あらすじ
姫を救出せんとする近衛兵と剛力たち。地下に張り巡らされた暗渠に棲む孤児集団の力を借り、廓筋との全面抗争に突入する。一方、剛力衆の中に、まともに喋れない鳥飼の男がいた。男は一行から離れ、カラスを供に単独行動を始めが……。果たして姫君の奪還はなるか? 裏切りの売国奴は誰なのか? 傑作再臨!
...続きを読む感情タグBEST3
匿名
マツリカ様は、安楽椅子型探偵
お馴染みの面々が登場したことによって、点と点が繋がり一気に物語が動き始めて、上巻からの謎が解決へと向かいます。
ぜひ最後まで読み進めてください。
Posted by ブクログ
どんでん返しは、良い。爽快感があって。なるほど、そうきたか!がたまらない。
牛目はこの後、キリヒトと斬り結ぶ相手なのだろうし、黒も何らかの形で再登場するんだろう。
物語の種は蒔かれた!いざ、次巻!
Posted by ブクログ
まさか下巻でも後半になるまでマツリカ様以下主要メンバーが一切出ないとか思わな…いや流石にそのくらいまで出ないだろうなって予想はついた。
通して読むとエンタメ全振り。伏線の貼り方回収の仕方もとても見事でめっちゃ面白かった。
上巻は逃避行に次ぐ逃避行の受け身主体であわわどうなるのかな、という感じだったが、下巻は囚われの身の3人をどうやって奪還するかの攻めが主体で、それぞれのキャラクターの個性がイキイキと輝いていて楽しかった。
特にワカンの強烈なリーダーシップが凄く際立っていてよかった。あとワカンとマツリカ様の会話が面白すぎる。
Posted by ブクログ
人が人を騙し陥れようとするなかで、剛力衆や近衛兵・鼠たちの、決して仲間を見捨てない姿に胸が熱くなった。何よりも嬉しかったのが、カロイの存在。かつて仲間を裏切り、肉親と右腕を失った彼は、今回多くの人を助けてきた。そしてかつての仲間たちとの繋がりも失われず、子供たちに希望を与えるような存在になっていたことに胸を打たれた。皮肉まじりのマツリカも相変わらずで、また会えて嬉しい。
これからも続くであろう一ノ谷、アルデシュ、二ザマの激変を見届けたい。
Posted by ブクログ
上巻では主要メンバーが登場せず。下巻に入ってもどんどん話が進み、これはもう出てこないのかと諦めてたら、ちゃんと出てきた!
そして一気に伏線を回収し、かつ、大いに笑わせてもらった。
続編が未だ書かれてないようなのですが、困ります。
もっと読みたい!
Posted by ブクログ
やっぱり好きだなー。
正直、よくわからなくて飛ばし読みのところもあったけれど、マツリカとハルカゼの登場したところからは一気だった。マツリカファンとしてはたまらない…
本を読むときは、なんとなくえいぞうが浮かんで映画を見ている感覚に陥ることが多いのだけど、この本は何か舞台を見ている感覚だった。
また、彼らに会いたい。
Posted by ブクログ
面白い!
描写が密で細かくてなかなか読み進めなかったけれど、その小さな歯車がカチリと噛み合い物語を大きく動かす感動。終盤あの方が登場してからの一気呵成の展開に喝采をあげます。
確固たる知識に裏打ちされた創られし世界の魅力に溢れています。
Posted by ブクログ
ユシャパという名前のお姫様
本来は 味方だったはずの廓 そこが預かった貴賓たちを売り飛ばしている。
という情報をつかむ
お姫様の救出
孤児集団 山から送ってきた剛力衆 そこにニザマの近衛衆が加わる。
廓に住む猿という人斬り
裏切り者の情報
最後に隠れた寺院に マツリカ登場
わ、やっと現れた!
マツリカがみんなの話しを聞いて シャーロックホームズのように 事件を組み立てる。
埋められていた黒という少年 黒犬 烏つかいのエゴン
ドラマチックな物語です。
面白かった!
Posted by ブクログ
大満足!
下巻も最初は建造物や環境の説明ばかりで飽きがきたが、途中から港湾都市を巡る冒険からマツリカ登場まで息もつかせぬ疾走感でクライマックスへ。
マツリカの推理がことごとく腑に落ち伏線回収。
後半一気読みで読後感は期待を裏切らなかった。
新刊の「霆ける塔」が楽しみだ。
Posted by ブクログ
遂に!最後の最後で出てきましたマツリカ様!最後で謎の全てを見聞きしただけで紐解いてしまう。安定のマツリカだ。また今作も前作に負けず劣らずの傑作だった。何故読み終わりたくないと思ってしまうのだろうか。この作品はまるで生きているもののよう。これほどまでに他作品と一線を画しているのは何故なのか。それは内容の期間が短いからなのだと思う。他の作品でも同じ領域まで達しているものもあると思うが、それらの多くが主人公の一生であったり、長い時間を描いているから満足してしまうのだと考えた。こんなに、驚きと感動を、与える作品に出会いたいし、生み出したいとも思うようになれる。
Posted by ブクログ
面白かった。
ようやく登場したマツリカが彼女の権威など関係ない面々に無邪気に扱われたり、ハルカゼがやけに可愛らしい姿を見せたりと、やっぱりレギュラーが登場すると楽しさが増える。
まだまだ物語は進行途上のようなので、続きを早く読みたくなりました。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった!
