桜庭一樹のレビュー一覧

  • 掌の読書会 桜庭一樹と読む 倉橋由美子

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    1980年代、倉橋由美子は文学好きの女の子にとって必読の書だった。今よりも更に様々な制約が多かった若い女性には、その自由さが眩しく素敵に見えたのだ。桜庭一樹が選んだというのも、なるほどという感じ。今読んでも、唯一無二の人と感じさせる。
    でも読み終わって虚しさだけが残るのは、グローバリゼーションも東日本大震災も気候変動も体験したあとの、今の自分だからなのだろうとも思う。

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    2024年04月18日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    軽い気持ちでサクサク読める話。
    キラキラふわふわした物が好きな私には物語に出てくる街並み、ヴィクトリカのフリルも魅力の一つ。

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    2024年03月13日
  • 東京ディストピア日記

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    2024年16冊目
    作家が綴ったコロナ禍の日記。
    あの封鎖された、息苦しく、不安で押しつぶされそうだった日々が鮮明に蘇る。
    ディストピア=暗黒世界…あまりにもどんぴしゃ過ぎるタイトルだ。

    歴史に残る日々をどんな風に想い過ごしたのか。10年後、20年後コロナ禍を知らない世代がこの本を手に取ったらどんな事を感じるんだろう。

    分断された世の中でも、他者に対し最大限のリスペクトを払うことを忘れてはならない、互いに寄り添い、議論をし、優しくなれ、想像力を持て。
    しんどい日常を綴ったこの作品、前向きで希望が持てる言葉で締めくくられていた。
    さぁ、いさましく歩いていこう。

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    2024年03月13日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    【更新されていく自分と自分の境界】
    人からの影響、社会の出来事、環境の変化、
    見たり聞いたり知ったことを自分なりに理解、想像して、自分なりの世界観ができている。自分の持つ認識の多くは無意識にも更新されていく。そして自分を動かしている。

    普段は何気なく変わっていってて
    忘れていってて
    記憶から選択していってて
    結局自分の境界はどこにあるのか
    自分でもコントロールできないままに変わっていく、適応していく自分。自分と周りの関係性の不思議。
    私も私たちも実は常にニューノーマルにいる、のかもしれない。

    時にうまく言語化できない、自分との関係性とか周りとの関係性についての思いが綴られる。

    あともうひ

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    2024年03月03日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    ネタバレ

    本編の前の話。といっても、本編の1話がどんなんだったかあまり覚えていない。ヴィクトリカと久城が出会う直前から始まる。時系列順がひっくりかえされていて、ヴィクトリカが学園に来るところの話である序幕が最後に配置されている。それに何か意味があるの分からずにいる。

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    2024年02月08日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    本編を読んだ後に読み始めたけど順番合ってたかな??
    またヴィクトリカと一弥たちに会えて嬉しい気持ちでいっぱい!!

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    2024年02月03日
  • 掌の読書会 桜庭一樹と読む 倉橋由美子

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    『合成美女』と『人魚の涙』と『事故』が好み。
    短くて分かりやすく、奇妙で、どうなるの?と思う話は楽しく
    人にも気軽に、読んでみてと言えそうな小説だった。

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    2024年01月22日
  • 青年のための読書クラブ(新潮文庫nex)

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    文体は慣れるまでに少し時間がかかった。
    でもそこがより世界観に惹き込まれる感じ。

    読書好きには読書クラブと書かれるだけで
    魅力的に感じてしまいがち。

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    2024年01月12日
  • 推定少女

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    実際のところは思春期に読んでないから評価できない……。でも自分はこんな思春期のもやもやを経験しなかった気がするので、読む時期が変わっても特に感想は変わらないのかもしれない。終始そうなんだ〜という感じではあった。
    物語としてはエンディングが分岐するのが作者の脳内をよりしっかり見れた気がして面白かったし、自分と異なる考え方や感受性をもつ人の世界を垣間見るという点で面白かった。裸の美少女がいかつい銃を振り回す感じがフェチズムを感じてよかった。

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    2024年01月06日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    ネタバレ

    ほんタメで紹介されていた本。ある事件をきっかけに主人公の波間が学生時代の友人である中川くんと再会し、連絡先を交換するが、2人は実はパラレルワールドのあちら側とこちら側にいて、、というお話。
    2人(メインは波間)こ数年間が描かれるのだけど、中川くんの世界ではコロナが流行して緊急事態宣言が出たり、オリンピックが延期されたり、有名人が亡くなったり、読者の現実とリンクしていて面白い。最後には波間の世界では2024になり追い越されているのも。
    波間の考えていることが、思ったままの口調で書かれるのでこちらに直接語りかけてきているように感じた。大きなドラマがなくても、淡々と続く日常でも、私たちはここに存在し

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    2023年12月30日
  • 赤朽葉家の伝説

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    話は3部作構成。鳥取の名家赤朽葉家の女三代の物語。里で拾われた山窩の子供、千里眼の万葉。未来に起きることを幻視する。大奥様のタツのひと声で赤朽葉に嫁入り。その娘でレディースから漫画家になった毛鞠。恋愛、抗争、友情、そして青春の終わり。更にその娘、まだ何者でもない瞳子。万葉、毛鞠が主役の2部目までは、これはいわゆる大河小説か?という展開。日本の経済発展、オイルショック、バブルへと。

