ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
郷愁を誘う大河的青春吸血鬼小説! 中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。 マフィアによる一家皆殺しから命を救われた少年は、バンブーとその相棒の3人で暮らし始めるも、 人間との同居は彼らの掟では大罪だった。 禁断の、だが掛けがえのない日々――。 郷愁を誘う計3篇からなる大河的青春吸血鬼小説。 【目次】 ちいさな焦げた顔 ほんとうの花を見せにきた あなたが未来の国に行く 解説・金原瑞人
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
残酷で切ない物語
残酷で哀しいけど救いもある小説。 竹の妖怪バンブー、吸血を必要とし、120年の寿命を持つ。 理不尽な世の中で生きていくこと、人の心変わり、人間が持つ残忍性が淡々と描かれているのと対象に、無性の愛をそそぐバンブー。 寂寥と切なさを感じる一冊。
#切ない #ダーク
Posted by ブクログ
ひさびさに、本で泣いた。 印象に残った言葉は、 「おまえのここに、火がある。生まれた時から、ずっとだ。だから俺たちは必死でおまえを守ってきた。おまえは、火だ。命が尽きる最後の日まで、人間は、火だ。 そのことをけっして忘れなかったなら、このさきどんなに辛いことがあっても、おまえはきっと生きていけるだ...続きを読むろう。火だ。おまえは、おれたち二人が、いつさか気が狂いそうなほど深く愛するようになった、とくべつ明るい火だ。おまえの代わりはこの世のどこにもいねぇ。人間は、一人一人が、特別な火だ。 だから、消えるな。生きろ。頼む、がんばるって約束してくれ。戦うと言ってくれ。おまえの胸の火と、おまえのバンブーとの、けっして破れることのない永遠の約束を。」 長くてごめんなさい… 少し省略してますが、内容はそのままの形で載せました。 別れのシーンのこの言葉に号泣でした( ; ; )素直な言葉が言えなくなって、だんだん関係がこじれて、大事な気持ちが言えないまま突然訪れた別れ。最後の最後に想いが溢れるこのシーン、切なかった…。 いろんな人物目線で各章描かれ、真相や全体像が見えて、人間とバンブーの共存はむずかしいな…それぞれに想いがあったんだな…と思いました。 洋治の最期すごい辛かったな…。愛がどこまでもまっすくで温かくて、胸が張り裂けそうになった。
痛いくらい美しい世界観。 梗ちゃんの狂おしい愛情が一方的なものなんかじゃなかったことが、洋治の最期や帰って来たムスタァ、茉莉花の執着から伝わってきた。生きることの意味や価値が、人間だけじゃなくて竹族にもあるんだって類類の姉さんが教えてくれた。種族が違ったって変わらないものはきっとある。
涙が止まらなかった。 ページをめくることがこんなにも辛い本に出会ったのは初めて。 妹と一緒に涙でぐちゃぐちゃになりながら読んで、間違いなくこの本は一生記憶に残ると思った。 恋と愛の違いを知ることができた。
私は桜庭一樹の作り出す世界観が心底好きだなと改めて実感した作品。 まんまとメロメロになった。 あらすじを読んだ時点でこれはいかにも好きな感じだなと思ってたけど、本当にはずかしいくらい好みど真ん中で降参してしまった。 言葉ひとつひとつに力があって、でもたくましいだけじゃなくしっとりした色っぽさもあって...続きを読む、読点のタイミングや台詞回し、文章の端々に桜庭節が強めに効いている。 桜庭さんの選ぶ言葉は、くせがあるんだけどわざとらしくなく巧みだから、流れるようにすっと沁みて馴染む。 気持ちよく読めるのに何回も戻って目で追いたいフレーズがそこかしこにあって、いつも少しページを繰る手が止まる。 「私の男」でも「ほんとうの花を〜」でも、短編でもそうだけど、掴みどころはないのに人間くさくて生々しい、乾いてるのに湿っぽい、邪気がないのに色っぽい、そういう矛盾した愛情の発露が桜庭作品のいちばんの魅力だと思う。 大好きです。