前作と同じくらいの面白さにびっくり仰天です!
今後の作品も購読確定しました!
次回はキリヒトの話だったかな?
早く文庫で出て欲しい!
Posted by ブクログ
あれだけ期待値を上げまくって読んだにも関わらず、全く期待を裏切られなかった……面白かった……読み終わってからしばらく余韻に浸ってしまった……!(感涙)
一切隙のない伏線回収に、綿密に造り込まれた舞台設定、精緻で美しい描写や文章に、胸を打つ名台詞の数々。本の世界にどっぷり入り込むこの感覚は、いくつになっても、何物にも代えがたい快楽ですね。
剛力、近衛、鼠、どの面々もそれぞれの特技や得意な舞台を活かして大立ち回りを演じてくれるこの下巻。疾走感あふれる力強い展開には胸がすきますし、何より皆が仁に厚く、仲間思いで、誰かのピンチに他の誰かが駆け付けるたびに頼もしく感じられます。みんな大好きだ……!
そして途中から合流する高い塔の面々! ヴァーシャの正体が分かる前から予感されていたとはいえ、再登場に思わずガッツポーズ。断片的な情報から全容を見通し、テンポよく話をまとめていく、変わらぬマツリカ節に圧倒されました。
私のイチオシ、キリヒトは、今作では結局名前しか登場しませんでしたが……これは、これはきっと、続編が来るはず……いや来てくれ!(切実)
前作からのたった六冊で、一気に「私のお気に入りの作家さん」ランキングの上位に躍り込んできたこの方の次作を、首を長くしてわくわく待っている所存です。
Posted by ブクログ
とうとうマツリカ登場!
ワカンとマツリカの掛け合いがおもしろかった笑
鼠たちと剛力の流儀を曲げない真っ直ぐさが眩しい。
前作を読んだのがかなり昔だったのでもう一度読み直したいなぁと思いました。しかしあの分厚さ、ちょっと覚悟がいる…
地の文の言い回しが難しいところも。はぁ、すごいなぁと思いながら読みました。
キリヒトが名前だけしか登場しなかったのは残念。次回に期待です!
Posted by ブクログ
いや~、今回も素晴らしかった。本下巻の後半になってようやく魔女登場なんだけど、相変わらずの明晰振りを遺憾なく発揮してくれて、存在感は圧倒的。この人が出ることによって生まれる、緊張した空気感の演出が絶妙。素晴らしい美文によって埋め尽くされる物語は、否が応にも読書に対する高揚感が刺激されまくります。今回は名前だけしか出てこなかったキリヒトとか、最後にチラッと顔を出したミツクビ配下の凄腕剣士とか、今後に対する期待も十分に持たせつつ、圧巻の幕切れ。ただ、第三弾が予告から大幅に遅れているのは少し気になるところ。でも、出てくれさえすればゆっくりでも良いです。楽しみに待ってます!
Posted by ブクログ
意外とさくさく読んでしまい、帯に書いてある通り、完結してほしくない。と思ってしまった。
悲しい過去がたくさんあるけど、鼠たちはきっと、素敵な大人になるに違いない。
わたし、昔からカラスが好きだから、ちょっとエゴンがうらやましいのです。
Posted by ブクログ
読み終わってしまった。相変わらず読み進めるのに時間のかかる作品なのに、読み終わると寂しくなります。世界観が独特でありながら緻密で登場人物が多くてややこしくありながらそれぞれが個性的で魅力的。
物語の内容も濃厚。伏線もうまい。
全50巻くらいの完結作品としてこのシリーズが存在してたら一生楽しめるのになぁ
Posted by ブクログ
やっとマツリカ様が出てきた。
ワカンが頼もしく、どんどん株を上げていく。
エゴンも素晴らしい。
仲間や二ザマのその後が気になるので、続編を出して欲しいな。
Posted by ブクログ
ほーらやっぱり面白かった!