    当時の風潮を思い出しながら波乱万丈の2人の人生を愉しむ。それが面白い。自分の親の世代の万葉も、自分の世代の毛鞠も私の知ってる時代とは少し違う気もするが地域の違いか、個人の違いか。そこは小説だから御愛嬌。

    そして瞳

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    2023年11月19日
  • 青年のための読書クラブ(新潮文庫nex)

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    伝統的な女子校の退廃的な雰囲気と宝塚歌劇団のような世界。こういうジャンルってある程度確立してるから初めて見た!斬新!って感はないけど、好きです。

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    2023年11月16日
  • じごくゆきっ

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    文の一つ一つは読みやすいのに、物語は湿っていて、重い。それでいて手が止まることのない面白さ。読み進めていくごとに、各々が抱えた「じごく」を、解消できない孤独感を見せられる。やるせなさに包まれる。でもまた読みたくなる。なんで?ほんとにすごい。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」もそうだったが、ただの鬱小説ではなく、書かれている人々の感情、嫉妬、自己愛、狂気、孤独、偏愛、焦燥感、ぜんぶが刺さって抜けない。読み返したくなる。ただ嫌な展開を書くだけなら誰でもできるけど、それすら良いところに変えてしまうほどの圧倒的なストーリー構成力。

    ジャンルを問わない短編集だが、それぞれのジャンルの世界観の面白さが際立

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    2023年10月17日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナの始まりから、結果としてまだまだ渦中の1年の日記。
    たった2年前のことなのに、かなり昔のことみたい。
    この人ほんとに一人で生きてるなぁと感じた。意図的にしたのかもしれないけど。
    コロナの記録的なの纏めるのまだ早いのかな。もっと長期に渡っての日記でも良かったかも。オリンピックも始まってないし。ワクチンも受けてない。後遺症に苦しむ人達のこともあまり触れられてない。
    まだ渦中。
    アフターコロナ?
    仮面ライダーやプリキュアは、コロナ関係ないな。

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    2023年08月31日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    ネタバレ

    パラレルワールド側とのやりとりがワクワクして面白かった反面、いろいろ気になって仕方がない。もうちょっと、あちら側との共通点や相違点を掘り下げて教えて欲しかったな〜!
    こっちの中川くんとも仲良くなったらどうなるんだろ?でも、ならないところが、良いんだろうな〜

    片胸がなくなってから、無になり楽になったという気持ち。。そうか、そういう人もいるのか。
    30代から40代にかけての闘病生活、本当に辛いだろうと思う。

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    2023年08月30日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    癌サバイバーが再発の恐怖を抱えながらも社会復帰し、自分を取り戻していく様子が、特別な事は何も起こらず淡々とつづられる。言いたいことを言わず、達観していく感じ。

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    2023年08月23日
  • GOSICK IV ──ゴシック・愚者を代弁せよ──

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    GOSICK、ミステリーの内容もダークファンタジーな感じで好きだけどそれ以上にヴィクトリカ 一弥 アブリルらのやり取りが可愛くて大好き。
    今回はそれが特に可愛いなと感じられる回だった

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    2023年08月19日
  • このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集

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    奇譚集、と銘打っているだけあって何とも奇妙な感覚をもたらす短編集。ただ設定が異質なのは骨になった男が妻と不倫相手のやり取りを傍観する表題作と、夜のホテルでホテルマンが見た幻の話「五月雨」だけで、他は日常で有り得る話。しかし大学で一目惚れした相手をただ見つめるだけの話「モコ&猫」が、アパートの隣人との交流から己を振り返る「冬の牡丹」が、田舎での地元の子との冒険「赤い犬花」が予想外の歪さを見せてくる。映写機でのフィルムを見せられているような距離感から急に距離を詰めて揺さぶって来る語りがが桜庭さんらしい。「冬の牡丹」「赤い犬花」に漂うどうしようもない切なさが響いた。

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    2023年07月22日
  • 桜庭一樹のシネマ桜吹雪

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    100本近い映画が取り上げられていて、どれも見てみたい気にさせてくれます。
    100はこれから見るには大変だなぁ、1日1本見ても100日。
    映画館では見れないからNetflixで見れるか…
    各話の冒頭の小話は、同時代の同地域にいた身には懐かしいというか、あーそうねというか。やはり子供の頃なので狭い範囲で生きてたからか自分の記憶と違うところとかあったり。
    映画館は田舎の割にあったほうなのではと思っていた、松竹系と東宝系、もう一つあった気もするけど違うかも。多分今はない。駅前にシネコンが1館あるだけのはず。
    去年、実家近くの本屋に行った際に過去から現在の写真が掲載された本が置いてあった。あういうのに

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    2023年07月22日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    ネタバレ

    大きな出来事が複数起こっているにも関わらず、淡々と大きな波がなく進んで行く物語。
    近年の桜庭一樹作品という感じの、緻密な物語の構成で淡々としているけれど、読者を飽きさせない。
    主人公の波間がさまざまな人に出会い、日々を漂っていく。

    この物語は複数のサバイバー達のその後の物語だと感じた。
    病気や事件の渦中にいる時には周囲から同情され注目される。
    ただ、病気が治った後や経過観察中、事件が世間で忘れ去られても当人の人生は続く。
    むしろ、渦中にいるときよりも、ずっと長いかもしれない。

    物語後半、「正しい被害者ってなんでしょうね…?」というセリフがある。
    激昂していた優里亜(かもしれない人)から発せ

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    2023年07月12日