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主人公裕は、膨大な古文書のデータの中から上州に伝わる子間引きの風習や毛利神社や琴平神社の社名に注目し、資料と格闘する。裕がそこまでするには理由があった。父が決して語らなかった母親の系譜に関する手がかりを見つけるためでもあったのだ。大した成果が得られぬまま、やがて夏も終わりに近づくころ、巣守郷を独自調査していた少年・淳が警察に補導されてしまう。郷に監禁された少女を救おうとする淳と、裕の母親の出自を探す道が交差する時――。宮部みゆき、東雅夫、東えりか、杉江松絶賛の、前代未聞の伝奇ホラーミステリーにして青春ラブストーリー! 感動のラストまで目が離せない、超弩級エンターテインメント。
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Posted by ブクログ
話の流れとしては(特に最後の方)、どこかで読んだ話かな…と思う。
しかし、民族学の手法や思考法、言語学的な古語の紐解き方など…ストーリーに付随した知識量が豊富で、個人的には非常に面白かった。もっとこういうマニアックな小説が読みたい。興味のない人にとっては苦痛かも分からないが。
また、古語で書かれた石碑や文献の描写がリアル、かつ微妙にそのまま理解できてしまうのが「知りたくないのに分かってしまう嫌さ」として付き纏う、というのが新鮮な読書体験だった。
「差別的かつ暴力的」な噂話は特に伝播しやすいという意見、身につまされる。
自分が差別的な意識を持っていないと思いながら「ある言葉」を使う人々を最近たくさん見かける。
その人のことをよく知りもせず「ある言葉」でカテゴライズして馬鹿にして蔑む…こういう所から都市伝説は出発するのだろうか。人の営みは常に地続きだ。
Posted by ブクログ
民俗学ミステリ 下巻です。
わかってはいたけれど、さすがは言語学者さん。
難解です・・・が、面白い。
歴史を遡れば残酷無残に行き当たる・・・
裕は、自分が発信源にならぬよう注意された。
スキャンダラスで差別的な事は広がりやすい。
ある程度の考察が整ったところで、村の少年:淳が
帰ってこないと連絡があり、急遽、山に向かう。
そこに、紹介してもらった先生から連絡が来て、
裕の考察を真っ向から否定する。
聞いているうちに、淳と少女に危険だと判断。
ここから怒涛の展開がすごかったぁ~
久しぶりに焦りと緊張で心臓バクバクでしたよぉ~
「まほり」の意味が分かった時の恐ろしさったら!
裕の本題である、母親の事。
何一つ語られることはなかったけれど、最後の一言で
その理由がわかってしまった。
いやぁ・・・またもスゴイものを読んでしまいました。
この著者の作品の重厚さは、やっぱりスゴイなぁ~
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