桜庭一樹のレビュー一覧
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私は大好きです
なんとも言えない寂しさが物語全体を通して伝わってきて、むしろ心地よいです。タブーと知りつつも、流されてしまう人間の哀しさですかね?因みに私は3回読み返しました。
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Posted by ブクログ
短編集四作目は、冬のリビング・チェスの日に思い返される、様々な昔の経緯である。
ここに来てまとめに入っている感は否めないが、話に出ていながら詳しくは説明されなかったグレヴィール関連の話や、以前ちょろっと顔を出したレディズメイドが再び顔を出す話など、過去にあった出来事を詳らかにしている。
その中で書き下ろしの五章は異色だが、これはどう解すればいいのだろうか? 個人的には、やや遊びが過ぎるかな、という気もする。ミステリーは簡潔をもって良しとするものだと思うので、この部分は(たとえばこれからの争いを暗示するものだったとしても)冗長に感じられた。
結末前の箸休めといったところだろうか。ただ、次 -
Posted by ブクログ
涙が止まらなかった。悲劇で女の子が殺される話、と思っていたけれど、そんな単純なものじゃなかった。
必死にいきる道を探す子供たち。砂糖菓子の弾丸を必死に固める子供たち。
読んでいくにつれ、"砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない"というタイトルが切ない。結局どんなに必死に固めても撃ち続けても、撃ち抜くことができないなんて。
藻屑がどうか、来世では幸せでありますように、と願ってしまう。
この作品は、私の中に強烈なインパクトを与えた作品。
再読。1日で読み切った。
過去の生き残りゲームの兵士だった私を、思い出す。逃げられないものから、逃げようとするひたむきさと温かさ。そんなものでは撃ちぬ