感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年02月16日
片手にこの小説、片手に辞書、それでもわからないときはインターネットで言葉を調べながら読んだ作品です。これまで読んできた中で読み終わるまでに一番時間がかかりましたが、それに見合う読書体験ができました。人生で一番読み応えがあって、感動し、満足させてもらいました。こんなに趣味が読書で良かったと思ったこと...続きを読むはありませんし、今小説を読んでいる!という充足感が最高です。
Posted by ブクログ 2021年06月14日
気持ちが波に乗るのに時間はかかる本かもしれない。でも、中盤から面白くなってくる!今は色々な登場人物の目論みやマツリカの作戦の伏線が張り巡らされている、そんな段階だということはやんわりと掴めるけれど、一体それが何かはわからない.... これはまだ第一巻で四巻まで続くとは... そこまでこの緊張感はワク...続きを読むワクは続くのか...?
この本の中で全部が第一部なんだけど、節となる段落の題名が毎回始めの分の冒頭というのも面白い!この作者はよっぽど題名で物語をくくりたくなかったんだな、って思った!そして、作者を調べてみたらきちんと言語について学んだ人らしく、だからこんなに深くに言葉について言及、探求した本ができるのか、と納得。表面的知識で物語を描いているのではなく、その道を貫き博士過程までとった人が言語、言葉という抽象的で私たちが欠かせないツールへの愛を詰め込んだ物語、そんな気がした!
Posted by ブクログ 2020年09月02日
以前に1度読んだのですが、再度読み直すことにしました。これは中学生の時に読んだ作品なのですが改めて読み返してみると以前は気付かなかったことに目が行ったり、よりいっそう理解出来たり、新たな発見があったりと、再びこの作品の奥深さを認識しました。
Posted by ブクログ 2019年05月30日
最初は展開が遅いなと思って読んでたけど、だんだん引き込まれていって、最終的に完全にハマりました!
とても細かく作り込まれた世界観で、細かな描写の説明も最初はくどいなと思ったけどだんだん必要不可欠なものになっていくところに高田さんの凄さを感じました!
Posted by ブクログ 2019年03月19日
既に内容については皆様が書かれているので、これから読む方への注意点を。
設定が長い…とにかく細かい。
しかし、それを読んだものには楽しい物語が待っている。
そう、第1巻は設定解説編です。
飽きた?…耐えてください。
つまらない?…物語は2巻からです。
言い回しが…慣れます。慣れて!
この1巻さ...続きを読むえ読み終えれば、2〜4巻は物足りないくらい。
そして、あなたも感想にこう書くであろう。
「1巻目は耐えて…」
Posted by ブクログ 2017年09月26日
『「言葉はそれ自体で丸ごと一つの言葉だ」と思っていたのだ。ところが字を学んで、字で言葉を書いてみるとすぐ判ることだが、言葉は音の組み合わせで出来ていて、それぞれ何も意味のない音をいくつか然るべく並べてやると、その音の組み合わせに何処からともなく意味が与えられており、いつの間にか言葉に成っているのだ。...続きを読む
どの瞬間にただの並んだ音が言葉になるのか。それが不思議で、ゆっくり唱えてみたり、ゆっくり書いてみたりして、ただの音の並び、ただの記号の塊が、言葉になる瞬間を突きとめようと骨を折ってみた。
ところが何度やっても駄目なのである。どんなにゆっくり書いてやっても、どんなにぶつ切りに発音してやっても、少年の隙を突いて意味が、言葉が滑り込んでしまう。何度やってもただの音が言葉になる瞬間、ただの記号が語になる瞬間を突き止められない。』
2008.10.15に森博嗣の『すべてがFになる』を読んでから9年、ついに1〜50回までの受賞作を読破するラスト一作。途中、森博嗣、清涼院流水、古野まほろ、西尾維新、高田崇史、乾くるみ、とどハマリしてしまい何度も戻ってこれなくなったが、ようやく最後の作品の第1巻に辿り着く。達成感と少し寂しい…。
まだ導入だけど、面白い。早く続きが読みたいなぁ〜。
Posted by ブクログ 2018年08月13日
物語からも、文章そのものからも、筆者の「言葉」への拘りが感じられます。耳慣れない単語が散見され、内容もしっかり読みこまないとなかなか飲み込めないのですが、文がリズミカルで読みやすいので、難しさはさほど苦になりません。人物や風景の描写が詳細過ぎて少し疲れますが、その分、ワンシーンワンシーンを詳細に想...続きを読む像することが出来て、筆者が思い描く世界の精緻さに感心することしきりです。
味方側の登場人物たちは皆好感が持てますし、キリヒトとマツリカが手を繋いで歩きながら「お喋り」している様を想像すると、まぁなんとも微笑ましい(笑)
文庫に収録の世界地図と、第二部以降のサブタイトルを見る限り、話のスケールはどんどん大きくなっていきそうなので、次巻以降にも期待です!
