あらすじ
待望のリブラリアン・ファンタジー、再始動。
マツリカが、キリヒトが、帰ってきた。
囚われた魔女を救うべく、仲間たちは雷鳴轟く山峡の砦を目指す。
風が唸り、雷が轟く「霆ける塔」に囚われた図書館の魔女・マツリカ。宿敵ミツクビの罠にかかり、閉ざされた山城で彼女を待つのは、夜毎降り注ぐ稲妻と奇妙な因縁を背負う砦の主。脱出の糸口を探るマツリカを、新たな謎と出会いが待ち受ける。一方遠く離れた故郷では、ハルカゼ、キリン、そしてキリヒトたちが、マツリカ救出のため立ち上がる。
彼らは、わずかな手がかりと研ぎ澄まされた知恵を武器に、雪深い山脈を越え、未踏の隠し砦を追う! 強靭な意志と絆が試される極限状況の中、マツリカは、そして仲間たちは、この絶望的な状況を打ち破ることができるのか?
メフィスト賞が生んだ弩級のファンタジー「図書館の魔女」。シリーズ最新作がついにそのベールを脱ぐ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
わずかな手掛かりからマツリカが囚われている塔を見つけ出した時はゾクゾクした。
それからどうやってマツリカを救出するのか。
天候すら見方につけたような作戦はアッパレ。
次作はいよいよミツクビと直接対決かな?
キリヒトがたくさん登場してくれたら嬉しい。
Posted by ブクログ
面白い! 待ちに待った続刊。
600ページ超の長編を囚われたマツリカを救出することのみに費やし、しかもそのほとんどが「謎解き」である構造。あらゆる知識が渾然一体となり、ひとつの光になる。それが途轍もなく面白い。
続きが一年以上先なのがつらい。
Posted by ブクログ
待ちに待った続編。
マツリカ、ハルカゼ、キリン
そしてキリヒト!
一冊目上下巻は二度読み込んでいて再開するこの日を待っていた。
「烏の伝言」のキャラクターも今回は大活躍。ずっとこのシリーズを読み続けていた甲斐がある。
マツリカのミツクビとの闘いはまだ終わらない。
紅花という仲間(悪友?)も得てこのまた次へと続くそう。
また気長に待っていましょう。
Posted by ブクログ
CL 2025.10.24-2025.10.27
マツリカを救いに行くために高い塔のキリンやハルカゼらが知略を尽くして場所を特定したりするのはもちろん面白いけど、やっぱり白眉はキリヒトが到着してからだね。かなり終盤になってからの登場で、もう読み終わりたくなかったよ。
早く続きを!
2年待てません。いえ、待ちますから必ず出してください。
Posted by ブクログ
待ってました!の続編。こないだのスピンオフ作品も良かったけど、やっぱこの高揚感は本編じゃなきゃ得られん。と言いつつ、主要メンバー以外をほとんど忘れているので、おそらくこれまでの作品と関連があるんだろうなっていう描写を見ても、なかなか前と結び付けられないのが残念。でも、単体でも十分に楽しめるハイクォリティ。満を持してのキリヒト登場も、相当に熱い。帯で続編がはっきり宣言されているけど、2027年か~。きっとその頃には、本作の内容もほぼ忘れてしまうだろうから、今すぐ読みたいんだけどな~。でもとにかく続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
今回の推理パートのメインはハルカゼ。マツリカパートでは色んな真相が…。
キリヒトが何者かわからなかった1〜4巻、いきなり剛力の話が始まった前作と比べてちょっとインパクトは弱め。
ものすごく期待度が高かったので、この終わり方は良くも悪くも驚き。
Posted by ブクログ
ついに出ました。
一ノ谷陣営のマツリカの居場所探しで徐々に分かっていく流れも楽しく、間のマツリカの囚われ生活も面白かったです。
そしてキリヒトが登場してからは怒涛の勢いで読み進めてしまいました。
キリヒトが来てからのマツリカのテンションの違いが良くてニヤニヤしっぱなしです。
そして早く2027年になってくれませんかね。
Posted by ブクログ
9年待ったよおおおおおおお
キリヒトとマツリカ様がまた会えてふたりだけの言葉でいつもみたく「話して」るのが嬉しすぎて後半100ページくらいずっと泣いてたわ。(情緒不安定)
ヴァーシャもエゴンもワカンもほかのみんなも相変わらずで、みんなで早くお家に帰って美味しいもの食べてほしい。
あとわたしは紅花ちゃん推しです。かわいいいいいい!!
Posted by ブクログ
面白かった…!ずっと心待ちにしていたので期待も高かったけど、とても面白かった…!読む手が止まらなかった。
残されたわずかな手がかりや、アキームの素朴な言葉がきっかけとなって、マツリカの囚われている場所を絞っていくのがすごかった。ハルカゼやキリンはもちろんすごいけど、全員がマツリカ救出のために動いている姿に心が熱くなった。
これまでのシリーズのキャラクター大集合という感じで大満足。ワカンとエゴンはあれきりだと思っていたけど、嬉しいサプライズだった。ちょろちょろ、の仕掛けに驚かされた。
特にキリヒトが帰ってきたのが嬉しかった。キリヒトの天然な感じは相変わらずだけど、「全員切る」という選択肢が浮かぶのが、やはり「キリヒト」なんだな…と思った。マツリカとの数年ぶりの再会で、お互い万感の思いだろうに、交わされる言葉がほとんどないことに、かえって絆を感じた。ヴァーシャも相変わらずでなにより。
ミツクビの目的がわからず、とても不気味。洪鈞がミツクビに何を言ったのかも含めて、早くも2027年に出るという次巻が待ち遠しい。
言語学的な内容や地質学、政治、軍略など、細部に至るまで練られていて、正直に言えば半分も理解できていない気がしている。それでもこの世界や物語に強く惹きつけられるし、何度でも深く楽しめるような、そんな魅力がある。
Posted by ブクログ
霆けるなんて漢字、40数年生きてて初めて見た。言語学者すごい。口絵の部分のザラザラした高級そうな紙もすごい。(語彙力ゼロ)
強大な敵と戦うなら人脈を広げて味方を増やすのは当然のことだけど、手話を解し美味しい料理を作れる紅花を引き入れられたのは大きい。
キリヒトが強くなりすぎてて驚き。
それまでずっと文語体というか古典調な文体だったのに終盤に突然「階段みたいな」で二度見か三度見した。