桜庭一樹のレビュー一覧

  • 東京ディストピア日記

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    ネタバレ

     去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。
     こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。
     そんな不安な中でも、なんとかしようとし

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    2021年08月22日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    タイトルの通り、桜庭一樹の読書日記。
    作者や、編集者による注釈も、面白い。

    作家の読んだ本、あれもこれも読みたくなる。

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    2021年08月08日
  • 東京ディストピア日記

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    2020年1月から2021年1月までの日記。コロナの足音が聞こえ、流行して、緊急事態宣言が出て、ワクチンができ…。たった1年のうちに生活が変わる様子を、1人の市井に生きる人間の視点で描いている。読んでいる自分がまだコロナ禍にいるため、今後、どうなるのか分からないが、たった1年のうちに忘れていることも多く、記憶を新しく、生々しく甦らせることができた。今しか書けず、いつまでも読まれ続けるべき良作。

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    2021年08月01日
  • GOSICK BLUE

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    ゴシック続編の新シリーズ。REDよりもこっちの方が好きでした。アメリカに来た時の話。犯人は最後までぜんぜん誰だか分からなかったし、意外な展開でした。このBLUEに出てくる登場人物がREDにほとんど出てこないのは何でなのかな?ほとんど死んでないはずなのに。って不思議でしたが、それも犯人を分からなくするためだったのかな?と読み終わってから思いました。

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    2021年07月23日
  • 赤朽葉家の伝説

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    戦後から平成初期にかけた日本の歴史に沿ったある特殊な一家についての物語だった。学校の教科書で習ったような風習や当時の様子が描かれていて、懐かしい感じがした。またそこから十数年前の常識は今の非常識なのはいつの時代も同じだなと感じた。時の流れが早くりつつあるように思える現代では、世間の常識より自身の信念こそが最も大切なのかもしれない。

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    2021年07月20日
  • 東京ディストピア日記

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    佳作。この人のエッセイは初めて。事実と、自分の感じたことと、はっきりと区別しながら、淡々と進めていく様子が良かった。実に。地方に住んでいる人間としては、東京の、下町の空気が、伝わってくるようだった。
    表紙が鳥飼茜さん。最後まで読んで、クレジット?で気づいた。

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    2021年07月06日
  • 桜庭一樹のシネマ桜吹雪

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    私は実は、桜庭一樹さんのファンで、一時期、読み漁ったことがある。ただ、どこが好きなのかうまく説明出来ないし、何の作品が印象的かと聞かれても答えられないかもしれない。
    その、不思議な感じが、この本の目次から伝わってきた。知らない映画だらけなのである。にもかかわらず、一つ一つ、気になる。気になったタイトルをスマホにメモしていたが、途中から諦めた。もう、これは全部見るべきなのかも(見ませんが)。誰かに勧められて出会う本や映画もいいけど、やっぱ、なーんにも考えずに出会う本や映画だって、魅力的だったりしますよね。たくさんの映画紹介を読んで、結局そんな感想になりましたとさ。
    おすすめ!

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    2021年07月03日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナ下の生活を書いた本を読んだのは初めて
    時系列で綴られる日本と世界の状況
    読みながら「あーそんなことあったあった」と1年とちょっと前の事なのに忘れている自分に驚いた
    刻々と変化するコロナ社会と作者の日常と心境の変化に共感

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    2021年06月08日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナ禍の日記、ではなく、ディストピア特集という依頼でコロナ禍の日記にしたという一冊。たしかに今の世界はディストピアでしかない。オンラインイベントのために今週中に読もうと思ってて、感染状況やいろいろな社会の動きをなぞるのはしんどいこともあったけど、でも読めてよかった。社会の一員として、考えなければいけないな。考えて、行動しなければ。優しくなりたい。

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    2021年05月13日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    ヴィクトリカの母親コルデリアの無実の罪を証明できてよかったよかった。

    本編とはあまり関係ないけど、占いで久城とヴィクトリカが実は同じことを聞いていたのがほっこり。

    2021年5月5日

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    2021年05月05日
  • 東京ディストピア日記

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    私の男など数々の著書を出されてきた桜庭さんのコロナ下での12ヶ月の記録。

    これは今読みたい。自分が抱えている心の中のもやもやがなんなんだろう。桜庭さんのフィルターを通したコロナの世界を見てみたいといういろんな気持ちから購入しました。

    淡々と世界中のコロナに関する事実が書かれているとともに、緩やかだけれども日常が終わりを告げて、少しずつ周囲の人、そして桜庭さん自身の変化が描かれていました。大きい世界と小さい世界。

    自分はコロナ関係のニュースを見ると少し疲れてしまうのであまり意識的に見ないようにしてきたけれど、世界では各国様々なことが起きていました。それを知ることができただけでもよかった。

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    2021年05月03日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    ネタバレ

    貴族の娘、美少女ヴィクトリカと日本の軍人の息子、留学生一弥の関係はこれからの進展を期待させる。ただこれほど壮大な仕掛けを作る意味があるのかが最後まで引っかかった。

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    2021年04月21日
  • 桜庭一樹のシネマ桜吹雪

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    およそ100本の映画のレビュー。8割は観てたかな。
    さすがですね。こんなレビュー書けるようになりたい!と素直に思いましたね。

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    2021年03月14日
  • 赤×ピンク

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    三人の少女の視点からみる少女たちの世界
    精神的に不安定な子が運命の相手に出会い世界から飛び出す話とその子を必要としていたSM嬢が自分を探そうとする話とFTMの子が理解者かつ好きな女に出会う話
    みんなアングラ少女格闘技みたいなことをやっている
    桜庭一樹さんのことを男性だとおもっていた

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    2021年03月04日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    軽いミステリものとして楽しい、
    砂糖菓子の弾丸もそうだけど、すげー嫌なやつなのに憎めないってのはどういう描き方なんだろう

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    2021年01月31日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    2021年1月24日

    犯人は途中でわかったけど、猟犬の存在は分からなかった。
    ヴィクトリカのツンデレな感じがよい。

    最後と、後書きを呼んで物語のスケールの大きさを理解した。
    欧米の恐怖小説、探偵小説をスマートに取り込んで現代というスパイスを振りかけたキュートなシリーズ。

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    2021年01月25日
  • 推定少女

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    「大人との共通言語が無い」という部分に大きく共感した。
    親の愛や、血の繋がらない大人からの愛護心など、バイアスのようなもののせいで、大人には言葉が伝わらない時がある。
    大人は子どもを経験しているのに、なぜ伝わらないのかが分からなくて、童心は忘れるものやと思う。

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    2021年01月09日
  • GOSICKs III ──ゴシックエス・秋の花の思い出──

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    個人用読書メモ



    ・オールドマスカレード号から帰還して、ヴィクトリカが静養している時のお話。
    ・花や食べ物にまつわる不思議な御伽噺の謎を、ヴィクトリカが解いていく。
    ・次の嵐が吹き荒れる前の、静かな時間。

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    2020年12月20日
  • このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集

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    心の中に、普段は目を背けているような影を持つ
    そんな登場人物たち。

    苦い笑いを浮かべたくなるような
    そんな短編集

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    2020年11月15日
  • じごくゆきっ

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    同性愛者の間の虐待されて育った女の子の話が好き。法律や正義なんかでは入っていけないような不定形の闇がある感じがした。最後の「脂肪遊戯」では前六篇の話が少し入っていたのにはいつぞや読んだ重松清の短編集と同じような構造だなと思った

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    2020年11月09日