すごくよかった。 やっぱり桜庭一樹さんの本は好きだ。 言葉のセンスがすごいと思う。私好み。 ちいさな焦げた顔 ほんとうの花を見せにきた あなたが未来の国に行く の3篇からなる。 全部が繋がっていて、すごく切なかった。 ある話では悪役に見えたヒトが、ある話ではその背景が分かって読んでて悲しくなった...続きを読むりとか。
久しぶりに桜庭一樹さんが読みたくなって。 イメージしてた桜庭一樹さんとは また違ってびっくりした。 でも、やっぱり読後感は求めていた通り。 切なくて悲しくて、美しい。 真っ黒も透明も紙一重みたいな感じがする。 竹の種族バンブーと人間のお話。 大人になってもこんなにファンタジーを楽しめると思わな...続きを読むかった。
ものすごく切ない気分になる短編集でした。 読みやすく美しい文体に、ファンタジックでありながらも、人間の内面をえぐるような心情描写とそのリアリティさ。堪能させていただきました。 本書はフォロアーさんの素晴らしいレビューを読んで手に取った本でした。著者の桜庭一樹さん自体も初読みの作家さんです。 「一樹...続きを読む(かずき)」という名前から男性の作家さんだと思っていたのですが、女性の作家さんなのですね。恥ずかしながら知りませんでした。2008年には直木賞も受賞されているし・・・。いやはや、まだまだ知らないことばかりです。 本書は、人間そっくりの姿をした竹の妖怪である吸血種族『バンブー』と人間との禁じられた交流を描いた物語3本が収録されている中短編集です。 吸血種族といえば『吸血鬼バンパイア』を思い出しますが『バンブー』はバンパイアとは若干違います。血を飲んだり、日光に当たると死ぬところなどは同じですが『バンブー』は不老不死のバンパイアと違って、歳は取りませんが不死ではありません。『バンブー』の寿命は120歳くらいで人間よりも少し長生きというところです。 本書に収録されているのは 〇 ちいさな焦げた顔 〇 ほんとうの花を見せにきた 〇 あなたが未来の国に行く の3篇で、どの短編も『珠玉の逸品』と言っていいでしょう。 3篇とも描かれた時代が違い、登場人物もほとんど変わってしまいますが、各篇が少しずつリンクしているので 「ああ、あの時のあれはそういうことだったんだ!!」 という驚きがあって楽しめます。 特に僕は第1篇の『ちいさな焦げた顔』が良かったですね。 『ちいさな焦げた顔』は、マフィアによって一家皆殺しにあった家族で唯一生き残った10歳の少年をバンブーの青年が助けるところから物語は始まります。 バンブーの青年は相棒の男性バンブーと二人暮らしをしており、そこへ人間の少年が入り込み、バンブー2人と人間の少年1人という奇妙な3人の同居生活が始まります。 そして人間の少年はマフィアの追っ手を逃れるために女装し、『少女』として新しい生活を送るのです。 バンブーの2人が人間の少年を実の弟のように、息子のように、そして恋人のように愛するところは微笑ましいのですが、そんな幸せな生活は長くは続きませんでした。 バンブーの2人はバンブーの重大な掟を破っていたのです。バンブーの厳しい掟では、バンブーは人間とかかわってはいけなかったのです。 彼ら3人に訪れる過酷な運命は・・・。 第2篇の『ほんとうの花を見せにきた』は、バンブーの掟を破った『はぐれバンブー』の少女と人間の少女との交流。 第3篇の『あなたが未来の国に行く』では、人間とバンブーが分かれて暮らすこととなった歴史的な事件が描かれます。 どの物語も非常に切なく、限りある命の大切さを思い起こさせてくれます。 どの物語の登場人物にも感情移入でき、自分だったらどうするだろうか?と自問自答する場面もたくさんありました。 この3篇の物語に共通するのは、 人間以上に『人間らしい心』を持ったバンブー達の美しい生き様 です。 この物語には、たくさんのバンブーが登場し、同じくたくさんの人間達も登場するのですが、第1篇のマフィア達のようにここに登場する「人間たち」のその心の汚く、愚かなことといったらありません。 