高田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当に素晴らしい小説でした。評価の☆が5つまでしか無いのが惜しい。
壮大なファンタジーかと思いきや魔法も不思議な生き物も出てこない。(民族による体型などの違いはあるけれど。)でも、確実に質の高いファンタジー。巻末の解説に「指輪物語やハリー・ポッターに勝る物語」とあったのですが、まさにその通りだと思いました。
読み始めはページ数の多さと言葉の難しさに圧倒されて、読み終える事が出来るのかも怪しく感じました。でも、4巻を読む頃には早く先が知りたくもあり読み終えるのが寂くもあり。沢山の知識や考え方が入ってくるのだけれど決して押し付けがましくなく、読み手にちゃんと考える余地を与えてくれている。
沢山の人 -
Posted by ブクログ
いや~、今回も素晴らしかった。本下巻の後半になってようやく魔女登場なんだけど、相変わらずの明晰振りを遺憾なく発揮してくれて、存在感は圧倒的。この人が出ることによって生まれる、緊張した空気感の演出が絶妙。素晴らしい美文によって埋め尽くされる物語は、否が応にも読書に対する高揚感が刺激されまくります。今回は名前だけしか出てこなかったキリヒトとか、最後にチラッと顔を出したミツクビ配下の凄腕剣士とか、今後に対する期待も十分に持たせつつ、圧巻の幕切れ。ただ、第三弾が予告から大幅に遅れているのは少し気になるところ。でも、出てくれさえすればゆっくりでも良いです。楽しみに待ってます!
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Posted by ブクログ
『これはすべて、もとはといえば書物を読むということの価値が広く知れ渡ったからだというのに、結果はまったく矛盾したものとなる。
書物が一介の消費財となる上に、複製すべき書物を選ぶのに人が人生を賭すほどの意味が無くなる。その帰結として起こることはもはや自明だ。この世に駄本が満ちあふれて流通することになる。愚書が蔓延る。』
複製技術の進歩が、書物を書き写すという労力をゼロにしてしまい、価値のない書物まで増え、何が価値があるのか分かりにくくなってしまった。
まさに同感。たまにそういう本に当たってしまいがっかりする。
ものすごく惹きつける作品でいよいよ最終巻へ。ニザマ帝国に乗り込む緊張感がたまらな -
Posted by ブクログ
一気に物語が加速。実は外交交渉ファンタジーだったとは。蘊蓄が盛りだくさんで、これまではリズムがつかみにくかったが、ここに来て、リーダビリティも逸品。
マツリカは高い塔から動かない安楽椅子探偵タイプかと思っていたら、三国交渉に直に敵国ニザマまで赴く、なかなかのアクティブぶり。
キリンの能力全開、真骨頂だし、近衛の面々もそれぞれの個性が立って魅力的になってきたし、穏和かつしたたかなニザマ帝もお茶目でステキ。
長い蘊蓄にも慣れてきて、随所に挟まれるマツリカとキリヒトの会話にくすりとさせられ、ほのぼのとする。
三国交渉を成功させ、次巻は、いよいよマツリカを狙った刺客「双子座」との対決。楽しみです。 -
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購入済み
全編読んだ後の感想ですが、前半は登場人物の掘り下げや状況の設定が中心で物語が大きく動くのは後半からでした。
終盤には図書館の魔女のキャラも登場します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文献学者の元夫、編集者の主人公の元夫婦が登場。
3話あり、読み切り型でした。1話は散逸しかけた民間説話の一部が襖から出てきて、一部分の情報から来歴や話の内容までを探り当てる。2話は古書店を絡めた辞典のこと。正誤表1つでよくもまあこんなに情報が出てくるものだと思いました。3話は主人公達が別れたにも関わらずそれなりの頻度で会うのはいかがなものか!という入りからのヴォイニッチ写本の解読を試す話(解読はできない)。
色んな情報を突き合わせてより集めて、「歴史から散逸した/忘れ去られた/隠された謎を解く」と言うのを3度味わえるので楽しかったです。
元夫は愛情表現は薄いですが、まあ人なんだなと。喧嘩腰の元 -
Posted by ブクログ
ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作で姫御前救出の直前まで描かれていたが、わりとあっさり救出自体は成ってしまう。
成ってしまうっていうのもなんだか失敗することを想定していたようで辛辣かもしれないが、失敗しないにしてもなんらかのトラブルはあるものだと思っていたのでちょっと拍子抜けと言えばそうかもしれない。
この時点でまだこの本の半分くらいだったので、目的達しちゃったけどここから先どうするんだ?と疑問を抱いたまま読み進めていくと、物語の焦点はこの港町に渦巻く陰謀の真相に移っていくことに。
散りばめられていた伏線の数々がここで色を帯びてくる。私はいつものとおり頭空っぽで読んでいたので、伏線が伏線だと気づかないままここまで来ちゃっ