母影(新潮文庫)

母影(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。芥川賞候補作品。(解説・又吉直樹)

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    母影(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1373923
  • 電子版発売日
    :
    2023年07月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

母影(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供ならではの独特な表現が、大人になってからは得られない感性でありとても美しく感じた。
    大人とは未知の生物だと感じていた幼少期の気持ちを少し思い出すことが出来た。

    1
    2025年01月10日

    Posted by ブクログ

    『私』の世界観から語られる言葉が物語を動かしていて、幼い『私』の言葉足らずさが読者である私に考える幅を与えてくれるとても考えさせられる作品でした。未熟な私を写して考えてみるけれど、『私』の置かれている状況は、投影できるほど生やさしいものではない。読んでいて少し苦しくなる。

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    自分の知らない母親の顔、例えば母は働いているが、職場にいる母は想像しにくいし、満員電車に揺られてる母もイメージできない。子供の頃自分の知らない親の顔があるのが恐かった。
    その逆で、授業参観だとでよそ行きの顔をしている自分を親に見られるのも嫌だった。

    この小説は自分の子供の頃の思考を忠実に蘇らせてくれた。

    0
    2024年12月11日

    Posted by ブクログ

    小学生ならではの文体
    風景とかのふとした日常から感じた小さい頃特有の語彙は、私の過去を思い出させるものがあった
    なんでお客さんはすぐ死ぬハムスターくれたんだろう
    って思ってたけど、そういうことだったんだな
    解説読んでやっとわかった
    お金持ちの女の子のお父さんがあの人って普通に読んでて気づけるんかな、聡いね

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    尾崎世界観さんの2作目にして、芥川賞候補作に選ばれた作品。
    前作『祐介』とは作風も文体も全く違う。そうなるのは主人公が小学生なので必然だが、それを書き切る表現力が凄まじい。

    ———あらすじ———

    小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。
    「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」
    電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。
    カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。
    母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。
    少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。
    第164回芥川賞候補作。

    行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。
    デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。

    ———感想———

    小学校低学年の主人公「私」の見る世界と心情を、丁寧に描写する文章が秀逸。主人公の純粋さがダイレクトに伝わってきて、面白くも、心苦しくもあった。

    いけないことをしてそう、だとはわかっていても、具体的に何をしているのかはわからない世界を、大人になってこんな解像度で書くのがすごい。僕は小学校低学年当時の感覚や感性なんて忘れてしまっている。

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    クリープハイプが好きで買った小説。転の声と比較しても、圧倒的に母影の方がよく出来た小説であると思う。彼の性格と世界の捉え方が色濃く反映されていたし、文章も全く悪く無かった。直木賞かな?の選考が巻末に載っていたが誰かと意見が違うなと思ったことを覚えている。

    0
    2026年04月25日

    Posted by ブクログ

    私と母の間の壁はカーテンで隔てられているかのように薄くて遠い。幼い頃、母と手を繋いで歩いた記憶や、幼稚園で靴を汚して上履きで歩いた帰り道など思い出した。私は、母の仕事内容を分かりたくても分からないようにしているのではないかと思った。子どもは母親が思う以上に母親の気持ちを推し量っている。母が喜びそうだから、母がこれをしなさいと言いそうだから、私もそんな基準で物事を選んでいた。私は母が好きなのに、母という存在をいつまで経っても掴めない。いちばん近いのに1番遠くにいる存在。客に違法な性的サービスをしていることを恥ずかしいことと感ずく感性や、カイサツキに通して穴の空いた切符の穴を塞ぐところだったり、そうそう、この行動よくやったなぁとか、お母さんのスカートに隠れたいと思う心理だったり、本当にその通りだった。母といると安心感を感じるのに、いつか居なくなってしまうのではないかと不安も感じるこの感情。子どもながらにして孤独という感情を知ってしまった者は一生、孤独をふとした瞬間に胸の奥底で感じてしまう。ハムスターのアオちゃんを死が近いものだからと私の母に託すいけやまよしひろも自分が捨てられることを恐れて私の母の優しさに縋っているのではないだろうか。大人も孤独なんだなぁ。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    純粋無垢な子供の視点で子供の持つ語彙によって書かれる生々しい現実はとても重く感じた。
    大人の汚さが子供の純粋さと対比されることによってより汚く、穢らわしく感じる。
    そんな現実の中でも生き抜こうとする母子の姿に終始胸が締め付けられる。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    自分の幼い頃の境遇とはまったく異なるはずなのに、読んでいると不思議と共感や懐かしさが込み上げてきた。なぜそう感じるのかははっきりしないが、未知のものへと向かう関心や興味が、そうした感覚を呼び起こしているのかもしれない。

    0
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    初、尾崎世界観の小説!
    読んでいくうちに、母娘の置かれている環境や状況が理解できるけど、小学生低学年の娘の文体が読んでいて少し疲れたけど、薄いし読み切れた。
    又吉直樹の解説も楽しみにしていて、読むと娘の限られた言葉の中で巧みに描かれていた世界が私の中でようやく形を成した瞬間に感動した!

    0
    2025年09月04日

母影(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    母影(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1373923
  • 電子版発売日
    :
    2023年07月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

尾崎世界観 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す