匿名 2023年02月13日
世界観や設定から、とてつもない熱量を感じる作品。
とにかく濃厚でハードなハイファンタジーです。
キャラも非常に魅力的で、会話の内容も興味深くて楽しい。
一巻は起承転結の「起」なので、分厚い設定に浸っていただきたい。
Posted by ブクログ 2022年12月31日
G 2022.12.28-2022.12.31
実は再読。
あらためて読むと作者の博識に舌を巻く。
わたしには理解できないところもあるけど、それも含めて読書の楽しみを堪能できる。
キリヒトの人柄に触れるのはこれからか。
Posted by ブクログ 2022年06月16日
1-4巻読み終わったので感想をば。
文体が難解で独特・途中途中で挟まる専門的な話題、と結構読みずらい作品でした。
ただ文体にさえ慣れてしまえば以外となんとかなるように感じました。
専門的な話題の方に関しては、ストーリーに根深く関わってくる訳ではなかったので分かるなら+αで面白い要素。
分からなけれ...続きを読むば要点だけ把握して、流し読みすれば物語がわからなくなることはないと思います。
ストーリーに関してはネタバレになってしまうのでちょっとだけ。
政治系のもので、最初は取っ付きにくいかなと不安でしたが、2巻以降は加速度的に面白くなっていき、ページ繰る手が止まりませんでした。伏線も結構露骨に貼られていて後半になればなるほど、といった感じです。
ただ終わり方が個人的には不満でやや消化不良気味です。外伝があるようなのでそちらに期待。
Posted by ブクログ 2022年03月04日
4巻まで通読しての感想として、一巻全てを費やして「起」です。おおむね一冊づつで「起承転結」と思って良いかも。一巻では人物と世界観、この物語を読むに知るべきことが訥々と語られて、その合間にガッツリとした「言語学講座」が挟まります。正直、ページを繰る手が進まない…語彙が難解、小難しくて足踏み状態。すごく...続きを読む読むのに時間がかかりました。
が、一巻抜けてから本領発揮。人物たちの深掘りが始まり、物語が軋みを上げて走り出し、一気に読み口が軽快になっていきます。最初「これ必要?」と思う言語学講座も、のちのちいろいろなところを補完し始めて、「言の葉を手繰る物語」が紡がれていきます。
小難しいというレビューに読もうか迷っているそこのあなた、一巻で挫けそうなあなた、ぜひ2巻まで頑張って!一巻さえ切り抜けたらぜんっぜん最後までいけますよー!
Posted by ブクログ 2019年11月30日
十二国記ファンの書店員さんがおすすめする本の中にあったので。
レビュー通り1巻はとにかく読みづらい。焦らず少しずつ読み進めて、、だんだんに引き込まれただいま2巻突入。読み進むスピードも早くなってきたので3巻と4巻も手元にスタンバイ。
タイトルはぴったりではあるんだけどそのせいで手に取るタイプの人を...続きを読む狭めている気もする。タイトルって難しいなぁ。
Posted by ブクログ 2019年07月04日
文字、言葉の海をみたような気持ち。
キリヒトの里から始まる物語は、師匠とのやりとり、刃物を贈られる場面など印象的な惹きつけられる要素を持って場所を移してゆき、高く高く文字と言葉の海をたたえる高い塔へと進む。
題の魔女であるマツリカ、魔女らしからぬ少女の外見や仕草と、魔女の名にふさわしいような底知...続きを読むれなさを感じさせる。マツリカはもちろん、ハルカゼ、キリンの司書、ヒヨコ、ミツクビ、イリム、と次々に魅力的な人物が登場し、ファンタジーらしい世界観が広がる背景の中とても面白く読める。
途中の世界の情勢などの伏線説明のくだりが読書スピードを緩めたり、のってくるまでなかなかすすまない部分もある。でも次巻にたどり着きたいと思える言語のつながりを螺旋に感じる、新しいイメージを自分の中に生む作品。新たな手話、指話を2人で創造するシーンはついにきたかそうきたかと。親密度の増す2人に次巻が楽しみ!
Posted by ブクログ 2019年05月26日
リレー小説でマツリカを知ってから絶対に読みたいと思っていた本書。
遂に読み始めましたよ!