この「汚い心を持った人間」と「人間以上に『人間らしい心』を持ったバンブー」の対比には、読者は考えさせられるところが多いと思います。 第1篇、第2篇に登場する「はぐれバンブー」の少女ですら、信じた人間との約束だけは絶対に破らないのですから。 この物語に描かれるようなバンブー達は理想の存在かもしれませんが、そのような心を持とうという意識を持つことは、僕たちでもできると思います。 日々の生き方をもう一度思い起こさせてくれるような素晴らしいストーリーでした。 ぜひ、バンブー達を主人公にした物語を今後も書いて欲しいと思います。 と言う訳で、物語は素晴らしかったのですが、一点だけ注文をつけるとすれば、文庫本版の表紙イラストですね。 特に、僕が感銘を受けたフォロアーさんが単行本版の方でレビューされていたので、本書の文庫本版を手に取った時の違和感ったら半端じゃありませんでした。 あれ?これ違う本じゃね? と素直に思いましたよ。 そして、本書一読後に再度このイラストをまじまじと見てみたのですけど、 ちょっと誰だか分からない! ネットで検索してやっとこの表紙の少女は第1篇の主人公の少年が女装した姿らしいというのが判明したのですけど・・・僕の脳内イメージとは違いすぎます・・・。女装した男の子の絵とか誰得・・・。 やはり、単行本版のようなダークなイラストの方が、本書には似合うのではないでしょうか・・・。 ・・・・・・というか、もしこういうのが得意なイラストレーターの方に依頼するなら、表題作であり、第2篇の主人公『はぐれバンブーの少女・茉莉花』を描くか、いっそのこと、もっとこうBL本っぽいかんじで、第1篇の美男子バンブーの二人「ムスタァ」と「洋治」をフィーチャーしなきゃだめでしょ!!!(※念のため、本書にはBL要素はありませんのでご注意ください) って、最後に訳分からないレビューになりましたけど、物語は最高ですので、ぜひ読んでみてもらいたい1冊です☆
バンブーは優しい。 命の火を灯す人間に憧れ、慈しむ。 自分の命にかえても大切な人を守ろうとする。 人が日々の忙しさの中で忘れていってしまうことでも、バンブーは忘れない。 いつまでも。。。 私は、この物語を読んでバンブーに魅了された。 どのバンブーも愛しい。
面白かったです。昔々におすすめしていただいたのを漸く読みました。 吸血種族であるバンブー、竹なのかな…?と思いましたが細かいことは明かされず、それがまた不思議さを増していて良いです。 1話目の、かなり治安の悪い町での、それでも安らかな日々が尊いです。舞台は日本のどこかなのですが、マフィアが牛耳る異国...続きを読むのようでした。洋治もムスタァも、洋治は多分生まれつきのバンブーでムスタァは元は人間で後にバンブーになったという違いはあれど、人間を愛していて素敵でした。火は命の輝きで、それを守って繋げていく。 2話目は変わっていく人間と、変わらないバンブー。最期に咲いた花が切ないです。 3話目は、類類の過去に切なくなりましたが、それでも1話目を許せる訳ではないです。 切なくも綺麗さもあるお話でした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ほんとうの花を見せにきた
新刊情報をお知らせします。
桜庭一樹
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
GOSICK GREEN
GOSICK PINK
GOSICK BLUE
GOSICK RED
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet
名探偵の有害性
赤朽葉家の伝説
試し読み
赤×ピンク
「桜庭一樹」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ほんとうの花を見せにきた ページトップヘ