
    押し付けも勝手な期待も絶望も、「可愛い」も、バレてる。
    そして尾崎の想いも、今回でバレた、というか、知った。
    全部が全部じゃない、たとえフィクションであろうとも、
    以内は尾崎で、アイツはアノ人で、アレはアレだろうと、
    どうしたって推測してしまうし、想像してしまう。
    バンド側も。客側も。主催者側も。全部全部剥がされる。
    それくらい、緻密に、事細かに、書かれている、痛い程。

    正直、導入も長く、序盤もくどく、辟易するところもある。
    なのに終盤畳み掛けるように事柄だけが淡々と記されて、
    あっというまに終わる。あっけなく終わる。
    でも、実際ネットの動きってこんなもんじゃなかろうか。
    燃えて消えて、炎上鎮火、意見は二転三転、晒しと祭り。
    善悪は一晩どころか一瞬で逆転、正義も悪も表裏一体。
    こんなものにしがみついて、果たして音楽と言える?

    最後の一ページ、それに全てが込められている。
    尾崎が何より伝えたかったことであり、物語の答え。
    全部が間違ってると分かってて読んではいたけれど、
    最後にちゃんと救いが描かれていて良かったねえ…(誰目線)
    お上手な歌や、カリスマ性や、流暢な喋りや、絶好調の声、
    私達は完璧なステージだけを見たいわけじゃないんだよ?
    そこには歌があって、音があって、生がある、
    私はそんなライブが見たいし、そんなファンでいたい。
    (とか思って悦に入ってる自分も、バレてんだどうせ。笑)

    この本のサイン会行きたかったあああ(今更)

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    2025年01月21日
  • 母影(新潮文庫)

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    ずっと前、子どもの頃

    人混みの中で突然心がざわつく感じ、
    会話してる相手の声が急に聞こえなくなる感じ、
    話の内容よりその人の靴が気になる感じ、

    を思い出した

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    2024年11月22日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子さん、朝井リョウさん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなど、多数の著名な作家さんとのトークがとにかく面白い。
    みなさん言葉選びが秀逸で何気ない話でも深さが出て思わず笑ってしまう。
    親交の深い若林さんだからこそ聞ける攻めた質問も多数あって興味深かった。
    いろんな作家さんの人間性が垣間見れる。
    マイルールやオススメの一冊などを紹介してくれていて、読みたい本も見つけらた。

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    2024年11月03日
  • 転の声

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    本当にTwitter、Xを読んでいるかのよう

    普段小箱でライブをしているけどフェスにも呼ばれるバンド、ファンのほとんどが女性客

    このバンドがどういうバンドか容易に想像できて苦しくなるリアルすぎる。

    自分の好きなバンドはこの世界だったら転売についてどんな方針で活動するんだろうって気になった

    プレミアに惑わされない人間でいたい

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    2024年10月26日