内容ほとんど知らなかったわけだけど、そうかこういう話だったんだ。
舞台装置的には重厚なハイファンタジー。
でもこの巻はマツリカとキリヒトが出逢う、言ってみればボーイミーツガールだ。
そして普段ラノベを読んでい...続きを読むるものからすると物語の進みは遅々として一巻丸ごと使ってやっと序章の半ばという感じ。
ほとんど事件らしい事件も起こらない。
しかし、言葉を話せないマツリカの設定を逆手取って、本や文章、言葉に対する深い考察を物語の中に実体を持って描いていく様は、作者の力量を如実に感じさせる。
けれど、それだけで終わるとは思えない。
次巻以降、大きな物語のうねりが描かれるのか、期待したい。
それにしても、マツリカは思っていたよりもずっとおしゃべりなのだな。
Posted by ブクログ 2019年01月13日
壮大なスケール感が好みのファンタジー作品。
それにしても言葉が難しい。何年振りかで辞書片手に読みました。と言ってもスマホの辞書機能でサクサクっと。ファンタジー読んでちょっとお利口になった気分。
Posted by ブクログ 2018年12月17日
タイトルから魔法ものかなと思っていたんですが、全然違いました。 どちらかというと知略知慮が飛び交っていて、その筆頭のマツリカを魔女のようだと表している感じです。
最初は世界観の説明が多いし、それ以外の文章も質・量ともにハンパないので、小説を読み慣れていない方にはあまりおすすめ出来ません。
でも頑張っ...続きを読むて読めば面白いですよ。続きも読みたいと思ってます。
Posted by ブクログ 2018年09月25日
マツリカは言語を知りすぎて、言葉が話せない、逆にキリヒトは文字を書けない、お互いの無い所がある二人がこれからどんな冒険をするのか楽しみになっている。二人だけの手話がどんな効果をもたらすかそれも知りたい。
Posted by ブクログ 2018年09月17日
ファンタジーだけど、文体的にはラノベではない。
語彙にしても言い回しにしても静謐に満ちていて、その他の言葉では不適格となるような厳格さをもっているように感じる。
これから物語がどう転がって行くのか楽しみ。
最初はとっつきにくい感じでしたが、勧めどうり2巻まで読んでなるほどと、自分の見逃したところを確認するため直ぐに1巻を読み直しました。
はやく先を読みたいけど、見落としもしたくない
ゆっくり楽しめる物語だと感じました。
Posted by ブクログ 2022年08月03日
大作の1巻目だが、今のところ、話がどう転ぶのか分からず、世界観のセットアップといった状況で、やや説明文が多いため読むのに疲れる。特に、建築学、民俗学、言語学、などの学問的知識の説明が多いため、物語が前に進むというより前提知識をインストールしているかのよう。作者の知識量が凄いことは分かったが、2巻以降...続きを読む、幾分かストーリーが面白く転がってくれることを期待している。評判いいし、大丈夫だとは思うが…
Posted by ブクログ 2022年02月21日
序盤の序盤。説明の巻って感じ。
言葉も難しくて、なかなか読み進められなかったけど、後半は気になる終わり方。
井戸が今後どう関わってくるのか続きが気になる!
Posted by ブクログ 2021年11月23日
キリヒトがマツリカと出会う辺りから
徐々に読みやすくなり、
指話の辺りからワクワクしてきた。
キリヒトのポテンシャルがまだまだありそうなので
それを楽しみに2巻へ行ってみよう。
Posted by ブクログ 2021年03月25日
好きなストーリーなんだけど、とにかく言葉が難しい!最初は調べながら読んでたけど一向に読み進まず、とりあえず読んで、またいつかちゃんと調べながら読みたいと思います。
正直途中積読しそうになって、もっとわかりやすい言葉にしてくれたらもっと世界観掴めるかも、とか読みやすいのにとか思ったけど、読み進めるうち...続きを読むに、ひとクセあるのも個性的でいいかなと思うようになりました。と、思うようにしている。
追記:
むしろ他の本がすらすら読めるようになった
Posted by ブクログ 2020年05月09日
著者の不慣れ感が強くて、デビュー作とあって納得してしまった。
たぶん幾重にも折り重なったすごい世界が、濃密に、著者の脳内にあるのだろうとはひしひしと感じるものの、文章としてエンタメとして、表現が追い付いていない。
最終巻の頃には互いに慣れて大分読み易くなっていそうだと何となく思うけれど、何としても次...続きを読む巻が読みたい!すぐに!というノリにはなれなかった。
求めているものが軽いんだろうけれど、個人的にはもっと人物描写を中心に見たい。