説明が長くて読み進めるのが大変だった上巻に比べると、物語が大きく動き、懐かしい面々も登場する下巻。あっという間に読み終わってしまった。
マツリカ登場の安心感。全ての謎が解き明かされていく爽快感。全て読み終えると、次はキリヒトの話が来るに違いないと確信できる。三作品目も楽しみだ。
それから、今作はエゴンという障がいを持つ鳥飼の存在が、言葉や文字に関わるキーパーソンだった。なかでも、ひらがなと漢字の識字についての考察にはハッとさせられた。言語について深く知ることができるのが、このシリーズの魅力であると改めて感じされられた。
Posted by ブクログ
久しぶりの再読
前のシリーズでは、手話が単なる手法ではなく、言語であることを教えてくれた
このシリーズでは、仮名と漢字の意味 役割の違い
言語障碍について 教えてくれた
面白い
Posted by ブクログ
下巻になってがぜん面白くなった。
姫様の救出とそれに続く近衛と鼠の救出。
そしてヒーローは最後に登場すると言うばかりの高い塔の魔女の登場。
いやあ、物語はこうでなくっちゃ^^
マツリカの存在感はやはり別格。
大人も子供も働かせて自分は優雅にワインを飲んでいる姿は最高だ(笑)
そして彼女が現れてからはいわばこの物語ミステリーの解決編が始まることとなった。
ラストは言葉に纏わる謎解きがカギにっているのはいかにもこのシリーズらしい。
物語としてはこの中にキリヒトの姿を見たかったけど、それはまたいつか語られることを期待したい。
そして個人的にはユシャッバ姫様のさらなる活躍を見てみたい。
この人、絶対、このままおとなしくしているとは思えない^^
それもまた期待したい。
Posted by ブクログ
前作キャラが中々出てこないが、新しいキャラもそれなりに魅力的
ストーリーも悪くはない
ただ何か物足りない
この話だけを読んでいたら評価はもっと低かったかと
前作の魅力で引っ張ってもらった感じ
Posted by ブクログ
ぴぃ、ぴっぴ、ぴぃ
この音に泣かされそうになるとは思わなかった。
舞台が激動する下巻の方が、上巻より面白かった。
上質なミステリのように、タネは全て読者に事前に提示してあり、解読することはできたはず。
そんな伏線が後半になってきちんと回収されていくのが心地よかった。
個人的にはユシャッバだのロッロアだの、変な名前!と思っていたところに、名の由来まで解説されたのには驚いた。
Posted by ブクログ
今回もまた、壮大な世界が広がっていました。キリヒトが登場しなかったのは残念でしたが、続編への布石のようです。楽しみにしてます。前作を読んでから時間が経ってしまったので、ちょっとニザマの政変の様子を忘れてしまっていました。残念。
Posted by ブクログ
結局このニ作目は、下巻の後半漸くマツリカ登場!してからのネタバラシに集約される。
カロイが何者か気づいてから、一ノ谷の一行がいつ登場?と待ちわびていたけれど、ホントに最後かぁという感じ。
鳥飼エゴンの活躍は読み終えれば、なるほど本の題名にふさわしいなと。揺るぎない思いがあったこともかっこいいしね。
ただ、残念なことにキリヒトに会えなかった。
ニザマの凄い刺客も登場していたので、次回はその辺りがメインかな。。
Posted by ブクログ
大人向けファンタジー。
冒頭からなかなかヘビーな内容で、グロテスクで残酷でかなりずっしりきた。
説明部分が異様に長く、小難しいけれど、そこがこのシリーズの醍醐味なんだと言い聞かせて。
ストーリ時代のテンポはいいので、なんだかんだいってもページをどんどんまくってしまう。
慣れない個人名、それぞれの所属国や思惑、港の地理やら色々考えるとパンクしそうに。
前作から早速ヴァーシャ大活躍。
Posted by ブクログ
下巻は姫様の救出から始まる。そして帰らない鼠の子の救出。 カロイの正体はやはり。しかし、マツリカやハルカゼが出ると安心するなぁ…マツリカとワカンの会話は面白かったし。 また、牛目という新たなニザマ(ミツクビ)の刺客も出てきたし…双子座であるヴァーシャが知ってたり、キリヒト並とはびっくりしたけど…決着していないし、不完全燃焼感は多少ある。今作は剛力たちと姫様たちの話だったから仕方がないのかもしれないけれど。 そして最後のエゴン、黒、マツリカの伝言、読後感は良い。
Posted by ブクログ
からくも姫を奪還したものの
多くの仲間は命を落とし
港町から出て行く術がない。
さらには、謎の暗殺者が彼らを追い立てる。
なぜここまで執拗に追われるのか。
彼らを罠にはめたのは誰なのか。
ついには仲間内に裏切り者が
いるのではないかと疑心暗鬼に。
はたして敵の本当の目的は。
マツリカ様、いたじゃ~ん( ^∀^)
直接関わっていなかったのに
この存在感、さすが魔女。
読み切った感、大!な物語でした。