高田大介のレビュー一覧

  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)

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    ネタバレ

    人が人を騙し陥れようとするなかで、剛力衆や近衛兵・鼠たちの、決して仲間を見捨てない姿に胸が熱くなった。何よりも嬉しかったのが、カロイの存在。かつて仲間を裏切り、肉親と右腕を失った彼は、今回多くの人を助けてきた。そしてかつての仲間たちとの繋がりも失われず、子供たちに希望を与えるような存在になっていたことに胸を打たれた。皮肉まじりのマツリカも相変わらずで、また会えて嬉しい。
    これからも続くであろう一ノ谷、アルデシュ、二ザマの激変を見届けたい。

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    2025年07月11日
  • 図書館の魔女 第二巻

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    ネタバレ

    数年ぶりに再読。キリヒトの正体を知った状態で読み返すと、かなりわかりやすく伏線が張ってあったんだな…と感じた。これだけヒントがあったにもかかわらず、マツリカが繙くことができなかったのは、キリヒトだけが本当の意味での味方だと無意識のうちに感じていたからかもしれない。

    キリヒトが覚悟を決めるシーンの笑顔が悲しくてたまらない。とどめを刺そうとした瞬間の恥じるような表情に涙があふれた。マツリカもキリヒトも自ら望んで生まれついたわけではない。そんな二人が手を取り合ってやり取りすることに密やかでたしかな絆を感じるし、人を斬るために育てられたキリヒトにとっても救いだったのだろう。再読のためこれからの展開は

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    2025年06月15日
  • 図書館の魔女 第四巻

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    最終章、第4巻を読み終えました。言葉に表して気持ちを伝えることが容易くないと言いましょうか、とにかく圧巻、感無量でした。1行で言い表すとすれば、言葉を呑むほど感動している…に尽きます。
    ニザマ、アルデシュ、一ノ谷の三国和睦会議は固唾をのんで読み進めました。その量、軽い文庫本1冊分くらいはあるんじゃないかしら…! キリンの活躍は読んでいて爽快でした。
    最終章、やはり魅せつけてくれますね。双子座の居城へと向かうマツリカ一行ら。面前でその様が繰り広げられているかのように臨場感が伝わってきます。焦りや恐怖といったもので支配され、呼吸も浅く早くなっていて、気づけば目を見張るように本を見つめていました。

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    2025年06月13日
  • 記憶の対位法

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    祖父が残した黒檀の小箱から出てきた紙片。そこから物語は歴史、差別、音楽、宗教、様々な方向へと広がっていく。
    正直わからない部分も多かった。しかしわからなかったが故に、考え感じる部分も多くあった。別々のエピソードに見えていたものが繋がり、タイトルの意味へと集約されていく。美しい物語。

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    2025年05月31日
  • 記憶の対位法

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    「言葉」の乱射がエグい

    いやー面白かったねー
    そしてこれを面白いと思える自分なかなかのもんやでとひとり悦に入れる系ですな

    「言葉」と「歴史」
    「言葉」と「音楽」
    「言葉」と「差別」
    「言葉」と「テロ」
    「言葉」と「ジャーナリズム」

    「言葉」を中心に多彩なテーマを描いています

    強く思うのは、高田大介さんてめちゃくちゃ頭いいんだろうなーってこと
    もうがんがん難しいこと言ってくるんよ
    もう物語全編にわたってほぼ討論ですw
    しかも半分くらいはちんぷんかんぷんです

    超絶頭いい人がめちゃくちゃ分かりやすく教えてくれてるんだけど、いやそれはあなたのレベルで言う「分かりやすい」で、わいらからしたら十

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    2025年05月29日
  • 図書館の魔女 第四巻

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    なんて面白い小説!!!一巻の読み始めたときは文章が堅くて読むのが大変だったけど四巻にもなると慣れたもんで先が気になって気になって寝る間も惜しまず一瞬で読み終わってしまった
    この本には、ある世界が、学問が、人間が、言葉が、なんと鮮やかに渦巻いていることだろう!
    こんなに知識欲を掻き立てられる小説は初めて
    もう一度読み直したい
    アニメ化をとてもしてほしい…

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    2025年05月30日
  • 図書館の魔女 高い塔の童心

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    手元にあるひとつの小さな海老饅頭。これが大きな地政学の理解に繋がるとは。
    ミクロからマクロへ、同じような事象が世界を作っているのだと分かっていてもこんな風に鮮やかに描かれるともうため息しかでない。
    以前読んだ『砂糖の世界史』でも思ったけど、教科書で習ってきたことに人の暮らしが見えるとその景色が色づき始めるのよね。

    さてマツリカ。「あの」マツリカの奥底にある深い泉をのぞかせてもらって(マツリカが登場するページは決して多くないのに)いたく得心した一篇となりました。もう一度シリーズを再読せねば!そう決心して本を閉じました。

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    2025年05月22日
  • 図書館の魔女 第二巻

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    山育ちのキリヒトの、慎重でありながらも俊敏な体の動きの”勘のよさ“は第1巻から感じとっていました。第2巻ではそれが顕著にでていた。同じ人間の身のこなしなのか…と思うほど。

