記憶の対位法

記憶の対位法

2,400円 (税込)

12pt

二〇一七年、フランス中部に位置する都市リモージュの新聞社に勤める事件記者ジャンゴ・レノールトは、亡き祖父マルセルの遺品整理のため、彼が晩年を暮らした寒村を訪れる。戦後、対独協力者として断罪された祖父は、一族から距離を置いてこの地に隠れ住んでいた。生前会うことがなかった祖父が遺したのは古書の山と、二十あまりの黒檀の小箱──そこに隠された意味とは何か? ジャンゴは西洋古典学を研究する大学院生ゾエ・ブノワの協力のもと、祖父が希求した真実を求め歴史の迷宮へと足を踏み入れる。〈図書館の魔女〉シリーズの俊英が満を持して贈る、知的探究の喜びに満ちた長編ミステリ。

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記憶の対位法 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく難しい本でした。
    最初は 主人公ジャンゴのお祖父さんが第二次世界大戦後 ドイツへの協力者コラボと呼ばれて排斥されます。教師でした。
    この排斥がひどい!
    フランス革命の時の住民の怒りのようなものです。

    お祖父さんは 家族と離れて 逼塞します。
    そこで年下のヤスミナと結婚し ジャンゴの父が産まれ

    0
    2025年07月29日

    Posted by ブクログ

    話題の中心が飛び飛びになるのに、わかりやすく良かった。ラストも結局人を貶めるのも人だし、人を救うのも人なんだよなあ、とじんとくる。
    作者の頭の中をのぞいてみたいくらいの知識量。
    もちろん調べて書いたのだろうけれど、本当にすごい。
    時間と気持ちに余裕のある時、じっくりとむかいあいたい本だった。

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    祖父が残した黒檀の小箱から出てきた紙片。そこから物語は歴史、差別、音楽、宗教、様々な方向へと広がっていく。
    正直わからない部分も多かった。しかしわからなかったが故に、考え感じる部分も多くあった。別々のエピソードに見えていたものが繋がり、タイトルの意味へと集約されていく。美しい物語。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    「言葉」の乱射がエグい

    いやー面白かったねー
    そしてこれを面白いと思える自分なかなかのもんやでとひとり悦に入れる系ですな

    「言葉」と「歴史」
    「言葉」と「音楽」
    「言葉」と「差別」
    「言葉」と「テロ」
    「言葉」と「ジャーナリズム」

    「言葉」を中心に多彩なテーマを描いています

    強く思うのは、高

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    フランスのリモージュが舞台。フランス語がたくさん出てくる。日本語の意味がわかるように、ルビの形になっているのだけれど、慣れない語彙に戸惑う。さらに扱っているテーマも、タイトルから察せられるように音楽史なのだが、それだけでなくフランスの現代史や移民、差別の問題など、重たい内容が盛りだくさん。こう書くと

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    何か無知でごめんなさいと言いたくなる蘊蓄のかたまり。
    特に人が死んだりとか犯人がいたりとかラスボスがいたりとかは無い。楽譜とか宗教とか差別のお話。
    これミステリなのか?

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    SL 2025.5.3-2025.5.7
    さすが高田大介というしかないほどの語彙量。フランスの移民問題、差別、ジャーナリズム、宗教、言語学、歴史、音楽理論。全てを理解するのは到底無理だけど、ジャンゴやゾエ、リュシアンたちの謎を解き明かすというより理解しようとさんざんこねくり回し考える姿勢が心を打つ。

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    知っているようで理解してなかった歴史を知るっていいなぁ。ヨーロッパの移民問題もしかり。終始、易しい歴史書を読んでいるよう。あ、小説だったw でも、歴史も個人個人の積み重ねだから「その人」を背景に置くと、まるで彩色したように浮き上がってくるからね。
    しかし、音楽論は難しかったなぁ、BGMください、、

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

     お試し読みで、ジャンゴのやんちゃな雰囲気とアフメドとのコンビ感に惹かれたのと、古楽に興味あったので購入。
     舞台は2017年のフランス・リモージュ。新聞記者のジャンゴは祖父の遺品整理に訪れた村で、祖父の遺した20あまりの黒檀の箱を入手する。
     その箱の中で見つかった楽譜の紙片の謎を早く知りたかった

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     読んでいる途中から、ああこれ「まほり」なんだな、と気付いて、その印象はラストシーンを迎えても変わらなかった。もちろん、お話としては完全に別物で、単に舞台をフランスに変えたって話はもちろん違う。
     「人文ミステリ」というか、膨大かつ難解な学術領域そのものを舞台装置としたエンタメ、という、ちょっと類作

    0
    2025年08月11日

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