【感想・ネタバレ】製鉄天使のレビュー

あらすじ

辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディース〈製鉄天使〉の初代総長として中国地方全土の制圧に乗り出す――あたしら暴走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ! 中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、唖然呆然の一代記。『赤朽葉家の伝説』から三年、遂に全貌を現した仰天の快作――一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。/解説=大森望

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Posted by ブクログ

これが南米風のマジックリアリズムというやつなんですかね?鉄が思いどうりに動くとかバイクが一人でに動いてるとか。

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2013年08月04日

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赤朽葉家の長女の中学時代をなぞっているようでなぞっていないどうにも不思議なお話。
情熱的で熱狂的な少女たちの青春はいつか終わりが来てしまうものですがその一瞬のきらめきは誰にも止められないのですね。

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2012年12月09日

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ネタバレ

再読。『赤朽葉家の伝説』のスピンオフと呼んでいいのかな。大筋はわかっているのに、ワクワク読める。中国地方のレディース族の制覇なんて、実は小さな世界かもしれない。それでも世界を制覇したという実感なんてそんなに持てるものじゃない。それを清々しく描き切っているのが面白い。

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2019年07月27日

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「赤朽葉家の伝説」のスピンオフ。
丙午(ひのえうま)生まれの赤緑豆小豆がレディース暴走族「製鉄天使」の総長となり世界(中国地方)を統一するという喧嘩上等の暴走族ファンタジー。

アニメっぽい仕上がりを見事に文章だけで表現しているのは本当に素晴らしいし、散りばめられた伏線(いかにもなヒントではなく、あーそういえば的な伏線)や起承転結まとめかたがさすが桜庭一樹。完璧過ぎる。

そして、1980年代の昭和の田舎の暴走族臭プンプン。
「〜してちょ」「〜ぜよ」とか気恥ずかしくなるような懐かしい昭和ワードの連発。
その時代を生きていても、なかなか「やめちくりっ」はさすがに出てこない。これには本当にやられた感。

小豆がスミレっ子の存在を2度も失ったくだりは、私もかなり切なくなった。

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2018年11月07日

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超名作”赤朽葉家”のスピンオフ。当然、名前もそのままだと思っていたし、あれと同様の重厚感を期待もしていた。その予想は軽く裏切られました。あえて名前も変えられているし、文体もえらく軽い調子にされている。前作二代目の、中でも不良時代を中心に描かれた物語だから、こういう書き方になったのはいわば必然か。気負わずサクサクッと読めてしまうけど、その分、本編と比べて満足度は劣ると思ってしまいました。

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2018年03月09日

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 『赤朽葉家の伝説』の姉妹編で、毛毬が書いた漫画のような世界観。硬派な不良ものが好きな私にとってはときめきが沢山の楽しい作品。
 19歳になると大人の体臭がして子供ではいられなくなるというのは比喩的だけど、確かにいつまでも突っ張っていられないのが現実で、だからこそ現役で突っ走る小豆たちが眩しく儚く見えるのだと思う。怖いものなしの小豆が初めて傷つき、心に穴が空く経験をしたことで大人になっていってしまう気持ちと、族の頭を張る責任感と仲間から集まる期待との間で小豆が抱えるジレンマが最も切なくときめいた。

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2015年12月16日

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赤緑豆小豆は、中学一年生のとき、ひょんな出会いからレディースへの道を進むようになる。
そのレディースチームは製鉄天使と呼ばれ、やがて中国地方を席巻するようになった。
たくさんの登場人物が××の軽妙な語り口によって楽しく、そして激しく語られる読んでいて楽しい一作。

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2014年05月07日

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何というダサさ!何という荒唐無稽さ
だがそれがいい、滅茶苦茶熱い青春小説。
本当にヤンキー漫画をそのまま小説にしたような疾走感と躍動感。
桜庭さんのライトノベル時代を思い起こすような表現もあってまさに青春、GOSICKとは違う幻想の少女って感じでした。

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2013年11月23日

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ネタバレ

『赤朽葉家の伝説』毛鞠の作中作『あいあん天使!』

鉄を自在に操る、赤緑豆製鉄のお嬢・赤緑豆小豆のお話。
命を削りながら青春を駆け抜けて「えいえんの国」を目指す。

『赤朽葉家の伝説』読んでるのが前提かな。
兄の件とか

桜庭さんの描く少女はやっぱりすごい。
そしてネーミングセンスすごいw

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2013年05月26日

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『赤朽葉家の伝説』にノックアウトされた私には必読の書。
物語の舞台になった時代を私もティーンエイジャーとして生きてきたけど、小豆達みたいな連中とは最も遠くにいて、同じ何かを共有できたとは思えない。なのに、今、この物語にすごーく心惹かれるのはなぜだろう。

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2013年05月05日

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レディース<製鉄天使>の初代総長”小豆”の物語.
昭和の雰囲気全開.頭は良くないし,不器用だけど,
ピュアで,皆から愛される存在.
とても読みやすく,一気読みでした.
そして最後にポロリです(ノ◇≦。) ビェーン!!

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2013年01月12日

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製鉄天使 赤朽葉家の伝説はとても好きな作品なのですが、この製鉄天使が赤朽葉家の伝説とリンクした作品だとは知らずに読みました。言葉が独特で、私としては初めのうち読みにくい印象でしたが、読みを進めるにつれ、どこでどう面白くなって行くのかに興味が出て来ました。昭和の時代のヤンキーのよう話だけど、戦闘シーンばかりが強くないのは割と好きです。結末も嫌いではないですが、わー。面白かった!という感じにならなかったので星3にしました。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

青春小説。赤朽葉家の伝説がサクサク読めたので、それのスピンオフとなるこの小説を手に取りました。
主人公の赤緑豆小豆をリーダーとした暴走族の日々を淡々と書いているだけで(例えば中号地方の征圧もあっさりと書かれている)盛り上がりはあまりない。
でも、嫌いではないです。

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2015年04月25日

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