高田大介のレビュー一覧

  • 図書館の魔女 第二巻
    さらに引き込まれるシリーズ第2巻。
    複雑な政治的な駆け引き、巨人の出現、キリヒトの出自など、俄然盛り上がってきた。
    次かま楽しみ。
  • 図書館の魔女 第一巻
    文字、言葉の海をみたような気持ち。

    キリヒトの里から始まる物語は、師匠とのやりとり、刃物を贈られる場面など印象的な惹きつけられる要素を持って場所を移してゆき、高く高く文字と言葉の海をたたえる高い塔へと進む。

    題の魔女であるマツリカ、魔女らしからぬ少女の外見や仕草と、魔女の名にふさわしいような底知...続きを読む
  • 図書館の魔女 第三巻
    物語が大きく動き出す第3巻。

    崖下の工房や指話などそれまでの伏線が重要な意味を持って物語に関わってくる。
    作者的にも、ようやくここまで来たかという感覚なんじゃないかと思ったり。

    利き手を奪われたマツリカの動揺と焦燥。
    そんなマツリカの助けになろうとするキリヒトの献身。
    まさに、これまで二人が培っ...続きを読む
  • 図書館の魔女 第二巻
    前半は前巻から続く地下水道の話と市内お忍び行動。
    相変わらずなかなか物語は進まず、これどう話が広がっていくのかなあと思っていた。
    後半、陰謀話が始まるあたりから一気に面白くなった。

    それにしても、丁寧で詳細なのはわかるんだけど、展開が遅い。
    あと、作者の専門だから仕方ないけど、言葉の用法の説明がが...続きを読む
  • 図書館の魔女 第二巻
    このシリーズは刊の最後に爆弾を残すのか。
    惜しむらくは、自分の想像力ではキリヒトの動きがしっかり掴めなかったこと。
  • 図書館の魔女 第一巻
    リレー小説でマツリカを知ってから絶対に読みたいと思っていた本書。
    遂に読み始めましたよ!
    内容ほとんど知らなかったわけだけど、そうかこういう話だったんだ。

    舞台装置的には重厚なハイファンタジー。
    でもこの巻はマツリカとキリヒトが出逢う、言ってみればボーイミーツガールだ。
    そして普段ラノベを読んでい...続きを読む
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)
    ぴぃ、ぴっぴ、ぴぃ
    この音に泣かされそうになるとは思わなかった。
    舞台が激動する下巻の方が、上巻より面白かった。
    上質なミステリのように、タネは全て読者に事前に提示してあり、解読することはできたはず。
    そんな伏線が後半になってきちんと回収されていくのが心地よかった。
    個人的にはユシャッバだのロッロア...続きを読む
  • 図書館の魔女 第二巻
    この巻で明らかになったキリヒトの正体が意外でした。只者ではない雰囲気を漂わせてはいたものの、ここまでのレベルだとは。
    次巻あたりから物語が大きく展開しそうなので、続きが楽しみです。
  • 図書館の魔女 第四巻
    三つの国を又にかけた大冒険の回でした。意外な人物の裏切りが明らかになります。
    マツリカにかけられた呪いを解く為に敵と対峙する場面では細かい描写で描かれていて、最初から最後までハラハラしました。
    マツリカとキリヒトのやりとりも神秘的でした。
  • 図書館の魔女 第一巻
    壮大なスケール感が好みのファンタジー作品。
    それにしても言葉が難しい。何年振りかで辞書片手に読みました。と言ってもスマホの辞書機能でサクサクっと。ファンタジー読んでちょっとお利口になった気分。
  • 図書館の魔女 第一巻
    タイトルから魔法ものかなと思っていたんですが、全然違いました。 どちらかというと知略知慮が飛び交っていて、その筆頭のマツリカを魔女のようだと表している感じです。
    最初は世界観の説明が多いし、それ以外の文章も質・量ともにハンパないので、小説を読み慣れていない方にはあまりおすすめ出来ません。
    でも頑張っ...続きを読む
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (下)
    今回もまた、壮大な世界が広がっていました。キリヒトが登場しなかったのは残念でしたが、続編への布石のようです。楽しみにしてます。前作を読んでから時間が経ってしまったので、ちょっとニザマの政変の様子を忘れてしまっていました。残念。
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (上)
    前作に引き続き、ゴシックな雰囲気のファンタジーです。キリヒトもマツリカも登場しないままに上巻が終わってしまいました。盛り上がりつつ下巻に続きます。
  • 図書館の魔女 第一巻
    マツリカは言語を知りすぎて、言葉が話せない、逆にキリヒトは文字を書けない、お互いの無い所がある二人がこれからどんな冒険をするのか楽しみになっている。二人だけの手話がどんな効果をもたらすかそれも知りたい。
  • 図書館の魔女 第一巻
    ファンタジーだけど、文体的にはラノベではない。
    語彙にしても言い回しにしても静謐に満ちていて、その他の言葉では不適格となるような厳格さをもっているように感じる。
    これから物語がどう転がって行くのか楽しみ。
  • 図書館の魔女 第三巻
     自分が知らない日本語がこんなにもあったのかと思い知らされながら、逐一辞書を引いていては話にのめりこめないので、とにかく雰囲気だけ感じて先へ先へと読み進めます。だって面白いんだもの! 現実に引き戻されずにドップリ浸りたいんだもの!(地団太) これだけの語彙を自在に操れたらいいだろうなぁと羨望しつつ、...続きを読む
  • 図書館の魔女 第二巻
     難しい……けど面白い……けど難しい……言葉一つからの話の展開のさせ方が圧巻だし、相変わらず一つ一つの描写がすごく丁寧だし、戦闘シーンの迫力と緊迫感も良かったし、キリヒトとマツリカの関係が切なくて可愛くてたまらない……けど難しいけど面白い! 夢中になるあまり語彙を失くしつつ(笑)、次巻に続きます!
  • 図書館の魔女 第一巻
     物語からも、文章そのものからも、筆者の「言葉」への拘りが感じられます。耳慣れない単語が散見され、内容もしっかり読みこまないとなかなか飲み込めないのですが、文がリズミカルで読みやすいので、難しさはさほど苦になりません。人物や風景の描写が詳細過ぎて少し疲れますが、その分、ワンシーンワンシーンを詳細に想...続きを読む
  • 図書館の魔女 第四巻
    ■言葉の呪術的な力を熟知した著者による、大スペクタクル小説、完結!

    海峡地域の動乱を期するニザマ宰相ミツクビの策謀に対し、マツリカは三国和睦会議の実現に動く。列座するは、宦官宰相の専横を忍んできたニザマ帝、アルデシュ軍幕僚、一ノ谷の代表団。和議は成るのか。そして、マツリカの左手を縛めた傀儡師は追い...続きを読む
  • 図書館の魔女 第三巻
    ■剣でも魔法でもない、少女は”言葉”で世界を拓く

    深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接する大国ニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、敵は彼女の“言葉”を封じるため、利き腕の左手を狙...続きを読む