高田大介のレビュー一覧
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前巻『烏の伝言』が刊行されたのが、なんと10年前だと、、、!?
先日、いわゆるエピソードゼロ的な巻が読めたと思いきや、待望の『霆ける塔』のリリース。
ありがとうございます。2025年。
しかし、「霆(はたた)ける」なんて、予測変換では出てきやしない。
夜毎「雷霆」に包まれる塔。
その中で、マツリカが幽閉されてしまうという話。
いやあ、相変わらず、世界描写がすさまじい。
どうして「雷霆」が塔を撃ち抜くのか、なんて、ファンタジーだからの一言では終わらせない。
そうして、矢の一本、石の一つを手掛かりに、キリンとハルカゼはマツリカを追ってゆく。
一方で、一の谷が西洋なら、二ザマは東洋なのか。 -
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ネタバレ
400ページを超える、フランスの分断と歴史、そして人種であり宗教、音楽の記憶と秘密。フランスという政教分離の国の中でのイスラム教徒たち。テロという社会的な問題と、イスラム教徒であるという理由で本質的な差別を受ける人々。主人公のジャン=バティスト(ジャンゴ)はバティスト(洗礼者)という名前を持ちながらキリスト教徒ではなく、北アフリカの血統に連なる容姿をしながら回教徒ではない。彼はジャーナリストだ。
ジャーナリストとして、キリスト教系の新聞社に務め、その中で差別というものと立ち向かおうとしている。だけど、かつては仲良く過ごしたはずのイスラム教徒の友人たちにとってはジャンゴは「裏切り者」だ。
フラ -
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Posted by ブクログ
話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la -
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は -
Posted by ブクログ
ショートショートというものを初めて読んだ。
なので、他シリーズは未読。
「新しい法律ができた」
最初の1行は全員一緒。
なんだそれ、面白い!!!
同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。
1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
が、作家によって内容は十人十色。
様々なバリエーションがあるのが面白かった。
しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。
塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた
シリア -