桜庭一樹のレビュー一覧

  • ファミリーポートレイト

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    完全な人間に物語など必要がない。でも完全な人間などいないから、誰にでも物語というものは必要…本当にそう思います。完全とまではいかなくても、真っ当な人も物語を必要としないよな、とも。このお話だと、真田みたいな。
    圧倒されました。母と娘、お互いしかいないというのは悲劇だけれどとても幸福なのかもしれないです。
    幸福から立ち直る…初めて接する言葉だけれどこの感覚はわかるので不思議。とても悲しいけれど、生き続けるには欠かせないです。
    母と娘ってこうだな、と思いました。これが濃いか薄いかの違いで。ここまで描写出来るって凄いな。
    眞子と駒子の頃と、駒子の余生と。息苦しいけれど、物語の力も感じられました。体力

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    2022年02月24日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナと生きた生活史。つい1,2年前の出来事と世間の空気感の記述に、あったなぁという感覚になるのは色んな情報を受け過ぎた結果なのかもしれない。贅沢を言えば、作者の当時読んでいた本の記述があると嬉しかった。

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    2022年01月03日
  • 荒野

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    大人に憧れを抱きつつも、まだ子どもでいたいような気持ちは痛いほどよくわかる。制服を着ている間は守られているような無敵な気持ちになれていた。

    荒野は一人称を自分の名前で呼んでいる。実は私もかなり上の年齢まで自分のことを自分の名前呼びしていた。今でも恥ずかしながら、家族や気を許した人の前ではぽろっと一人称が名前になってしまうことがある。それが幼稚だと言うことも理解していて、「私」に切り替えないといけないと分かっていても、一人称を変えてしまったら、自分が一気に大人に近づいてしまいそうで、大人になることへの最後の抵抗のように自分を名前で呼んでいたいのだと思う。

    思春期の少女の繊細な心の動きが美しく

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    2021年12月19日
  • じごくゆきっ

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    大変面白かった。
    今ある現状から逃げたい者たちが、別のことに転嫁して目をつむる短編集。
    桜庭一樹は読みやすく期待を裏切らない。

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    2021年12月17日
  • ほんとうの花を見せにきた

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    久しぶりに桜庭一樹さんが読みたくなって。

    イメージしてた桜庭一樹さんとは
    また違ってびっくりした。
    でも、やっぱり読後感は求めていた通り。

    切なくて悲しくて、美しい。
    真っ黒も透明も紙一重みたいな感じがする。

    竹の種族バンブーと人間のお話。
    大人になってもこんなにファンタジーを楽しめると思わなかった。

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    2021年11月25日
  • じごくゆきっ

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    徐々にガールたちの可愛そう具合が増していくのが
    恐ろしくかわいそうでした。
    みんないい終わり方でない。
    でもそれがいい。それが正解なじごくゆきっ。
    個人的には「A」と「じごくゆきっ」が好き。
    哀れだなあと思っちゃった。
    短編がどんどん進むにつれて
    増していく桜庭ワールド。
    砂糖菓子とのつながりはあまり感じなかったですけど
    どれもすき。
    また砂糖菓子が読みたくなった。

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    2021年11月18日
  • 東京ディストピア日記

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    誰もが今経験している、コロナ禍の物語
    桜庭先生の日常の世界について語られる、2020年の1月からの1年間

    読み進める
    まだコロナ禍にも関わらず、あぁこんなことがあった!と懐かしく、随分と前のことのように感じてしまう
    それだけ日常のものになってしまったのだろうなと
    私自身の日常はコロナ前とそんなに変わらない
    だからつい忘れてしまったこと、そして気が付かなかったことについて読んでいてハッとさせられた
    そうか、こんなにも目まぐるしく変化していたのかと
    そして心のあり方も、いつの間にか変化していくのかと

    コロナが落ち着き古い記憶になった時、また読みたいと思う日記である

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    2021年11月12日
  • 東京ディストピア日記

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    徐々に色が薄れ押し潰されていく日常、真綿でじわじわと首を絞めにくる閉塞感。家前を抜けフェードアウトしていく救急車のサイレンは、世界が上げた悲鳴のようだった。
    重苦しくて褪せていく空気、細部にまで浸食する不安や微かに見える回復への希望。
    日常を綴る形でコロナ下に変容する世界を著した本書を読むことで、自分の抱えていた見えない痛みが昇華された気がした。おすすめ。

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    2021年11月03日
  • 赤朽葉家の伝説

    購入済み

    いい意味で奇怪

    どんな思考回路を持っていたら
    こんな物語が生まれるのだろうか。
    驚きと尊敬しかない。

    その時代背景と、必死に生き抜く各世代の女たちの
    力強くもメッセージ性の強い物語だと思う。

    あと、人との繋がりや家族の繋がりを
    大事にしたいと思った。

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    2021年10月16日
  • 無花果とムーン

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    桜庭一樹が中堅作家としての地位を確立した後に、初期作品群を思わせるような"地方都市と少女"を書いた作品
    初期作品群の雰囲気を残しつつ、円熟した筆致で語られるストーリーは見事

