母影(新潮文庫)

母影(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。芥川賞候補作品。(解説・又吉直樹)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

母影(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小学生ならではの文体
    風景とかのふとした日常から感じた小さい頃特有の語彙は、私の過去を思い出させるものがあった
    なんでお客さんはすぐ死ぬハムスターくれたんだろう
    って思ってたけど、そういうことだったんだな
    解説読んでやっとわかった
    お金持ちの女の子のお父さんがあの人って普通に読んでて気づけるんかな、

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    尾崎世界観さんの2作目にして、芥川賞候補作に選ばれた作品。
    前作『祐介』とは作風も文体も全く違う。そうなるのは主人公が小学生なので必然だが、それを書き切る表現力が凄まじい。

    ———あらすじ———

    小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。
    「ここ、あるんでしょ?」「あり

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    付箋を貼りたくなるシーン、表現の連続だった。小学生の少女には母がカーテンの向こうでやってることが何かいけない事なんだとわかっている。そんな母に対する感情に折り合いをつけ愛情を求めるようとする少女の健気さが読んでいて辛かった。

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

    うまいなあ
    カーテン越しの音でしか母を知ることができない
    子供の限られた語彙で伝える惨状
    よくわからないことは救いなのかどうか

    0
    2023年08月09日

    Posted by ブクログ

    やっぱり幼い子供から見る世界は大人とは全然違う。
    カーテン越しで見る親の影の描写はお見事
    受験終わりです

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    子供が書くような文章と対照的に内容が重くて、読んでる間ずっと苦しかった。パキパキと表現される、お母さんを変にするそれはなんだったんだろう、、
    子供目線から書かれる周りの大人達の苦しみが濃くて、本当に辛くなった。お母さんが男の人と変なことをしてる、この意味が分からないところから段々と知っていく過程、本

    0
    2024年01月19日

    Posted by ブクログ

    こちらが思っている以上に、子供には感受性があること。しかし、その感受性の中にはやはり幼さがあることを様々な面で書いていて、考えさせられた。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ


    星5だけど、登場する腐った大人(教師と政治家) が胸糞悪すぎてマイナス1。
    も一度。作品自体は星5!

    0
    2023年12月29日

    Posted by ブクログ

    尾崎世界観の世界観

    表現がおもしろい
    小学生の女の子の心の中
    うまく表現できないけど
    ふいんき伝わってくる
    みたいな。

    先生…クズすぎるよ…
    遅れてるってそういうことよな?
    言う?それ。
    ということはきっと子供も。
    いい大人に出会えますように。

    0
    2023年12月11日

    Posted by ブクログ

    子供の視点から描かれている本。

    尾崎さんだからこそ表現できる観音的な表現から何度も読みたいと思える本だ。

    幼いながらに母親の事を分かりたいでも分かりたくない。そんな気持ちも繊細に書いている。

    0
    2023年11月21日

母影(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

尾崎世界観 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す