桜庭一樹のレビュー一覧
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「勇気を、勇気を持とう。不屈の、勇気を……。最後の瞬間まで、生を、未来をあきらめない。我々は生きるのだッ──!」
上巻で別れ別れになってしまった二人。
ヴィクトリカは母、コルデリアの手引きで監獄を脱し、新大陸を目指す船に。
徴兵された一弥は前線でただひたすらに生き延びてゆく。
二人は再会できるのか…?
これで最後のゴシック、Ⅷの下、完結編。
ヨーロッパの小さな国に東洋からやってきた「春来たる死神」九城一弥と、いにしえの生き物たちの末裔、欧州最大の知性「灰色狼」ヴィクトリカ・ド・ブロワとの、謎と冒険と、愛の物語。
ああ、終わってしまったなあ。と感慨にふけってしまいます。
ずいぶん長いことかかって、一時は作者に忘れられたかとも思われたゴシック。終わるとなると寂しい。
でも、良い終わりだったと思います。
暗い時代を生きていく子供たちが、否応なしに大人へと変化していく様子を見ているのは辛いけれど、希望のある描き方が好きです。 -
Posted by ブクログ
面白かったです。昔々におすすめしていただいたのを漸く読みました。
吸血種族であるバンブー、竹なのかな…?と思いましたが細かいことは明かされず、それがまた不思議さを増していて良いです。
1話目の、かなり治安の悪い町での、それでも安らかな日々が尊いです。舞台は日本のどこかなのですが、マフィアが牛耳る異国のようでした。洋治もムスタァも、洋治は多分生まれつきのバンブーでムスタァは元は人間で後にバンブーになったという違いはあれど、人間を愛していて素敵でした。火は命の輝きで、それを守って繋げていく。
2話目は変わっていく人間と、変わらないバンブー。最期に咲いた花が切ないです。
3話目は、類類の過去に切なくなりましたが、それでも1話目を許せる訳ではないです。
切なくも綺麗さもあるお話でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヴィクトリカと久城のコンビ2作目。
この二人のコンビの微笑ましいこと。自然と笑みがこぼれます。
物語は微笑ましくはいきません。
今回はヴィクトリカの母の冤罪を晴らすため、ヴィクトリカは小さな村へと行きます。勿論、久城が黙って見送るはずがありません。二人が向かった村は時代に取り残されたような閉鎖的な村で、そこでまた新たな事件が…という話。
事件については特に驚く展開ではありませんでした。
が、ツボだったのは村の儀式で久城とヴィクトリカが同じ質問をしたこと。
素っ気なくみえてヴィクトリカも久城のことを大切に思っているのね。だから久城が落ちそうになった時、必死に手を伸ばして助けようとしたのでしょう。
質問の答え、占いは叶わないという結果でしたが、もしかしたら二人次第で未来は変わるのではないかと思ってしまいます。
謎に包まれたヴィクトリカですが、今作でお母さんについて少し明らかになりました。次作以降が楽しみです。