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    2021年09月30日
  • 推定少女

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    読んだ感想は、解説で高野和明さんが語り尽くしてしまっている。ただただその通りだと感じた。

    桜庭一樹さんの小説の登場人物は、やはり好きにしかならない。
    そのくらい良いので、是非読んでください。

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    2021年09月22日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナ禍に見舞われた2020年の日記。
    1年経った今も出口は見えず、ループする2020年に閉じ込められたような気がしてくる。

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    2021年08月31日
  • 東京ディストピア日記

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    ネタバレ

     去年の3月から1年間の日記をまとめたもの。新型コロナが流行りだし、様々な混乱と自粛の中で生きている普段の生活。いつかこれが歴史的価値のあるものに変わっていくんだろうな。
     こういう日記を今までは追体験をする側として読むことが多かったけど、今回は自分ゴトとして読んでいた。自分がリアルタイムで生きていてそれを体験していたからってのが大きいかも。そして自分も経験していたのに、すごく不安になって先に進めなくなってしまう時もあった。急激な感染拡大なんて今の方がずっとヤバいけど、後半読んでいくうちに怖くなった。そこにはキーワードとなっていた<分断>もあるのかも。
     そんな不安な中でも、なんとかしようとし

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    2021年08月22日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    タイトルの通り、桜庭一樹の読書日記。
    作者や、編集者による注釈も、面白い。

    作家の読んだ本、あれもこれも読みたくなる。

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    2021年08月08日
  • 東京ディストピア日記

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    2020年1月から2021年1月までの日記。コロナの足音が聞こえ、流行して、緊急事態宣言が出て、ワクチンができ…。たった1年のうちに生活が変わる様子を、1人の市井に生きる人間の視点で描いている。読んでいる自分がまだコロナ禍にいるため、今後、どうなるのか分からないが、たった1年のうちに忘れていることも多く、記憶を新しく、生々しく甦らせることができた。今しか書けず、いつまでも読まれ続けるべき良作。

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    2021年08月01日
  • GOSICK BLUE

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    ネタバレ

    ゴシック続編の新シリーズ。REDよりもこっちの方が好きでした。アメリカに来た時の話。犯人は最後までぜんぜん誰だか分からなかったし、意外な展開でした。このBLUEに出てくる登場人物がREDにほとんど出てこないのは何でなのかな?ほとんど死んでないはずなのに。って不思議でしたが、それも犯人を分からなくするためだったのかな?と読み終わってから思いました。

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    2021年07月23日
  • 赤朽葉家の伝説

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    戦後から平成初期にかけた日本の歴史に沿ったある特殊な一家についての物語だった。学校の教科書で習ったような風習や当時の様子が描かれていて、懐かしい感じがした。またそこから十数年前の常識は今の非常識なのはいつの時代も同じだなと感じた。時の流れが早くりつつあるように思える現代では、世間の常識より自身の信念こそが最も大切なのかもしれない。

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    2021年07月20日
  • 東京ディストピア日記

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    佳作。この人のエッセイは初めて。事実と、自分の感じたことと、はっきりと区別しながら、淡々と進めていく様子が良かった。実に。地方に住んでいる人間としては、東京の、下町の空気が、伝わってくるようだった。
    表紙が鳥飼茜さん。最後まで読んで、クレジット?で気づいた。

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    2021年07月06日
  • 桜庭一樹のシネマ桜吹雪

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    私は実は、桜庭一樹さんのファンで、一時期、読み漁ったことがある。ただ、どこが好きなのかうまく説明出来ないし、何の作品が印象的かと聞かれても答えられないかもしれない。
    その、不思議な感じが、この本の目次から伝わってきた。知らない映画だらけなのである。にもかかわらず、一つ一つ、気になる。気になったタイトルをスマホにメモしていたが、途中から諦めた。もう、これは全部見るべきなのかも(見ませんが)。誰かに勧められて出会う本や映画もいいけど、やっぱ、なーんにも考えずに出会う本や映画だって、魅力的だったりしますよね。たくさんの映画紹介を読んで、結局そんな感想になりましたとさ。
    おすすめ!

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    2021年07月03日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナ下の生活を書いた本を読んだのは初めて
    時系列で綴られる日本と世界の状況
    読みながら「あーそんなことあったあった」と1年とちょっと前の事なのに忘れている自分に驚いた
    刻々と変化するコロナ社会と作者の日常と心境の変化に共感

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    2021年06月08日