    マツリカとキリヒトが行動を共にする場面では、同じ気持ちを共有しあう友のようなやり取りが垣間見えて、微笑ましいなと思った。

    イラムの存在も大きい。キリヒトやマツリカ、ハルカゼ、キリンが家族のように唯一落ち着ける場所なのでしょう。食事をする彼らを見るのも、私の密かな楽しみとなっています。

    後半、巨人の襲撃は手に汗握る展開だった。キリヒトの行動はとにかく凄かった。この一件で、温厚で従順でマツリカの手話通訳を器用にこなす、あの

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    2025年05月14日
  • 図書館の魔女 高い塔の童心

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    良すぎた。最新刊が読めるって最高。
    番外編のような立ち位置だと言われていただけに、少しタッチが違った。やはり子どもの心を表すためだろうか、意識的に優しい言葉が使われているような気がした。
    にしても、まさかこうくるとは思わなかった。奪われたものと、新しく得たもの。そして、奪われたと思っていたけれどもなくしきっていなかったもの。それらの寂しさと悲しさがよく現れていた。最後の方は泣いてしまった。

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    2025年05月13日
  • 図書館の魔女 高い塔の童心

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    終盤で語られるマツリカの祖父タイキの胸中に色々考えることがあった。衆愚になるな、ということか。情と理のバランス。理を尊ぶこと。

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    2025年04月30日
  • まほり 下

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    そういえば棚上げになっていた「まほりってなんぞや」問題。ここに本作のミステリ的な旨みが詰まっております。学術的興奮も相まってうわぁ!!となります。
    ちなみに、巧緻きわまるプロットに冒険小説かサスペンスめいた後半のスピード感など、読者を手玉にとって手の上で転がすような作者ですが、惚れた腫れたに関しては、なんかもう小学生の初恋の如き初心な描写なんですよね。

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    2025年04月01日
  • 図書館の魔女 高い塔の童心

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    ネタバレ

    やっぱりよかった。
    まさにエピソード0。
    主要人物がどんどん現れ、まさかの登場とか驚いた。
    タイキのリーダーとしての凄まじさ、ハルカゼに語った話、マツリカの人を動かす賢さ、ハルカゼがマツリカに感じたこととそれによる愛しみ深さ、全て何度も感じたい。

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    2025年03月02日
  • 図書館の魔女 高い塔の童心

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    実に10年振りの新作!
    マツリカの先代タイキがメインの話。
    今回も解決までの展開が見事!!
    そして難解な言葉が多発するところも健在。
    これに挫折してしまう人もいるのだろうけど、読めば読むほど深みが出る素晴らしいシリーズ。
    前作を読み直さないと!

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    2025年03月01日
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)

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    上巻では主要メンバーが登場せず。下巻に入ってもどんどん話が進み、これはもう出てこないのかと諦めてたら、ちゃんと出てきた!
    そして一気に伏線を回収し、かつ、大いに笑わせてもらった。
    続編が未だ書かれてないようなのですが、困ります。
    もっと読みたい!

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    2024年12月12日
  • 図書館の魔女 第四巻

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    終わってしまった。
    ファンタジー小説ということで、家にあったものの読むつもりもなかった。でも、面白いと聞かされ半信半疑で読み始めたのだが、ここ数年で一番面白かった。
    極端などんでん返しやトリックごあるわけではない。でも、ちゃんと仕掛けもある。「先が読めてしまう」という悪い意味ではない、想定通りに進む心地よいところと、斬新な進み方が共存してる。
    烏の伝言、楽しみです。

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    2024年11月09日
  • 図書館の魔女 第四巻

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    最終4巻。だいぶ長いが、それは今更感じません。
    前半半分で広がっていた風呂敷がだいぶ畳まれた感が出て、もうここで完結ぞ?あとは帰るだけぞ?となったが、読み進めるとそんなことはない、あるべくして設けられた壮大なエピローグでした。

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    2024年09月27日
  • まほり 下

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    私の好きな村ホラーの要素はきっちりあるがそれだけではなかったです。裕と香織のコンビのやりとりが微笑ましい。まほりの本当の意味がわかってからの展開にはきっちりハラハラさせてくれました。
    動機や因果は不要。因果律を持ち込むと濁る。なるほど確かに。主観を排除して研究することができる人ですね。
    因果や動機を知りたくて、仮説を立てて事実に迫る人には共感できるんだけど。
    因果律を持ち込んだ瞬間に意味が捻じ曲げられる。この二つの役割を一人でやるには無理がある

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    2024年08月18日
  • 図書館の魔女 第一巻

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    大好きなシリーズ。重厚な文章と緻密な設定、静謐な筆致、完全な世界観。魅力的な登場人物達と先の読めないストーリー。極上の物語です。主人公の正反対な2人がとっても切ない。
    続きが待ち遠しい!!

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    2024年08月12日
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)

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    エゴいの洞察力と最後にマツリカまで出て来て、メテの問題まで解決するとは思ってもみなかったこと。

    さらなる続編に期待

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    2024年07月30日
  • 図書館の魔女 第四巻

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    言語学者、高田大介の超大作ファンタジー小説。

    緻密に織り込まれた伏線がやがて一本の糸につながる。

    裏打ちされた知識は膨大。面白い一冊であった。

    確かにハリーポッターやロードオブザリングにも引けを取らない大作

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    2024年07月30日