桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
完全な人間に物語など必要がない。でも完全な人間などいないから、誰にでも物語というものは必要…本当にそう思います。完全とまではいかなくても、真っ当な人も物語を必要としないよな、とも。このお話だと、真田みたいな。
圧倒されました。母と娘、お互いしかいないというのは悲劇だけれどとても幸福なのかもしれないです。
幸福から立ち直る…初めて接する言葉だけれどこの感覚はわかるので不思議。とても悲しいけれど、生き続けるには欠かせないです。
母と娘ってこうだな、と思いました。これが濃いか薄いかの違いで。ここまで描写出来るって凄いな。
眞子と駒子の頃と、駒子の余生と。息苦しいけれど、物語の力も感じられました。体力 -
Posted by ブクログ
大人に憧れを抱きつつも、まだ子どもでいたいような気持ちは痛いほどよくわかる。制服を着ている間は守られているような無敵な気持ちになれていた。
荒野は一人称を自分の名前で呼んでいる。実は私もかなり上の年齢まで自分のことを自分の名前呼びしていた。今でも恥ずかしながら、家族や気を許した人の前ではぽろっと一人称が名前になってしまうことがある。それが幼稚だと言うことも理解していて、「私」に切り替えないといけないと分かっていても、一人称を変えてしまったら、自分が一気に大人に近づいてしまいそうで、大人になることへの最後の抵抗のように自分を名前で呼んでいたいのだと思う。
思春期の少女の繊細な心の動きが美しく -
Posted by ブクログ
誰もが今経験している、コロナ禍の物語
桜庭先生の日常の世界について語られる、2020年の1月からの1年間
読み進める
まだコロナ禍にも関わらず、あぁこんなことがあった!と懐かしく、随分と前のことのように感じてしまう
それだけ日常のものになってしまったのだろうなと
私自身の日常はコロナ前とそんなに変わらない
だからつい忘れてしまったこと、そして気が付かなかったことについて読んでいてハッとさせられた
そうか、こんなにも目まぐるしく変化していたのかと
そして心のあり方も、いつの間にか変化していくのかと
コロナが落ち着き古い記憶になった時、また読みたいと思う日記である -
購入済み
いい意味で奇怪
どんな思考回路を持っていたら
こんな物語が生まれるのだろうか。
驚きと尊敬しかない。
その時代背景と、必死に生き抜く各世代の女たちの
力強くもメッセージ性の強い物語だと思う。
あと、人との繋がりや家族の繋がりを
大事にしたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。
こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。
そんな不安な中でも、なんとかしようとし -
Posted by ブクログ
私は実は、桜庭一樹さんのファンで、一時期、読み漁ったことがある。ただ、どこが好きなのかうまく説明出来ないし、何の作品が印象的かと聞かれても答えられないかもしれない。
その、不思議な感じが、この本の目次から伝わってきた。知らない映画だらけなのである。にもかかわらず、一つ一つ、気になる。気になったタイトルをスマホにメモしていたが、途中から諦めた。もう、これは全部見るべきなのかも(見ませんが)。誰かに勧められて出会う本や映画もいいけど、やっぱ、なーんにも考えずに出会う本や映画だって、魅力的だったりしますよね。たくさんの映画紹介を読んで、結局そんな感想になりましたとさ。
おすすめ!